飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

今日のニュース140526

2014-05-26 23:07:47 | 佐鳥新の教授&社長日記

■アストロスケール、宇宙ゴミ除去システムを事業化へ-シンガポール拠点に国際連携

シンガポールを拠点に日本人が設立したベンチャーが宇宙を目指している。岡田光信CEO(41)が2013年5月に創業したアストロスケールだ。同氏は大塚製薬などが「ポカリスエット」型のタイムカプセルを15年秋に月面に送る「ルナ・プロジェクト」の仕掛け人。これとは別に宇宙ゴミ除去システムの早期事業化も狙いにしており、グローバル連携で民間による宇宙開発という大きな目標に挑む。(

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140526eaas.html

 

■スペクトラテック、脳血流変化を測定する近赤外光脳機能イメージング装置発売

【横浜】スペクトラテック(横浜市港北区、大橋三男社長、045・471・4893)は、脳血流変化を測定する近赤外光脳機能イメージング(fNIRS)装置「スペクトラテックOEG―APDシリーズ=写真」の受注を始めた。光ファイバーを使わない独自のセンサー回路と、APDと呼ばれるフォトダイオードとの組み合わせにより、価格を450万円(消費税抜き)からと、他社製品に比べて6分の1程度に抑えた。

(感想:いわゆる「ヘッドギア」ですね)

 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120140526baak.html

 

■リング状に分解する新分子 東大が開発、電子材料に応用期待

電子を出し入れすることで自在に解体、接着できる直径7ナノメートル(ナノは10億分の1)の極細の筒状分子を、東大の相田卓三教授らの研究チームが開発した。リング状に切断でき、高性能の電子材料などへの応用が期待される。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140526/scn14052609300002-n1.htm

 

■KISSプロジェクトで超新星2014bdを発見

長野県木曽観測所の超新星探査プロジェクトで4月23日、うしかい方向の銀河に超新星2014bdが発見された。同プロジェクトによる超新星発見は14個目となる。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/05/26sn2014bd/index-j.shtml

 

 


今日のニュース140522

2014-05-22 08:04:30 | 佐鳥新の教授&社長日記

■理論物理学者の大栗博司さん、新設の米研究所の初代所長に

カリフォルニア工科大学教授で、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構の主任研究員を務める大栗博司(おおぐりひろし)さんが、米・ウォルター・バーク理論物理学研究所の初代所長に就任した。

超弦理論を専門として数々の業績を上げてきた大栗さんの所長就任により、あらゆる自然現象を統一的に記述できる物理法則の発見をはじめとするさまざまな研究において同研究所が世界的な牽引役として機能し発展していくことが期待される。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/05/21ooguri/index-j.shtml

 

■2種類のガス流が織り成す連星系周辺の複雑な構造

450光年彼方の若い連星系ぎょしゃ座UY星は複雑な構造をしている。お互いから約180au(太陽~海王星の約6倍)しか離れていない2つの星は、それぞれが周りにガスと塵の円盤を持っており、さらに連星系全体を囲むような円盤構造(周連星系円盤)も存在する。

国立天文台の表泰秀さんらの研究チームは、米・ハワイのジェミニ北望遠鏡を用いてこの連星系におけるガス流を観測し、太陽系に近づく方向に運動するガス流と、遠ざかる方向に運動するガスの分布を調べた。 (以下、続く・・・)

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/05/21uy_aur/index-j.shtml

 

■土星北極のオーロラ、自転の3倍の速さ

土星の北極で発生したオーロラの変化をとらえた画像。欧州宇宙機関(ESA)が5月19日に公開した。2013年4月から5月にかけて撮影され、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS)による紫外線画像に、土星探査機カッシーニ撮影の画像を組み合わせている。

今回の観測で一部のオーロラは、土星の自転速度(周期約10時間)の3倍を超える速さで北極域を動いていたことがわかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140521-00000000-natiogeog-sctch

 

 


