きょう19日に香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎の元「SMAP」メンバーが、ジャニーズ事務所を退社することを発表。正式には9月8日退社とも聞く。マスコミは午前4時までは報道するなと厳命を受けており、朝刊と朝のニュースで一斉解禁になった、ということらしい。テレビニュースもジャニーズ所属タレントの写真等は使えないということになっているらしく、静止画像で報じられていて、なんとも、ものものしい。
まあ、ふだんならアイドルの話題などあまり気にしないのだが、ちょうど今、稽古中の深津篤史作『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』が、登場人物がみんな「アイドルの名前」らしき呼び名で名乗り、呼ばれているという設定で、俄にアイドルへの関心を持たざるを得なくなっていたのだ。アイドルそのものが出てくるわけではないので権利問題は何もないのだが。
この戯曲の登場人物の名は、ヒデキ、ヨシオ、カツユキ、ゴロウ、マサコ、ナオミ、ミキ、ヒデミ、セイコ、トモミ。これらの名前から、皆さんは誰を想像するだろうか。
もう一度断っておくが、アイドルそのものが出てくるわけではない。
ただ、「たのきんトリオ」の中で一人我が道を行ったヨシオ、「SMAP」を最初に辞めたカツユキ、といった、アウトサイダー的存在に関心があるというところが、深津篤史という劇作家の面目役如というところだろう。
そして、深津が関心を持つ「ナオミ」は、秋本奈緒美、井上直美、細川直美、川島なお美、ちあきなおみ、という皆さんのうちの誰でもなく、佐良直美なのである。
最後にさらに一度断っておくが、この劇にはアイドルは登場しない。
アイドルの名前を勝手に名乗る若者たちが午前4時、ビルの六階に集っているだけだ。彼らは湾岸線浜浦駅の高架下に、死体かもしれない存在を発見し、眺めている。月曜から金曜まで。それがタイトルにある(土、日除ク)の由来である。
ネタばれも何も、このくらいのことはバラシたって大丈夫だ。本当に「けったい」な台本なのだから!
写真は左から、橘麦(マサコ)、東谷英人(ヒデキ)、杉山英之(ヨシオ)、荻野貴継(カツユキ)。
………………………………
深津篤史作・坂手洋二演出『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』
「深津演劇祭」参加。
7/6(木)〜19(水)ザ・スズナリ。
○出演者
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 橘麦 高野ゆらこ
武山尚史 山村秀勝 宗像祥子 田中結佳
和田光沙 高木愛香 中瀬良衣
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○森下紀彦
美術○じょん万次郎
衣裳○小林巨和
演出助手○村野玲子
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
衣裳協力○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○山田賢一
宣伝意匠○高崎勝也
制作○古元道広 近藤順子
深津篤史は、「桃園会」を主宰。関西演劇の耽美・不条理派の中軸を担う劇作家・演出家として活躍。
『うちやまつり』で第42回岸田國士戯曲賞を受賞、『動員挿話』等で読売演劇大賞優秀演出家賞受賞するなど高い評価を得ながら、2014年に46歳で亡くなる。
深津演劇祭は、2016年9月から2018年3月まで、10を越える団体により、深津戯曲を上演するフェスティバル。関西を中心に開催される。
燐光群は本作によって、東京から唯一、参加する。
深津氏との出会いを、振り返る。
1997年、深津篤史は燐光群のアトリエである梅ヶ丘BOXにて、中国のノーベル文学賞作家・高行健作『逃亡』を演出(龍の会・世界初演)。これが深津の東京デビューであり、他者の戯曲に取り組む初めての体験であった。
その直後、坂手洋二は「劇作家協会新人戯曲賞」の二次審査で深津作『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土日除ク)』に出会い、「こんなけったいなもの書く奴は他におらん」と言いつつ、強く推す。
1998年、深津は燐光群アトリエ公演『ロウチ氏の死と復活』(トマス・キルロイ作)のチラシを見て、山田賢一によるイラストに惚れ込む。橋渡しされ、以後、山田が桃園会・深津作品の宣材のイラストを描くようになる。
1999年、燐光群主催による梅ヶ丘BOX「ウィークエンドワークショップ」講師を、深津が務める。
2004年、開館した精華小劇場の[オープニング事業]を、桃園会『熱帯夜/うちやまつり』と燐光群『ときはなたれて』の連続公演で飾る。
2006年、桃園会の江口恵美が、燐光群『スタッフ・ハプンズ』『チェックポイント黒点島』に出演。
タイムテーブル等はこちらをご覧ください。
↓
http://rinkogun.com/wangansen.html
まあ、ふだんならアイドルの話題などあまり気にしないのだが、ちょうど今、稽古中の深津篤史作『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』が、登場人物がみんな「アイドルの名前」らしき呼び名で名乗り、呼ばれているという設定で、俄にアイドルへの関心を持たざるを得なくなっていたのだ。アイドルそのものが出てくるわけではないので権利問題は何もないのだが。
この戯曲の登場人物の名は、ヒデキ、ヨシオ、カツユキ、ゴロウ、マサコ、ナオミ、ミキ、ヒデミ、セイコ、トモミ。これらの名前から、皆さんは誰を想像するだろうか。
もう一度断っておくが、アイドルそのものが出てくるわけではない。
ただ、「たのきんトリオ」の中で一人我が道を行ったヨシオ、「SMAP」を最初に辞めたカツユキ、といった、アウトサイダー的存在に関心があるというところが、深津篤史という劇作家の面目役如というところだろう。
そして、深津が関心を持つ「ナオミ」は、秋本奈緒美、井上直美、細川直美、川島なお美、ちあきなおみ、という皆さんのうちの誰でもなく、佐良直美なのである。
最後にさらに一度断っておくが、この劇にはアイドルは登場しない。
アイドルの名前を勝手に名乗る若者たちが午前4時、ビルの六階に集っているだけだ。彼らは湾岸線浜浦駅の高架下に、死体かもしれない存在を発見し、眺めている。月曜から金曜まで。それがタイトルにある(土、日除ク)の由来である。
ネタばれも何も、このくらいのことはバラシたって大丈夫だ。本当に「けったい」な台本なのだから!
写真は左から、橘麦(マサコ)、東谷英人(ヒデキ)、杉山英之(ヨシオ)、荻野貴継(カツユキ)。
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深津篤史作・坂手洋二演出『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』
「深津演劇祭」参加。
7/6(木)〜19(水)ザ・スズナリ。
○出演者
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 橘麦 高野ゆらこ
武山尚史 山村秀勝 宗像祥子 田中結佳
和田光沙 高木愛香 中瀬良衣
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○森下紀彦
美術○じょん万次郎
衣裳○小林巨和
演出助手○村野玲子
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
衣裳協力○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○山田賢一
宣伝意匠○高崎勝也
制作○古元道広 近藤順子
深津篤史は、「桃園会」を主宰。関西演劇の耽美・不条理派の中軸を担う劇作家・演出家として活躍。
『うちやまつり』で第42回岸田國士戯曲賞を受賞、『動員挿話』等で読売演劇大賞優秀演出家賞受賞するなど高い評価を得ながら、2014年に46歳で亡くなる。
深津演劇祭は、2016年9月から2018年3月まで、10を越える団体により、深津戯曲を上演するフェスティバル。関西を中心に開催される。
燐光群は本作によって、東京から唯一、参加する。
深津氏との出会いを、振り返る。
1997年、深津篤史は燐光群のアトリエである梅ヶ丘BOXにて、中国のノーベル文学賞作家・高行健作『逃亡』を演出(龍の会・世界初演)。これが深津の東京デビューであり、他者の戯曲に取り組む初めての体験であった。
その直後、坂手洋二は「劇作家協会新人戯曲賞」の二次審査で深津作『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土日除ク)』に出会い、「こんなけったいなもの書く奴は他におらん」と言いつつ、強く推す。
1998年、深津は燐光群アトリエ公演『ロウチ氏の死と復活』(トマス・キルロイ作)のチラシを見て、山田賢一によるイラストに惚れ込む。橋渡しされ、以後、山田が桃園会・深津作品の宣材のイラストを描くようになる。
1999年、燐光群主催による梅ヶ丘BOX「ウィークエンドワークショップ」講師を、深津が務める。
2004年、開館した精華小劇場の[オープニング事業]を、桃園会『熱帯夜/うちやまつり』と燐光群『ときはなたれて』の連続公演で飾る。
2006年、桃園会の江口恵美が、燐光群『スタッフ・ハプンズ』『チェックポイント黒点島』に出演。
タイムテーブル等はこちらをご覧ください。
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http://rinkogun.com/wangansen.html