Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

高江に対する暴力に与してきた総理夫人が「私」「個人」の立場で「実態を知りたいから来た」は、あり得ない

2016-08-09 | Weblog
三宅洋平氏はブログで「総理夫人の高江来訪について、経緯の説明を試みたいと思います」として文を発表している。
http://ameblo.jp/miyake-yohei/entry-12188446850.html

「ぜひお会いしたい」「現場に行って、自分の目で見てみたいが、果たして自分は受け入れられるだろうか?」という安倍夫人の言葉を鵜呑みにしている時点で、彼はどうかしている。
「そんな(沖縄の)状況下にあって、昭恵さんが現場に行くことは可能なのだろうか?」というが、まず三宅氏は沖縄の「状況」のことを最優先に考えていなければ、ヘンだろう。なぜ安倍夫人の蒙昧につきあおうとしているのだ。
「高江の住民である友人へ相談するなどして、何か現場に取り継ぐことはできないか、と試みました」というが、その友人は厳しい現状を伝えたはずだ。なのに無視した。そもそも運動主体である高江の「住民の会」には取りつごうとはしていない。山城氏に言っておけばすむ、というのも運動の中にヒエラルキーを見出している感じで、納得出来ない。
三宅は「実態を「知らない」人たちに伝えることができる。(中略)新たに議論を深めるきっかけを作ることができる。」というが、総理夫人が「実態を「知らない」人」と考えるのは、いくら何でも無理。
「何より、彼女が現場を訪れること自体が、問題に関心を持つ人を増やすことができる。そう考えました。」というのは、ひどい話だ。自分のことを「知名度」のある人間と思っている彼は、「有名な人」としての安倍夫人が来ることが役立つというが、なぜ彼女が有名なのかといえば、まさにこの高江への非道な行いを命じる政府のトップの妻だからである。このことがわかって言っているのか?
「機動隊がどんな顔をしてそこに立っているか、その顔つきだけでも実際に見てもらいたい。」というが、本気で言っているのか?
「8/6、前日ウズベキスタンから戻ってきた昭恵さんは」と言うが、何が言いたい? 色んな地を知っているから、ということを言いたいのか? たいへんな中に来てもらったと言いたいのか?
「ご主人にも秘書にも内緒で、2名の友人(SPではない一般人)を帯同して」だそうだ。
「ご主人にも秘書にも内緒」の「首相夫人の冒険」という物語で見ているのか?
「お忍び」などという言葉を平気で使う三宅は向こう側の文脈で物を言っている。
山城ヒロジさんとの間に約束があったかどうか云々は、現場では事実関係に異論のある人も多いようだが、博治さんを利用し巻き込もうとするだけの言説だから、無視。

ここから先が大事。
「しかしここで、テント内では「感情を抑えて、迎えいれよう」という意見と「来訪自体、受け入れられない」という意見が同時に発生しました。」と三宅は言うが、つまり、体制側にとっては、こういう言葉こそが目的なのである。
「高江のテントで、総理夫人を迎えいれるか受け入れられないかの議論があった」という文言自体が、誰を利するのか。そもそも理性を持って我慢した高江の人たちを愚弄している。
安倍夫人は自らのFacebook上で「対立、分離した世の中を愛と調和の世界にしていくための私なりの第一歩」と記しているが、結局、この訪問自体が、体制側の関係者が「歩み寄る姿勢を見せている」「なのに地元住民は受け付けなかった」というプロパガンダとして使われているだけだ。

三宅氏は「反省している」という言葉を口にしているが、ブログを読めばわかるが、それは「NAUの記録撮影クルーを同行して前触れなくテントに入ってしまったため、物々しい雰囲気によって現場の皆さんを驚かせてしまう結果になりました。」「また、情報出しをどこまでして良いのか、という判断が非常に難しく、中途半端なメディア規制を皆さんに依頼したことは、適切ではなかった」ことを「反省しています。」と言っているに過ぎない。
総理夫人を連れてくることを運動の主体に事前に伝えもしておかずに、「食い違い」「現場の混乱を生み出す」云々と問題を矮小化して、ごまかしているのである。

安倍総理夫人が先月、沖縄の人々に選挙で完全に拒否された島尻某の選挙応援演説をしたことの意味は、誰の目からも明らかなことで、今さら付け加える必要もないと思っていた。
彼女は公式に、高江・辺野古に対する体制側の暴力を肯定する者の、応援をした。それは「総理夫人」だから、ではないのか。あるいは、総理夫人であるからではないのなら、その趣旨に賛同したからではないのか。
高江・辺野古に対する暴力をふるう側に与してきた者が「私」「個人」の立場で「実態を知りたいから来た」などと言うことを、正気の者なら真に受けるはずがない。
今回の三宅氏の行動を「権力側の手引きをした」とまで言う関係者もあるようだが、少なくとも、体制側の暴力を誤魔化し、ぼかす効果が生まれたことは、否定できまい。

写真は6年前のN1正面入口。土嚢入れを阻止する活動の一コマ。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほぼ同感です (とし兵衛)
2016-08-09 16:13:23
昭恵氏の高江訪問につき簡単な記事を書いております。その中でこちらの記事を紹介させていただきました。http://meratade.blogspot.jp/2016/08/201689.html
理解できない三宅さんの瞬間行動 (群青)
2016-08-12 15:29:21
こんにちは。

三宅さんは、昭恵夫人を総理に影響力のある「私的個人」として高江訪問の仲介役をされたのが事実だと思います。
夫人が現地を見ることで「心の中に変化がおきるかも」という「賭け」をされたんだ・・・と。
どちらかというと、こちらが問題ですけど、現地の高江に参集していた人達にどんな変化が起きるのかを、想像されなかった模様。
三宅さんの憂国の心、理解しあうべきだとする広いお心はとても素晴らしいというか、世離れしていて、闘いの現場では見えにくいもの。
ざっくり言うと、片手落ちですよね。
憂国の心、広いお心まで非難しません。
しかし、伝えられるIWJ現場レポートに出てくる三宅さんと高江のテントの方々との間の会話は、夫人訪問以前にかわされていなければならなかったはずの会話です。
したがって、仲介役の具体的コーディネィト行動は、とてもプア。
そのことは、これからのこともあるので、改善されることが良いと思いました。
三宅さんブログに、自分は、その具体的仲介仕事の改善を求めるコメントを差し上げました。
しかし、削除されました。
聞く耳を持っていただけなかったのがとても残念です。
残されたコメントは全て、昭恵夫人に寄り添う三宅さんの「心」に賛同し、三宅さんを励ますものでした。これはこれで、良いのだろうとは思いますが、なんだか以外にお心が狭いのかナ~とも感じています。
同感 (こなちやん)
2016-10-12 09:30:51
皆のモヤモヤを代弁してくれてありがとう。三宅洋平はないなと思わされた事件でした。

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