今日のニュース140521

2014-05-21 06:41:35 | 佐鳥新の教授&社長日記

■シャープ、4K試験放送を受信・録画できるレコーダー発売

 シャープは20日、6月2日から始まる4K試験放送を受信・録画できる「AQUOS4Kレコーダー TU―UD1000=写真左」を同25日に発売すると発表した。価格は12万円前後(消費税抜き)、月2000台の販売を見込む。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320140521bjag.html

 

■日立、人型ロボの対話技術を公開-単語から質問内容を特定

デモでは施設案内での活用例を紹介。「池の深さはどれくらいですか」との質問に、エミュー・ツーは「1―1・5メートルです」と音声で応じた。質問を文ではなく単語で認識し、無数のパターンに基づきその中から対象として「池」、属性として「深さ」を統計的に割り出す仕組み。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120140521bcah.html

 

■首都直下「相模トラフ」震源域を大幅拡大、M8級を一括評価、確率2%→5%に 政府調査委

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140519/scn14051916000003-n1.htm

 

■鹿児島)水蒸気観測に成功、近く任務終了 KSAT2

鹿児島大学と県内の中小企業が開発し、2月に打ち上げられた超小型人工衛星「KSAT2」が18日昼、大気圏に突入し役割を終えた。主な任務七つのうち、大気の水蒸気観測など五つに成功。2010年、任務を果たせず行方不明になった1号機の「リベンジ」を果たした。

http://www.asahi.com/articles/ASG5J4GMPG5JTLTB009.html

 

■宇宙旅行は夢じゃない 米で来年にも実現、日本でも注目

宇宙旅行を専門に扱う旅行会社「クラブツーリズム・スペースツアーズ」の浅川恵司社長は先月、東京都内で開いた説明会で約50人の参加者に呼びかけた。日本からも18人が予約。

http://www.asahi.com/articles/ASG4N6RQDG4NUTIL01G.html

 

■月探査、ポカリでのど潤して 月面着陸へ来年打ち上げ

将来、月に行くことがあったらポカリスエットでのどを潤して――。大塚製薬は15日、月にポカリを送ると発表した。来年10月に米国フロリダ州から民間企業が打ち上げるロケットにのせ、月面に着陸させる。

http://www.asahi.com/articles/ASG5H4QNDG5HULFA017.html

 

 

 


今日のニュース140516

2014-05-16 16:42:09 | 佐鳥新の教授&社長日記

■超小型衛星「雷神2」東北大から種子島宇宙センターへ搬送

雷神2は縦、横、高さとも50センチ、重さ43キロほどで、3種類のカメラと高精度の望遠機器を搭載。撮影できる画像はこのクラスの衛星で世界最高という。文部科学省の予算約3億8千万円を活用し、東北大と北海道大が2009年から開発を進めた。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140405/scn14040516560001-n1.htm

 

■大塚製薬など、来秋に「ポカリスエット」缶形状のタイムカプセルを月面に打ち上げ

民間企業初の月面到達を目指す―。大塚製薬などは15日、清涼飲料水「ポカリスエット」の缶の形をしたタイムカプセル「ドリームカプセル」を2015年10月、米フロリダ州から月に向けて打ち上げると発表した。世界の子どもたちの夢やメッセージを刻印したチタンプレートと飲料の粉末を入れ、米スペースXのファルコン9ロケットで打ち上げる。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140516eaad.html

 

■パナソニック、4K対応で毎秒30フレーム撮影可能なウエアラブルカメラ発売

パナソニックは身につけて目線からの映像が撮影可能なウエアラブルカメラで、高精細な4K動画対応の上位モデル「HX―A500=写真」を6月12日発売する。4K対応で毎秒30フレーム撮れる機種は業界初になるという。

市場想定価格は4万2000円前後(消費税抜き)。国内向け月産計画4000台で、フルHD動画が撮れる同社従来機種比で4倍を計画している。
 頭部や帽子、自転車などのバーに取付可能なカメラと、操作を行う本体部に分かれており、カメラ部は約31グラムと軽量。本体も約128グラムで腕などに装着できる。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0220140516bfan.html

 

■展望描けぬ有人宇宙計画 政府、経費節減の一途 (産経新聞)

こういう記事を書かせたらだめですね。 JAXAの諸君はもっとしっかりしないといけないと思いますよ。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140515/scn14051509100003-n1.htm

 

■エルニーニョでコメ減収…農業環境技術研など (読売新聞)

予測はしてくれるのはいいんですけど、研究者ならば「目の前の現実に対してどのような対策を打ちべきか」という提言をしてほしいですよね。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20140515-OYT1T50139.html?from=ytop_ylist

 

■脊髄損傷ラットの神経細胞20倍増 京大など、症状改善

神経細胞のもとになる幹細胞に作用するたんぱく質を使って、損傷したラットの脊髄(せきずい)で神経細胞を増やすことに京都大などが成功した。成長した哺乳類の脊髄では、神経細胞が幹細胞から作り出されることはほとんどないが、今回は通常より約20倍多く作られ、症状も大幅によくなった。

http://www.asahi.com/articles/ASG5F7F44G5FPLBJ007.html?iref=comtop_list_sci_n01

 

■木星:「大赤斑」年々縮小 横幅3分の1に

大赤斑はアンモニアやメタンでできた雲で起きている巨大な渦巻き。かつては地球(直径約1万2700キロ)を横に三つ並べたより大きな横幅があったが、1個分強に相当するまでに縮んだ。研究者は、周囲の小さな渦との相互作用で内部構造が変化したためとみている。

http://mainichi.jp/select/news/20140516k0000e040188000c.html

 


今日のニュース140514

2014-05-14 05:39:27 | 佐鳥新の教授&社長日記

■阪大、室温でNMR信号を増大させることに成功-MRI高感度化に貢献

研究グループはレーザー光とマイクロ波を照射することで、温度に関係なく核スピンの偏極率を増やせる「光励起三重項(トリプレット)状態の電子スピンを用いた動的核偏極(DNP)法」を適用した。ペンタセンなどの有機化合物に光照射したときに電子スピンの向きが温度に関係なく、トリプレット状態になるため、こうした物質への試料の少量添加でDNPを適用すれば核スピン偏極率を増大できる仕組み。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140513eaal.html

 

■電通大、顧客タイプ・階層別にサービス効果を分析できるシステム開発 ※学校の成績が良くなる行動パターン分析にも使える

飲食業や医療などサービス業全般を分析できるシステムを開発し、教育分野で実証した。教育産業では成績の良い学生の背景因子や行動特性を調べて、成功モデルとして見習わせることが多かった。新システムでは背景因子と行動特性ごとの成績の状態を分析し、どのように支援すると成績向上の可能性がどの程度高まるかを示せる。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140513eaab.html

 

■南極の氷床融解「限界点、越えてしまった」 NASA、支え失った氷が浮いた状態

NASAの研究者は「南極の氷が将来崩壊せずにすむ限界点を越えてしまった」と警告。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が昨年、世界の平均海面が今世紀末に最大82センチ上昇するとの報告書をまとめたが「上方修正が必要」と指摘している。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140513/scn14051311470002-n1.htm

 

■ISS、地球からも見えた 若田さん、14日午前に帰還

若田光一さん(50)が乗る国際宇宙ステーション(ISS)が13日昼ごろ、東北の上空で太陽の前を横切った。青森県横浜町では0・6秒ほどで太陽の手前を通り過ぎる姿が見られた。

http://www.asahi.com/articles/ASG5F5S3YG5FULBJ01V.html?iref=comtop_photo

 

天気頼みの自然エネ補う 日立、米で蓄電システム

風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入が進めば二酸化炭素(CO2)削減に寄与するが、半面、出力の変動が大きい自然エネルギーは電力系統が不安定になる恐れがある。日立は蓄電や電力制御、IT(情報技術)といった技術を総動員して自然エネの弱点を補い、商機をつかむ狙い。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ080FY_Y4A500C1000000/

 

■空気清浄機「プラズマクラスター」

シャープは4月17日、空気清浄技術「プラズマクラスター」を搭載した商品の世界販売台数が2013年12月末で累計5000万台を突破したと発表した。

【原理】 プラズマクラスターは自然界にあるのと同じプラスとマイナスのイオンを空気中に放出する装置だ。両方のイオンがくっついてできるOHラジカルはカビ菌などから水素を抜き取って増殖を抑える効果がある。

【成果】 プラズマクラスターの特筆すべき点は、外販の成功だ。自動車業界ではトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、ダイハツ、いすゞ自動車、日野自動車、デンソーがカーエアコンに、フジテックがエレベーター、LIXILがシャワートイレなどに採用している。外販先は26社を数え、4月23日からは大阪市営地下鉄御堂筋線で通勤車両を使った実験も始まった。水産加工工場も導入している。

【課題】 シャープは12年に消費者庁から「景品表示法に基づく措置命令」を受けている。プラズマクラスターを搭載した掃除機が「ダニのふん・死がいの浮遊アレル物質のたんぱく質を分解・除去する」としていたパンフレットなどの表示について「室内の空気中に浮遊するダニ由来のアレルギーの原因となる物質を、アレルギーの原因とならない物質に分解又は除去する性能を有するものではなかった」と指摘され、景表法違反と判断された。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ24085_U4A420C1000000/

 


今日のニュース140514

2014-05-14 05:39:27 | 佐鳥新の教授&社長日記

■阪大、室温でNMR信号を増大させることに成功-MRI高感度化に貢献

研究グループはレーザー光とマイクロ波を照射することで、温度に関係なく核スピンの偏極率を増やせる「光励起三重項(トリプレット)状態の電子スピンを用いた動的核偏極(DNP)法」を適用した。ペンタセンなどの有機化合物に光照射したときに電子スピンの向きが温度に関係なく、トリプレット状態になるため、こうした物質への試料の少量添加でDNPを適用すれば核スピン偏極率を増大できる仕組み。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140513eaal.html

 

■電通大、顧客タイプ・階層別にサービス効果を分析できるシステム開発 ※学校の成績が良くなる行動パターン分析にも使える

飲食業や医療などサービス業全般を分析できるシステムを開発し、教育分野で実証した。教育産業では成績の良い学生の背景因子や行動特性を調べて、成功モデルとして見習わせることが多かった。新システムでは背景因子と行動特性ごとの成績の状態を分析し、どのように支援すると成績向上の可能性がどの程度高まるかを示せる。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140513eaab.html

 

■南極の氷床融解「限界点、越えてしまった」 NASA、支え失った氷が浮いた状態

NASAの研究者は「南極の氷が将来崩壊せずにすむ限界点を越えてしまった」と警告。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が昨年、世界の平均海面が今世紀末に最大82センチ上昇するとの報告書をまとめたが「上方修正が必要」と指摘している。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140513/scn14051311470002-n1.htm

 

■ISS、地球からも見えた 若田さん、14日午前に帰還

若田光一さん(50)が乗る国際宇宙ステーション(ISS)が13日昼ごろ、東北の上空で太陽の前を横切った。青森県横浜町では0・6秒ほどで太陽の手前を通り過ぎる姿が見られた。

http://www.asahi.com/articles/ASG5F5S3YG5FULBJ01V.html?iref=comtop_photo

 

天気頼みの自然エネ補う 日立、米で蓄電システム

風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入が進めば二酸化炭素(CO2)削減に寄与するが、半面、出力の変動が大きい自然エネルギーは電力系統が不安定になる恐れがある。日立は蓄電や電力制御、IT(情報技術)といった技術を総動員して自然エネの弱点を補い、商機をつかむ狙い。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ080FY_Y4A500C1000000/

 

■空気清浄機「プラズマクラスター」

シャープは4月17日、空気清浄技術「プラズマクラスター」を搭載した商品の世界販売台数が2013年12月末で累計5000万台を突破したと発表した。

【原理】 プラズマクラスターは自然界にあるのと同じプラスとマイナスのイオンを空気中に放出する装置だ。両方のイオンがくっついてできるOHラジカルはカビ菌などから水素を抜き取って増殖を抑える効果がある。

【成果】 プラズマクラスターの特筆すべき点は、外販の成功だ。自動車業界ではトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、ダイハツ、いすゞ自動車、日野自動車、デンソーがカーエアコンに、フジテックがエレベーター、LIXILがシャワートイレなどに採用している。外販先は26社を数え、4月23日からは大阪市営地下鉄御堂筋線で通勤車両を使った実験も始まった。水産加工工場も導入している。

【課題】 シャープは12年に消費者庁から「景品表示法に基づく措置命令」を受けている。プラズマクラスターを搭載した掃除機が「ダニのふん・死がいの浮遊アレル物質のたんぱく質を分解・除去する」としていたパンフレットなどの表示について「室内の空気中に浮遊するダニ由来のアレルギーの原因となる物質を、アレルギーの原因とならない物質に分解又は除去する性能を有するものではなかった」と指摘され、景表法違反と判断された。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ24085_U4A420C1000000/

 


読書メモ:VLBI技術

2014-05-13 07:27:26 | 佐鳥新の教授&社長日記

書 名:VLBI技術

著者名:高橋冨士信 近藤哲朗 高橋幸雄

出版社:オーム社

ISBN4-274-07852-3

 

VLBIとは超長基線干渉法(Very Long Baseline Interferometry)のことで、地球規模での複数の離れた位置に配置した望遠鏡で受信した電波源の位相変化量から空間構造を計測する技術である。望遠鏡の1個を人工衛星に配置することにより基線距離を大きく稼ぐ手法をスペースVLBIといい、宇宙研の「はるか」という衛星に搭載された。

VLBIについては私が大学院生のときに理学部の電波天文学の授業を受講したときに少し勉強した。本書は概論として読み易いテキスト/サブテキストといえる。

 

第1章 序説

1.1 電波天文学の誕生

1.2 電波干渉計の発想

1.3 原子時計の進歩

1.4 大型アンテナ受信技術の発展

1.5 信号処理技術の超高速化

1.6 測地VLBI技術の発達

1.7 各章の紹介

 

第2章 概論:VLBIひとめぐり

2.1 電波干渉計の基礎

2.2 天体電波源とその座標系

2.3 観測座標系

2.4 伝播遅延

2.5 VLBIの原理

2.6 VLBI技術の歴史

2.7 VLBI観測

2.8 測地VLBIにおけるデータ処理フローの特徴

2.9 VLBI実験協力の経緯

 

第3章 データ処理技術

3.1 フーリエ変換と諸性質

3.2 VLBI等価信号モデル

3.3 1ビットサンプリング

3.4 もっともらしい遅延時間の推定法

3.5 VLBIで扱う相互相関関数

3.6 相関処理装置が行う相関処理

3.7 遅延時間とその変化率の精密決定

3.8 VLBI測定精度とその検証

3.9 リアルタイムVLBI

 

第4章 データ解析

4.1 データ解析の概要

4.2 基準座標系

4.3 物理モデル

4.4 推定パラメータ

4.5 解析方法

4.6 VLBI誤差

4.7 解析方法の課題と改善

 

第5章 測地VLBI

5.1 日本測地座標系の精密測定

5.2 プレート運動と地震

5.3 プレート運動の実測

5.4 プレート境界の地殻変化

5.5 ヒマラヤ衝突と日中接近

5.6 日本付近のプレート運動

5.7 国内VLBI実験

5.8 南極VLBI実験

5.9 地球回転

5.10 その他の実験

 

第6章 VLBI技術の応用分野

6.1 電波天文学

6.2 地球回転精密測定

6.3 首都圏広域地殻変動観測

6.4 深宇宙計測

6.5 電離層観測への応用

 

第7章 終章

7.1 センチ精度からミリ精度へ

7.2 地球を超えて

 


