「イメージ」なので、「共謀」はしていません

「誤解」と三十何回言えば、本当に「誤解されていた」になるのか。
そんな誤魔化しが通るのか。
逃げられない現実と闘って、うまくいかず、言い訳もできず、苦しみ抜いている人間もいるのだと、わかっているのか。

稲田防衛相の選挙違反発言にまつわる言葉の無責任さは、あらためて、この国がもう論理的な方法では機能していないことを示している。

それは国全体に広がった。
実際、信じがたい蒙昧が巷にも蔓延している。

下村幹事長曰く、稲田防衛相の言う自衛隊のことは、「イメージ」だったのだと。
そんなはずがあるものか。ちゃんと「自衛隊」と言ってる。

後付けで「イメージ」といえば、ごまかせるのか。
だったら俺は「イメージで生きている」ことにするから、これから何があろうと、絶対に間違っていないことになるぞ。
「共謀罪」なんて作っても無意味だぞ。
誰かと「イメージ」を語り合っただけなので、「共謀」はしていませんよ、と主張する。
作っただけ無駄な法律でしたね。

写真は、四年前、イタリアのテルニ芸術祭に『屋根裏』で参加したとき発見した、赤いクマと白いペンギンの置物。
意味はありません。誤解しないでください。イメージなので。