鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

平成最後の年明けによせて、今年もありがとうございました…

2018-12-31 21:52:58 | 日記

毎年、年の瀬にはTOKYO-FM「山下達郎サンデー・ソングブック」恒例企画「達郎・まりやの年末夫婦放談」を聴きながら陶芸や大掃除にいそしむことになります。同時に二人の軽妙な夫婦トークに耳を傾けつつ、自分自身の一年も振り返りながら「今年も暮れていく…」と少々感傷的な気持ちにもなっていきます。

そして番組最後には、達郎さん自ら「今やお約束のようになったこの曲を…」と紹介して、二人がデュエットする「♪LET IT BE ME」がスローなテンポで流れ始めます。するとまたも自らのこの一年が思い起こされて、アタマの中で楽しかったことや悲しかった幾多のシーンが走馬灯のように駆け巡り、ほのかな満足感やほろ苦い後悔の念が入り交ざって軽い寒気さえ覚えます…。

そして一夜が明けて、今年も本日限り。

朝刊では、かねてよりいろいろな方々に「今度、東京で観ることができるのですよ」と紹介し続けてきている展覧会の案内広告が掲載されています。

同展の公開は春なので、「せめて新年の松が明けてからくらいから宣伝すればいいのになぁ」という感想がふと湧いてきます。傍らでコーヒーを飲んでいるウチの同居人さんに「お雛様のテレビCMだって、松が明けてからだしね。この新聞広告の時期、どう思います。早過ぎない?」と尋ねてみますが、返ってくるのは生返事のみ。なにぶん時は大晦日ゆえ、「にわか主婦」の同居人さんはおせち作りでアタマがいっぱいの様子です…。

「きっと混雑するのでしょうけど、観にいきたいですね」という言葉を聞いてワケも分からず安堵?して、再び新聞とテレビを眺め始めると、朝8時から午後5時までBS-TBSでは「吉田類の酒場放浪記 大晦日一挙9時間放送」という、なんともとてつもない状況に。必然的に朝から仕事と大掃除の合間に、吉田類さんの酒場巡りをゆるゆるとチラ見することになってしまいます。というか時として、類さんが展開する酒場ワールドにどっぷり浸ってしまいます。

しかも午後9時からは「年マタギ酒場放浪記4時間スペシャル」なんて番組もあります。ひるがえって平成最後のこの年の瀬、日米・日中・日露を筆頭に外交の難しさは急を増し、改憲論議、消費税、ルノーに辺野古、その他喫緊の問題が目白押しのような状況の中、「よくやったBS-TBS」、そして同時に「だいじょうぶかBS-TBS」なんて声が交錯しながら大晦日の一日が過ぎてゆきます…。

吉田類さんが酒場を巡っている間に、大晦日の街を進路は東へ。小町通りは早や、「元日?」という感じで大混雑。 

この街に移り住んできた10年前頃の大晦日の小町通り界隈は、こんなに混雑していなかったように記憶しています。

人の流れに身を任せて、大晦日恒例の鶴岡八幡宮へのお礼参りに。境内にある旧神奈川県立近代美術館 鎌倉も改装が進み、コンクリートの灰色だった壁も白い装いと姿を変え始めています。


大晦日には、知らず知らずのうちに身についた罪や穢れを人形に託して祓い清める「大払い式」が行なわれます。


八幡宮本殿にお参りし、若宮大路方面を眺めていると、傍らの若いカップルが「うわぁ、なんだか天下を取ったみたいないい景色」とはしゃいでいます。

なるほど、たしかに「お城からの眺めのようだ。若者の眼力も捨てたものじゃないよね」と、明日への希望がかすかに見えた一瞬でもあります。

八幡宮から戻り、今年最後の納品はご近所のお店仲間「甘味処 こまめ」さん。

明日の元旦から、この小鉢は「こまめ黒カン」を収める器として使用されされます。

年越し蕎麦をいただいて友人ご夫妻とともに、平成最後の大晦日の締めは市内・材木座の浄土宗名刹・光明寺へ。

あと数時間後に新年を迎える境内には人影ひとつなく、「シ~ン」とした響きのみが漂っています。

年明け前から、この鐘楼の鐘の音が材木座界隈に響くことになります。


そして今まさに、友人とともにわが家の平成最後のささやかな酒宴のひと時。工房では鏡餅が新たなる年の幕開けを「今か今か」と待ちわびているようにも見えます。

あらためまして、今年もいろいろありがとうございました。そして、来るべき年もよろしくお願いいたします。

佐助Room114 & チー坊ノワール


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