Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

とんちんかんな国

2014-05-15 | Weblog
先日の朝日新聞の記事には驚いた。
見出しに「反「反基地」、沖縄で表面化 街宣・大会「左傾化を戻している」」とある。
「米軍基地反対」への反発として、「米軍への感謝を記した横断幕を広げ、手を振る人たち」などをことさらに大きく取り上げている。
彼ら「反「反基地」派」は、基地建設への抗議で米軍キャンプ・シュワブの金網に取り付けられた抗議のリボンや旗を取り外した。
「自称平和運動家なる者たち。みんな労働組合、もしくは極左集団じゃないですか」という、とんでもない虚偽の決めつけ発言まで、記事で紹介している。
米軍基地による被害や、沖縄での反基地闘争の真摯な取り組みについては言及していない。
我らが沖国大・佐藤学教授の発言からも、学生への愚痴だけを取り上げている。
ずいぶん偏向した新聞になったものだ!

そして沖縄市長選は、自民、公明推薦、民主、維新支持の桑江朝千夫氏が、共産、生活、社民、沖縄社大が推薦の島袋芳敬氏を破り、初当選。
「選挙戦では、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設が取り上げられた。仲井真弘多知事による昨年12月の辺野古沿岸部の埋め立て承認を桑江氏は評価、島袋氏は批判した」とある。

これは事実の報道ではあるが、なんとも悔しい。
「沖縄の本土化」は、本当に進んでしまっているのだろうか。

安倍総理は米ヘーゲル国防長官と会談、東アジアの安定のため日米同盟を強化する方針を確認したという。集団的自衛権はじめ、安全保障に関する議論を進める考えだ。
普天間問題では、沖縄県側が求めている5年以内の運用停止について「理解を求めた」という。ヘーゲル長官は「今後も協議を加速させて前進させたい」と応じたというが、本気で「5年」について考えているわけなどない。
現に、在日米海兵隊トップのウィスラー司令官はワシントンで講演し、沖縄県が求めている米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止について「新しい施設ができるまで動くことはできない」と否定し、名護市辺野古沖の代替施設が完成するまで普天間の使用を継続する方針を明らかにした。代替施設の完成前に普天間の常駐部隊を他の場所に移転することは可能かとの質問にも「答えはノーだ」と明言したという。
米国防総省高官も「(国防費削減で)海兵隊全体の兵力は減るが、アジア太平洋地域の海兵隊員数は1万9千人から2万2千人に増える」「既に日本政府と合意済みの『代替施設の完成まで普天間の使用を継続』との計画に変化はない」と同一の見解を示し、日米両政府が代替施設の建設を最短で約10年と見積もっている点を指摘したという。
「施設建設が普天間の確実な返還につながる」そうだ。

日本では大型連休時の国会議員140人以上の「外遊ラッシュ」も報道されている。ドイツなど6カ国を巡り、アンチョコを読み上げるだけのスピーチで無能ぶりをさらけ出した安倍首相を筆頭に、閣僚18人中15人が海外を訪問。渦中の中国やロシアを訪ねる者はおらず観光に明け暮れ、ただただ外交能力のなさを見せつけた。

先月来日していたオバマ米大統領が明治神宮を訪問した際、日本側が安倍首相の同行を打診したところ、米側が日程上の都合などを理由に難色を示していたという。オバマ訪韓前に、韓国を刺激しないよう配慮したとみられるという。
歌手ジャスティン・ビーバーが来日中に靖国神社を参拝し「Thank you for your blessings(神のご加護に感謝)」とツイートしたところ、中国と韓国のファンらから非難が殺到し、ツイッター上で謝罪する騒ぎもあった。彼は愚かだが、それでも安倍首相ほどには軽蔑されていないだろう。
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