今日のニュース140513

2014-05-13 06:27:16 | 佐鳥新の教授&社長日記

■がれきに負けない水陸両用、指揮拠点を 大震災教訓に新型車両を本格整備

東日本大震災は津波やがれきの影響で被災者の救援活動が思うように進まず、大規模災害時の救助態勢に多くの課題を突き付けた。この教訓を生かすため、総務省消防庁は新型の消防車両を開発し、大震災3年を機に全国へ本格配備を開始。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140512/scn14051215260006-n1.htm

 

■コリン・パウエル × 孫正義 対談 「リーダーシップ論」

日時 618日(水) 10:00 - 12:00 受付開始 9:00

会場 東京国際フォーラム ホールA

プログラム

10:00-11:00

コリン・パウエル氏プレゼンテーション
「Leadership: Taking Charge」

11:00-12:00

コリン・パウエル氏×孫正義対談
「リーダーを目指す人の心得」

http://pac.kir.jp/leadership/?utm_source=NikkeiBP&utm_medium=banner&utm_campaign=leadership_3

 

若田光一宇宙飛行士:あす帰還

http://mainichi.jp/select/science/

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140512-00000133-mai-sctch

 

■時速220万kmで銀河の外れを駆け抜ける星、ユタ大学

天の川銀河の外れを時速220万kmという超高速で駆け抜ける星が見つかった。銀河中心の超巨大質量ブラックホールがはじき飛ばしたものとみられる。

こうした“超高速星”は、同等の明るさのものがここ10年ほどで20個前後見つかっており、LAMOST-HVS1はその中でもっとも太陽系から近い。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/05/12lamost/index-j.shtml

 


今日のニュース140512

2014-05-12 05:29:40 | 佐鳥新の教授&社長日記

■昼に光合成、夜に分裂する仕組み解明

生物の活動は昼と夜の周期によって調節されている。昼に光合成し、夜に細胞分裂する仕組みを、国立遺伝学研究所の宮城島進也(みやぎしましんや)特任准教授と藤原崇之(ふじわらたかゆき)研究員、墨谷暢子(すみやのぶこ)研究員らが単細胞の紅藻を使って、分子レベルで解明した。光合成と細胞分裂という2つの主要な生命活動を時間的に仕分けすることで、環境に適応する生物の巧みな生存戦略がうかがえる。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020140509006

 

■九大と東工大、約40億年前の月は今とは異なる角度の自転軸だったことを発見

九州大学(九大)と東京工業大学(東工大)は、太古の月には地球と同じように大規模な磁場が存在していたこと、現在とは数十度異なる自転軸だったことを明らかにしたと共同で発表した。

http://news.mynavi.jp/news/2014/05/09/090/

 

■地球内部を透視できる!? -東北大などによる反電子ニュートリノ方向検知技術

同技術は、東北大ニュートリノ科学研究センターの地球ニュートリノ観測技術と、東大 地震研究所で開発が進められている火山のミュオグラフィ技術を融合することで生み出されたもの。研究グループでは、同技術を活用することで、破局噴火を起こすような巨大マグマだまり、地球形成過程で局在化したコア・マントル境界の巨大不均質構造など新たな観測窓を開けくことができるほか、原子炉モニタリング、天体物理学での活用も期待。

http://news.mynavi.jp/news/2014/05/09/293/

 

■深海魚が「豊漁」 海の底で何が起きているのか?

最近、日本各地で深海魚が浜辺に打ち上げられたり、浅い海で漁の網にかかったりするなどして、話題になっている。3月、山口県長門市の白潟海岸に、体長4メートルを超える「幻の魚」リュウグウノツカイが打ち上げられた。リュウグウノツカイは普段、水深200メートルほどの光の差さない深海に生息している。

深海魚の動きから地震を予知する理由は、海溝型の地震が起こると、岩盤の歪みからくる電圧で電流が流れ、ほんのわずかな電流でも感知する能力を持つ深海魚が、電流を避けるために浅い海まで上がって来るというもの。電流を避ける行動は、水槽の中の金魚での実験でもみられるという。

この「地震予知説」の他にも、海水温が低い季節に、深海の温度と海面に近い海水の温度の差がなくなり、境目が分からなくなった深海魚が間違って上がってくるという説もある。

http://the-liberty.com/article.php?item_id=7821

 


