Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

是正不能の国

2018-05-30 | Weblog
共産党の調査で、「森友学園」との国有地取引について会計検査院や国会をごまかすため財務省理財局と国土交通省航空局が昨年9月に“口裏合わせ”をしていたことを示す政府の内部文書が見つかった。
内閣から独立した機関と憲法で定められているはずの会計検査院が、適正な検査報告をせず、財務省理財局と国土交通省航空局を介入させ相談していたのだとしたら、この国の仕組みは完全に壊れてしまっていることになる。
その対象が「首相の犯罪」にからむとなれば、これはもう政権転覆は必須である。
そして、誰かの首が飛ぶどころか、逮捕者が出なければ収まらない問題のはずだ。
なぜ、28日にこのことが表沙汰になった後、毎日このことをフォローする報道がないのかが、理解できない。報道機関も機能していないのではないか。
日大アメフト部の監督・コーチ除名でガス抜きしている場合じゃないんだよ。
呆れてばかりいないで、もう、怒るしかない。
我々は、何があってもチェックできない、露見しても放置が許される、是正不能の国にいるのだ。
一応は民主主義の顔をしているのに、国民が主体性を持たない国だからこそ、このような不条理が横行している。
野党もまた、政権交代に耐えられるだけの存在になれていない。それが現政権の延命を後押ししていることに、いい加減、気がつくべきである。いや、たんに能力がないのだろう。

二十代半ばの頃、虎ノ門の酒屋で配達のバイトをしていて、官公庁商社を回ったものだが、会計検査院にもよく届けた。
このセクションは特別な場所なのだ、と思いながら、酒を運んでいた。(彼らがよく飲むかどうかはどうでもいいことである)
考えてみれば、もはや、そこで中心にいる人たちは、私と年齢が近い。
私たちの世代の歳の重ね方の問題のような気がしてきて、情けなくなったりもする。

検査、調査する機関があることも大事だが、私たちがそれぞれの現場で「自浄作用」を確実に機能させなければならないのではないか、とも思う。
子供のような言い方になってしまうが、「正義」が信じられないなんて、ひどすぎる世の中ではないか。
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