Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

前川前文部科学事務次官ではない。首相補佐官と安倍首相こそ証言する義務がある。

2017-05-30 | Weblog
これまた朝日新聞の「スプーク」なのだろう。
安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画について、前川喜平・前文部科学事務次官が朝日新聞の取材に対し、昨年9~10月に、国土交通省住宅局長などを経て第2次安倍政権発足直後に首相補佐官に就いた和泉洋人・首相補佐官と、首相官邸で複数回面会し、「総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う」「獣医学部新設を早く認めるよう求める趣旨だった」などと言われた、と証言したという。
周知の通り、前川氏は、加計学園の獣医学部新設について、文科省が内閣府から「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと伝えられたと記された文書について、菅官房長官が言うように「怪文書」ではなく、「担当の専門教育課から報告を受けた際に受け取った文書に間違いない」と明言していた。
この時期は、前川氏が和泉氏と面会した時期と重なっており、「国家戦略特区での獣医学部新設について、内閣府と文科省の担当者間で協議が続いており、農林水産省などから新設に必要とされる獣医師の需給見通しが示されないとして、文科省が慎重姿勢をとっていた時期にあたる」わけだ。
まさに「昨年9月上旬から10月中旬」に前川氏は、「首相官邸の補佐官室に複数回呼ばれ、いずれも和泉氏と2人きりで面会した。」「和泉氏から、獣医学部の新設を認める規制改革を早く進めるように、という趣旨のことを言われた。『加計学園』という具体名は出なかったと記憶しているが、加計学園の件であると受けとめた」「このときに和泉氏から『総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う』と言われたことをはっきり覚えている」というわけだ。
この面会で前川氏は和泉氏に明確な返答をせず、「大臣(松野博一文科相)に直接伝える必要はないと思い、面会の趣旨だけを担当の専門教育課に伝えた」と説明しているという。
昨年10月中旬の再度の面会では、「『早く進めてほしい』という内容だった。タイムリミットということで焦っていたのではないかと思う」。その日のうちに、事務次官室で専門教育課の職員に対して面会の内容を伝えたという。
朝日新聞は和泉氏にこの件について文書で質問したが、和泉氏側は「記録が残っておらず、確認できません」「具体的な指示を受けたことはありません」と文書で答えたという。これは明らかな隠蔽である。明言できないところが、「もしもの時のこと」を考えていることの証明であるかもしれない。そして、もしもの時のために「(首相の)指示を受けていない」と言っても、その役職での言動に責任を持つなら、首相が関与していないことは考えられない。
また文科省専門教育課は、前川氏の証言について「承知していない。記憶にない」としている。組織ぐるみの誤魔化しの疑いがある。

前川前文部科学事務次官ではない。和泉首相補佐官と安倍首相こそ、喚問されるべきである。というか、もしも「潔白を証明したい」のなら、彼らこそが証言する義務がある。逃げも隠れもできない。そうしなければならないのである。

テレビに多数出演する、安部首相との濃密な関係が知られているジャーナリスト・山口敬之氏にレイプされたと主張する女性・詩織さん(28)が、5月29日、山口氏が不起訴となったことを受け、検察審査会に不服申立をしたと発表、弁護士を伴い、東京・霞が関の司法クラブで記者会見した。
勇気のある女性だ。多くの人が彼女の求める真実の追求と、正当な法的対応の請求を支持するだろう。
安部昭恵・首相夫人は、この山口氏のセカンドレイプ的自己弁護発言に「いいね!」を押しているという。
もみ消した連中を白日の下にさらさねばならない。

「報道」を侮ってきた首相本人とその周辺も、もう、ごまかしおおせようとする時期は、終わった。
「自称ジャーナリズム」となれ合うのではなく、真摯に真実を語る意志があるなら、もう、逃げてはいられないはずだ。

そして、安倍首相は、自分自身の言葉が真実であり信頼に足るものであることを証明するためには、自分自身が口にした約束通り「辞める」ことを実行に移さねばなるまい。

そして、当然、国連から疑義を持たれている共謀罪審議は、止めなければならない。「国連の総意」は、いずれまとまるだろう。
「北朝鮮のミサイル」「テロの脅威」では、ごまかせない。

これで動かなければ、もうこの国に健全さは何一つない。

野党の皆さん、しかしあなた方は本気なのですか。
解散総選挙になったときに対応できるだけの準備ができているのですか?


写真は、岡山・瀬戸内市の虹。
できれば人間は美しいものだけを見ていたいはずだが、そうもいかない現実である。
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