鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

「ポール・ショック」の傷口癒す「OH! DARLING」なワンカット…

2014-05-24 20:12:26 | 日記

それはたしか、「See You Next!」、「マタ、来ルヨッ!」と言ってましたっけ…。とにもかくにも、昨年11月に日本公演を行ない、全国のファンを興奮の渦に包んだポール・マッカートニーがその言葉どおり、このほど再び日本にやって来るということで、今回も親しくつき合っているオッくん・和子さん夫妻に「オンブにダッコ」で5月18日・国立競技場でのコンサートのチケットを入手したまでは良かったのですが…。


前日17日のコンサートが「体調不良」とのことでキャンセルとなり、一抹の不安を感じながら、「再会」の時を目指して「いざ」国立競技場へ。今回、一緒に観賞することとなった友人とともに午後4時過ぎに会場へ向かってみたものの…。

午後3時30分の開場時間をかなり過ぎても、まだ一人も場内に入場していない気配、ということは…。「昨日のコンサートは延期だけど、今日はやるよ!」と自らに言い聞かせつつ、入場ゲートへ向かいます。

道すがら、歩道には多くの人達が座り込んでいます。

「この人達はなぜ入場ゲートへの列に並ばないのだろう?」と不思議に思ったのですが、すぐに謎が解けました。チケットを持たないながらも、「せめて、ポールの歌声を。たとえ、その空気だけでもポールとともに…」との願いをこめて神宮外苑の杜に集まって来ているのでした。

友人ともども、「いつになったら入場できるの?」と話していた矢先、「本日の…」と言った具合によく聴き取れないアナウンスメントが流れはじめ、居合わせたまわりの人たちも一斉に聞き耳をたてますが、何を伝えているのかまったく聞こえてきません。やがて、伝言ゲームのようにそこかしこから「今日も中止らしい…」との情報が流れ始め、「ウソ!?」、「うそ!?」、「嘘!?」の声があたり一面 寄せては返す波のように響いていました。

興行主さんが張り出した「お詫び」のコメントには、記念写真を撮るスマホが群がる光景も。「聖地」国立の壁にこのようにテープで「お侘び」のコメントを貼りだしてしまうところが、なんとも「安直」というか、「ご時世」というか。

前日に続いて開演目前での「中止」発表という事態にもかかわらず、文句を言う人は一人もいません。友人とともに「日本人って、たぶん、ホントに善良な民族かも…」と再認識してしまいました。

コンサートが首尾よく行なわれていたならば隣に座っていたはずのオッくん・和子さん夫妻ともなんとか落ち会い、国立競技場の中をプチ探訪。ゲート越しに、ステージのPAやライティングセットを垣間見ることができます。

事前のリサーチによれば、昨秋のライブの時よりもだいぶ近い距離からポールの演奏する姿を臨めるハズだったのに、返すがえすもただただ「残念…」。しかも、いろいろな意味で「最後の国立」でもあったことだし…。

「せめて、これだけでも…」ということなのでしょうか、代々木門の辺りにはポールのグッズを買い求める人たちであふれかえっています。その列の長さは300mはゆうに超えていました。ここでもみ~んな静かに順番を待っています。

あらためて、友人とともに「やっぱり、日本人って善い人達だね。日本人に生まれて良かったね…」。

今回もチケットを手配してくれたオッくん・和子さん夫妻とお別れし、さまざまな「感慨」をいだきながら最寄りの駅にたどり着いたのは午後5時過ぎ。本来ならば、来たるべきライブのスタートに向けて静々とカウントダウンを始めている頃でしょうか。

電車に5分ほど揺られて、向かった先は新宿駅東口界隈。ポールに会うはずだった国立の特設「ライブホール」から「ビアホール」へと場を変えて、友人との音楽談議が果てしなく続くのでした。

ともあれ、日本、および韓国でのコンサートはすべて中止になってしまいましたが、ワタシ的には縁あってこのような写真を撮らせていただくことが出来、それはそれで良かった…。


って、すみません。これはポールさんではありません。

それはワタシが観るはずだった18日の前日の17日のこと。以前から何度か陶芸に来ている若い人達とポールのコンサートの話で盛り上がっていた際、この若者・オリちゃんが「ボク、ポールに似ていると言われたことが何度かあります」とポツリ。同行の美女3人も「そっ、そういえば似てるかも!?」ということで、ワタシもあわただしく「パチリ」とカメラに収めた渾身の一枚です。

以来、陶芸教室にお越しの方々に「ポールの生写真…」とたわごとを言いながらソッとお見せしていますが、皆さん、「えっ、えっ、なぜ会えるのですか…!?」と、ただただビックリの表情。真相を告げると、「な~んだ…」という言葉とともに、「よく似てますね…」「そういえば、かなり若い…」とのお言葉も…。

「ポール・ショック」の傷口も、この写真を見るたびになんとなく癒えてくるようにも思います。あらためて、「ありがとう、オリちゃん」。

そして、これからは「OH! DARLING」と呼ばせてね!?。





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