Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

新潟県燕市教育長が「コロナ禍を解消するには戦争」と発言

2020-09-02 | Weblog
新潟県燕市の遠藤浩教育長が先月下旬の定例教育委員会で、「コロナ禍を解消するには戦争」などと発言していたことがわかった、という。
遠藤教育長は県立高校の校長などを経て、2019年4月から現職。
遠藤教育長が所感をまとめた「教育長報告」文書を、8月21日に教育委員に配布していたという情報も出ている。

「コロナ禍を短時間で解消する方法はどこかで大きな戦争が発生することではないだろうか。中国とアメリカが自国以外の地域で戦争を始めれば、お金は動く」
「戦争が始まれば武器という商品で経済は回復するだろう」
「きっと経済が上向くきっかけになるのではないか」
ということらしい。

戦争が起きることで収益を上げた、といえば、映画『エデンの東』のジェームス・ディーンの役もそうだった。
朝鮮戦争時の日本の「特需」もそうである。

この教育長、中国とアメリカが自国以外の地域で戦争を始める、その場所を、いったいどこだと思っているのだろう。

「武器という商品」という言い方が罪深い。
六年前、武器輸出三原則が実質無効化されたことが、結局、こういう考え方をうみだしていくのだ。



市は1日、ホームページに教育長名で「不適切な表現があった」と謝罪する文書を掲載した。
「誤解」だというのなら、もとの「教育長報告」文書も、公開してほしい。



8月定例教育委員会「教育長報告」における不適切な表現について(お詫び)
保護者、児童生徒、教育関係者並びに市民の皆様へ

このたび、令和2年8月21日に開催された定例教育委員会での「教育長報告」の内容の一部に不適切な表現がありました。
保護者、児童生徒、教育関係者並びに市民の皆様に、不快な思いや大きな不安を与えてしまいましたことについて、深くお詫び申し上げます。
このたびの件は、「教育長報告」において、あたかも戦争を是認すると読み取れる部分があったものです。当該部分の内容については、現在のコロナ禍において、社会全体に閉塞感のようなものがあり、それを打開する方法として戦争を始めてしまうのではないかという人間の愚かさを憂いて表現したものであり、決して戦争を期待したり肯定したりするものではありません。
人間には、閉塞感を何か別なものに置き換えて矛先を変えることがよくあることのように思え、決してそのようなことは起きて欲しくないと願っての表現でありましたが、読み手には真意が伝わらない表現であったことは否めず、深く反省しております。
私は、戦争は人間の尊厳を損なう最も愚かな行為であり、ひとたび起これば世界中の人々に多くの犠牲と心に深い傷を残すことから、戦争に強く反対する立場であり、平和を望む気持ちは人一倍持っております。また、児童生徒に、人類の大きな過ちを学ぶことにより、二度と戦争のない平和な世界を築いてほしいと強く願っております。

教育者として、引き続き、戦争の悲惨さを児童生徒に語り、平和の大切さを伝えてまいりますとともに、今後、発言や文書表現をする際には、このたびのような誤解を与えることが二度とないよう、十分留意してまいります。

あらためて、保護者、児童生徒、教育関係者並びに市民の皆様に、不快な思いや大きな不安を与えてしまいましたことを、重ねて深くお詫び申し上げます。
誠に申し訳ありませんでした。
今後とも、燕市の教育行政にご理解とご協力をお願い申し上げます。

令和2年9月1日
燕市教育委員会 教育長 遠藤 浩

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第二次安倍政権の最後っ屁は御免こうむる

2020-09-02 | Weblog
共同通信によれば、安倍晋三首相が自身の在任中に「敵基地攻撃能力保有の方向性を示す」意向を固め、与党幹部に伝えていたことが31日、わかったという。
秋田と山口への配備を断念した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」計画の代替案の考え方も同時に打ち出したいという意向らしい。何をする気だ?

複数の政府関係者が明らかにしたところによると、次期自民党総裁が選出される前の9月前半に国家安全保障会議(NSC)を開き、安全保障政策の新方針に向けた協議推進を確認する見通しだと、する。

第二次安倍政権退陣により、彼が推進する「9条改悪」はなくなったことがよほど悔しいのだろう。「病気が理由で正しい判断ができない」といって辞任を表明しておきながら、最後っ屁を嗅がそうとしているのだ。

発言の自由はあるだろうが、だったら国会を開いてから言え、と思う。

 敵基地攻撃能力保有論は、「専守防衛」を逸脱する憲法違反のもので、あってはならないことだが、イージス・アショアを断念しても、自衛隊については、南西諸島の新基地建設が進んでおり、安保法制が改悪されたこととセットで、まんがいち敵基地攻撃基地ということにされてしまえば、島に住む人達は平和に生きていくことが出来ない。実に恐ろしい提案なのだ。 

自民党の総裁後継者選びが喧しいが、報道各社の世論調査によると次期首相にふさわしい候補者の首位に立ち、候補者の中でリベラル系には比較的評判のいいのが、石破茂元幹事長のようだ。だが、彼は「敵基地攻撃能力保有」こそ否定しているようだが、自衛隊の南西諸島配備は推進している。私は認めない。

「あなたも総裁選べます」が党員獲得セールストークなのだったら、党員に聞くのが筋、という意見が聞こえてくるが、それはそうだろうし、嫌ならその党をやめればいい。

平和憲法を否定する偏った今の政権について、永年にわたって情報を受け売りし、「そういうものか」と思わせてきたマスコミにも、罪がある。


写真は、奄美大島の自衛隊基地前。昨年5月。


「反核どころか、国会も開かず「敵基地攻撃論」を取り沙汰する、この国」


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『はりぼて』と『はちどり』

2020-09-02 | Weblog
『はりぼて』と『はちどり』。
「は」で始まっている平仮名4文字タイトルの映画二本立てを、観た。

必要があって観たのだが、同じ渋谷ユーロスペースで、続けて見られたので、個人的に「二本立て」だったのである。
「映画の日」なので、ふだんより、安い。

『はりぼて』と『はちどり』。
『はりぼて』は、富山市議会汚職のドキュメンタリー。
『はちどり』は、韓国の1994年を描く、青春映画。
同じ平仮名4文字タイトルでも、ぜんぜん違う映画である。
どちらも、重い。

感想は、いずれまた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする