goo blog サービス終了のお知らせ 

Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

瑳川哲朗さんがお亡くなりになっていた

2021-02-26 | Weblog
瑳川哲朗さんがお亡くなりになっていた。
 
「大江戸捜査網」の渋く剛胆な二枚目として、子供の頃に強い印象を持っていた。他の俳優とは違った何かがあった。
 
シアターV赤坂という劇場を運営されていた時期があって、『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』の再演、追加公演をさせていただいた。
 
私が脚本を書き下ろした蜷川幸雄さん演出による『エレンディラ』で、ヒロインの祖母役を豪快かつ繊細に演じてくださった。何かの雑誌で生涯で印象に残るせりふとして『エレンディラ』を挙げてくださった。ご自分の代表作とも言っておられた。
瑳川さんのあの声が、「エレンディラのおばあちゃん」の声として息づいたときの衝撃、原作にはないラスト近くの屋上の病床シーンの演じ分けの巧みさ、忘れがたい。
 
最後にお目にかかったとき、「そろそろ一緒に芝居やりましょう」と言うと、喜んでおられてはいたが、「からだ次第だなぁ」とも、おっしゃっていた。
 
ちょうど、上演前の数年間お世話になった、翻訳・研究家の野谷文昭さんから、新版の『エレンディラ』を含むガルシア・マルケス短編集をいただいたところだった。(写真)
 
本当に残念である。
 
ありがとうございました。
おつかれさまでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スカイラインGTRの椅子がほしい

2021-02-26 | Weblog

今回の高校演劇審査のための徳島滞在で、記憶に残る体験の一つが、会場への移動のさいに大窪先生のスカイラインGTRに乗せていただいたことである。

私が子供の頃から「GTR」は神格化されていた。そのうち「ケンメリ」が発売され、なんだかスカイライン方向がずれていったようにも感じたが、「ケンメリ」は「ケンメリ」なりの魅力もあったのだとは思う。(「ケンメリ」というのはわからない人には何のことやらなのだが「ケンとメリーのスカイライン」という謎のフレーズで宣伝されていた型だからだ)

乗せてもらったのは2001年型で、このころの出力は280馬力くらいになっているという。

私はこのクルマの椅子がほしい。座り心地というより、身体にフィットする感じが半端ではない。ランバーサポートにすぐれていて、長時間乗っていても疲れないだろう。私の仕事用にほしい。

 

徳島名物は、阿波踊り以外にはあまりない、というか、自分の土地のものを売り出していく、ということに頓着しない県民性を感じた。お城はあるが天守閣はない。天守閣をつくって観光客を呼び込むなどということには関心がないらしいのである。

徳島ラーメンというものがあるらしいが食べる機会はなかった。テイクアウトの徳島餃子というものは買ってみた。レンコンを刻んだものが入っているが、徳島の人間の間ではその事実は必ずしもポピュラーではないらしい。

徳島の「こだわらなさ」は、何だか好きである。それはつまり、こだわることは別に持っている、ということではないかと思うのだ。そう感じさせる特性は、貴重である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする