鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

初夏の陽ざしに誘われて、プチ引きこもり、そして つかの間レジャーの日々新た・・

2014-05-17 13:59:15 | 日記

それは今からちょうど5年前、縁あってこの地 鎌倉佐助に移り住んで来て以来、どうにかこうにか陶芸教室と工房を主宰させてもらってきています。これもひとえに、工房にお越しいただいている方々のおかげ…、とあらためて感謝、感謝の今日この頃、でもあります。

日々、それなりの永きにわたり陶芸教室を開講していると、おのずから作陶にお越しになる方々の作品イメージもつかめるようになり、作陶した方々はおおむね満足してお帰りいただけるようになってきたようにも思います。されどされど、陶芸体験された後に「う~ん、あまり上手く作れなかったみたい…」との感想をいだかれる場合も年に一度くらいはあるのですね、これが。なんとも申し訳ない次第なのですが、そのような時はお客様のイメージを徹底的に聞きこんでワタシの持つスキルの限りを尽くして「イメージ」に近い作品に仕上げていくことになります。

つい先日も、肉厚の鉢皿を作っていった方が作陶後に「もっと薄いヤツにしたかったのですが…」ということで、思わず「大丈夫です。ご希望どおりの薄い作品に仕上げてみせます、たぶん…」と啖呵をきってしまいました。以来、数日間の長きにわたり、粘土の乾燥が進む肉厚の皿鉢を削りに削る作業が延々と続きます。

手ろくろの脇には削った粘土が小山のように盛り上がります。その粘土を指先でポロポロとつまみながら、「もっと薄い作品に仕上げてあげよう!」と、削り成形作業はいつまでも続くことになります。ワタシが生業とする陶芸に限らず「モノ造り」とはまことに因果なもので、「手間」と「時間」と「報酬」という三角関数? の観点からすると、まったく採算に合わないことは明白です。されど、「これも良し」と二ガ笑い、そしてヤセ我慢の初夏の午後‥。というか、年がら年中、そんな感じ、です。

そしてウイークデイの半ばともなると、近所に住むチビッ子陶芸家さん達が学校帰りにランドセルをしょって「ただいま~!」とやって来て、陶芸…

にとどまらず、だらだらとおしゃべりしながら学校の宿題をサクサクとこなす光景が繰りひろげられています。さながら、学童保育の場のようでもあります。それにつけても、昨今の児童のランドセルの色ははなんともカラフル、そしてじつに多機能に「進化」していることに驚かされます。還暦間際になって、チビッ子達にいろいろなことを教えてもらう人生…、これもまた、良きことかな。

工房での作業の合間、ヤボ用にて街中を愛車メガーヌで流してみると、「ああ、今日だったのね…」ということで

当地を舞台にするドラマ「続 最後から二番目…」のロケに遭遇。この地に住む友人知人からドラマ収録スケジュールが頻繁に伝わってきますが、わが街・佐助が収録の地になることはありません。あくまでもマイナーな佐助。それがまた良し‥。

常日頃、自宅にて作陶活動していることにより、その行動範囲もおのずから自宅付近ということになります。見方を変えると「プチ引きこもり」状態にも思えます。されど、時には窯焚きの際の清め塩を求めて隣町の葉山は森戸神社あたりへ足を伸ばすことも。そして先日はこちら、「葉山シャツ」へチラリと立ち寄ってみました。

シャツの探求もさることながら、この日のメインは「安藤俊彦 小川和巳 渡邊アキラ三人展」。安藤さんとはかねてより知り合いでもあるご近所のお店仲間「ブンブン紅茶店」のマスター・小木曽さんから「よかったら、行って観てください」と紹介された瞬間から、「必ず行きます!」とココロに決めていた展観でした。「葉山シャツ」の2階ギャラリーにて繰りひろげられた三人展の中では「フェアレディ240Z」をモチーフにしていたリトグラフに出会った瞬間、思わず「クラリ…!」。価格も「えっ!」というくらいリーズナブルで、ここはなんとも「買ってしまおうか」と思案の日々が続いています。

「葉山シャツ」2階ギャラリー内部はこのように。

窓の外、葉山と逗子を結ぶ県道のむこうには、皇室の方々が折にふれて保養に訪れる「葉山御用邸」の中の様子を垣間見ることもできます。ちなみにこのお店はかつては「一色」という蕎麦の名店さんでした。この2階の昭和モードに満ちたスペースに佇んだ瞬間、往時の「一色」さんの賑わいが目に浮かんでくるようでもありました。

そして本日の土曜日は絶好の行楽日和。市内・長谷ではこの時期恒例の「長谷の市」が朝9時からスタート。長谷寺の会場からほど近い光則寺での「朝市」には、佐助のお店仲間「甘味処 こまめ」さんが今年も出店していました。

常日頃、お店や佐助の街角で見かける時とはちょっと変わって、笑顔もより一層ノビノビしているようにも。元タカラジェンヌだけあって、さすが、イベント向き‥!?

わが家と「朝市」会場との行き帰り、道行く人たちはみな初夏の陽ざしを浴びてとても気持ちよさそうな表情をみせていまいた。5月の連休を経て、6月の紫陽花の時季を迎えるまでのつかの間のこの季節こそ、この街がもっとも美しく輝く時かもしれません。ワタシども佐助Room114では陶芸教室へのお申し込みはもちろん、、鎌倉の隠れた観光スポット、ランチ、抜け道ガイド、その他、いろいろなご相談、お問い合わせをお待ちしています。お気軽にご連絡くださいませ。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする