鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

これからも、楽し美味しく、ちと振り回される「プチ・アバンチュール」は続きます・・

2012-12-07 09:07:16 | 日記
師走に入り、ここ鎌倉も今週末の12月9日あたりまでが紅葉の見頃とか。例年に比べると色付きは少々遅れ気味とのことですが、ご近所の方々からもれ伝え聞くところでは「北鎌倉の円覚寺はまさに今が絶好の時期」なのだとか。

「ゆっくり紅葉狩りがしたいなあ、でも時間がなあ・・」。せめてもとばかり、テレビで放映されていた京都の紅葉の様子を観ながらほんの心ばかりJR東海さんにならって「そうだ京都、行こう」とチカラなくつぶやいた12月3日の午後のこと。ふと「そうだ、明日の4日は火曜日だ。アチラのお店は定休日。明日だったら、一緒にいけるかな?」とひらめいて、先様とお誘いメールのやり取りの末、めでたく4日朝から「美味しい時間」と相成りました。

そして翌4日午前6時、まだ夜のとばりが明けきらぬ佐助の街を愛車メガーヌでスタート。このたびの「美味しい時間」同行の志はウチの奥さん、そしてご近所仲間「甘味処こまめ」のかえさん。朝早くからこの3人でお出かけとなれば、その行き先はやはり佐助のご近所仲間「サスケストア」の大将・井上さんが三浦市の三崎漁港にて展開する「三崎食堂」に決まっています。ふり返れば、三浦の「三崎食堂」を目指して「アレレッ」となった、昨年10月のあんなことや、今年9月のこんなことがありました。過去二度にわたる挫折を経て、このたびはなんとか「三崎食堂」の暖簾をくぐれそうな予感が限りなく‥。

三崎までの車中、車窓の右側に広がる相模湾を眺めながらお互いの夢や悩みをあれやこれやと話しつつ、車内に流れる山下達郎さんの歌声に「やっぱ、タツローさんっていいよね」!。まこと、同年代が故の「いいよね!」の一幕。

車内に達郎さんの「LOVE SPACE」が流れ始めた瞬間、かえさんが「私、この曲がとっても好きなんですぅ‥」と。そういえばこの「LOVE SPACE」という曲は、以前にかえさんから「この曲のタイトル、知ってますか? 教えてください」と、見事なハミングとともに質問されたことがありましたっけ。

その時、かえさんが聴かせてくれた「LOVE SPACE」のハミングはとても素敵でした。聴き始めた瞬間に「あっ、それは『LOVE SPACE』という作品だ」とはっきりと認識できるほどの歌いっぷりでした。

たとえばここでその時のかえさんが奏でる「LOVE SPACE」を再現してみると‥。

「♪ルールルルー ルルルールルルー、 ランラララー ラララー、ラーララ ラーラ‥」  という感じかな。

うーん、実際に聴いていた時はとても見事なハミングだったのですが、こうしてあらためて文字に起こしてみると、今から43年も前の昭和44年に大ヒットして今年あたりから再ブレークしている由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」のような風情も‥。なんとも、「詩」って 不思議‥。

さてさて、三崎までの「道のり」はことほど左様に思いの他に遠廻りしましたが、どうにかこうにか朝7時前に「三崎食堂」が収まる三崎水産物地方卸売市場に到着。

オンナのオジサン二人衆はまこと、気性の荒い港の男が闊歩する波止場に似合います。足取りがいと、勇ましい。

市場2階の「三崎食堂」をそっと覗いてみると。

いました、いました。あの「サスケストア」の大将でもある井上さんがなにやら、ウェブ展開に余念がない様子。スマホをシャーシャーとスクロールしています。そのちょっとうつむき気味の横顔、いかしてます。

「大将、おはよう!」と声をかけ、いざいざ、めでたく待ちに待った「美味しい時間」が始まりました。

大将は「空気が澄んでいる時は、このお店の窓から富士山がくっきり!」と、スマホの画像を見せてくれたり。

これまでの常として、このブログではお料理の写真はあえてスルーしてきていましたが、今回だけは親愛なる大将のお店ということもあり、ちらっとそのグルメの一端を。

オンナのオジサン2人が食していたのは、たぶん「恵み丼」のセットという名のメニューだったような。マグロの赤身が輝いていました。

そして私は、マグロのお刺身とアジフライがセットになった、たぶん「市場定食」というメニューだったやに。朝からお刺身とフライはちょっとヘビーでしょうがと思ったのですが、同行の二人が「食べきれなかったらアタシ達が手伝うよ」とおっしゃるのであえて挑戦することに。されど、ヤセの私にはやはり少々荷が重いようで。「ちょっと、食べてよ」と懇願してはみたものの、同行の二人は首を横に振って「ノン」の意思表示。オヤジはまこと、身勝手です‥。


店内のチョークアートが、なんとも温かい雰囲気を醸し出しています。

大将からは、肉じゃが、フレッシュサラダ、そして食後のコーヒーまで大サービスしていただき、都合2時間に及ぶ「美味しい時間」はお開きに。

市場1階では朝の「競り」の勢い良い声が響き渡っています。

パレットに並べられたマグロや名も知らぬ細長い魚の群れを眺めていたら、ふと「あのマグロはウチのあの人みたい?、あの青光りする魚はかえさん?」なんて思いがアタマをよぎった次第ですが、これはこの場だけの秘密ということに。

三崎からの帰路、ウチのあの人とかえさんは「これから時々は朝10時までの4時間、『午前6時からのプチバカンス』と洒落込もう」などと勝手に決め込んでいます。


『午前6時からのプチバカンス』に際しては、夜明けのスキャット「♪ ルールルルー‥」からスタートいたしますか?

でも、朝6時から開いてるお店って、そうは無いよね。誰か、教えてくれませんか?

コメント
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