今日のニュース140511

2014-05-11 05:52:46 | 佐鳥新の教授&社長日記

■ドコモ、5G実用化へ実験-国内外6通信機器会社と協力

2020年の第5世代移動通信方式(5G)のサービス開始に向けた実験を行う。アルカテル・ルーセント(フランス)、エリクソン(スウェーデン)、富士通、NEC、ノキア(フィンランド)、サムスン電子(韓国)の6社が協力する。

5Gの理論上の通信速度は最大毎秒10ギガビット超で、高速無線通信「LTE」サービスの約1000倍に当たる。実用化すれば2時間の映画が約20秒でダウンロード可能になるほか、4Kや8Kなどの高画質動画が楽しめるようになる。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0220140509bjaq.html

 

■産総研、中小のレアメタル事業化を支援-再利用で新組織

産業技術総合研究所(産総研)は、中小企業によるレアメタルのリサイクル事業を支援する組織を6月にも立ち上げる。産総研内には、産総研が独自開発・改造した20機を含むリサイクル装置を約50機備えた実証ラボがある。ここを拠点に技術向上や共同開発に取り組む。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620140509aaar.html

 

エルニーニョ:大規模?6月に発生か…日本は低温や長雨に

南米ペルー沖の東太平洋の赤道域で海面の水温が高くなるエルニーニョ現象が、5年ぶりに6月に起きる可能性が高まっている。今回は観測史上最大だった1997年以来の本格的な規模になりそうだという。

http://mainichi.jp/feature/news/m20140510k0000e040185000c.html

 

■中心部ほど若い星々が存在する2つの星団

X線天文衛星「チャンドラ」などによる2つの星団の観測から、星団の中心部の星々が外縁部に比べてより若いことがわかった。星団の星形成はまず中心部から始まるという従来の理論に反する結果となっている。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/05/09flame_nebula/index-j.shtml

 

■Discovery Channel:宇宙への移住  (未来サイエンスシリーズ)

放送:5/12 午前2:00~3:00

21世紀は新たな大航海時代を迎えた。人類は新たな居住地を求めて宇宙へと旅立とうとしているのだ。推進技術や太陽エネルギーの研究の進歩により、今までSFの中でしかできなかったことが可能となってきている。果たして人類は太陽系やさらに遠くの宇宙を旅して、他の惑星に移住することはできるのだろうか。

http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=942759&eid2=000000

 

超高速で飛ぶ「宇宙ごみ」 米に情報提供、安保協力深化

日米両政府は5月6日、宇宙空間を漂う「宇宙ごみ」に関する情報を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から米戦略軍に提供することで合意、体制構築に向けた文書を交わした。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140508/scn14050811360002-n1.htm

 

■宇宙開発利用部会 国際宇宙ステーション・国際宇宙探査小委員会(第2回)の開催について (一般公開形式)

日時:平成26年5月16日(金曜日)13時00分~15時00分

場所:文部科学省 15階1会議室

議題:

  • ISS計画への参加から得られた成果について
  • 2020年までのISS計画への取り組み方について
  • その他

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/071/kaisai/1346285.htm

 

■星座観測やレーザー照射実演も 下里水路観測所が17日に開催 和歌山

5月12日の「海上保安の日」にちなんで、日ごろの活動についてより理解してもらおうと、第五管区海上保安本部下里水路観測所(那智勝浦町)は、同月17日に星座や惑星の観測会を実施する。

同観測所は、地上から人工衛星にレーザーの光を当てて、反射して戻ってくる時間の長さを計る方法で正確な距離を計測。このデータを基にして、航海に必要な正確な海図が作られている。イベントではレーザーから光を出す実演も行われる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140501-00000031-san-l30

 

■X線レーザーの集光強度を100倍以上向上 - 4枚の超高精度ミラーを駆使し50ナノメートル集光に成功 - : 精密工学専攻 三村秀和准教授

http://www.t.u-tokyo.ac.jp/epage/release/2014/2014050801.html