Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

はたもとようこさん(桃園会 代表)からの寄稿に、泣かされる。 『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』

2017-06-29 | Weblog
『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』上演にあたって、はたもとようこさん(桃園会 代表)から寄稿をいただいた。
いろいろな思い出が過ぎった。
泣かされた。

私たちは共に時代を生きた。生きている。

………………………………


深津が亡くなって7月末で丸三年。昨年から深津演劇祭と銘打って、ゆかりの劇団による深津作品の上演が続いています。東京からは坂手洋二氏率いる燐光群が手を挙げて下さいました。
この作品の初演は1997年3月。1994年に始まったOMS戯曲賞の最終候補に連続して残ったことで注目され、劇作家としての深津に外部からの依頼が増えだした頃。実はこの作品は他所への書き下ろしなので、わたしは初演時のいきさつを詳しく知りません。
そこで、深津は坂手さんとの関係を何か書き残してないかと昨年出版された深津篤史コレクションをめくっていたら……見つけました!アイプレスvol.7のインタビューで「あなたにとって気になる劇作家やアーティストは誰ですか?」という質問に「好きなのは北村想と坂手洋二」と答えているのを!
偶然見つけたこの一言ですが、このインタビューは『湾岸線〜』の書かれた1997年、『うちやまつり』で岸田戯曲賞を受賞する前年に掲載されています。桃園会は1992年に京都で旗揚げし1995年には念願の扇町ミュージアムスクエアや伊丹アイホールでの公演を行い定期化していくことができました。関西での目標を達成した深津は、次に目指す劇団活動の理想の一つとして燐光群を念頭に置いていたのではないでしょうか。自分が力をつけて賞を獲り劇団員と一緒に劇団を大きくしていく、そんなことを考えていたに違いありません。
深津は坂手作品の力強さや社会に対する鋭い視線、俳優の方たちの力量、ツアーを敢行する制作力など、先輩劇団として強い憧れを持っていたと思います。わたしが燐光群を最初に見たのも1993年アートスペース無門館での『神々の国の首都』で、深津の強い勧めがきっかけでした。それ以降もたくさんの関西の若い演劇人が深津の勧めで燐光群と出会ったはずです。
憧れの燐光群で自分の戯曲が上演されるなんて、きっと今回の企画には深津本人が一番驚き、喜んでいることでしょう。こんな素敵な機会をいただき、劇団、関係者の皆様、そして見届けてくださる客席の皆様に心から感謝申し上げます。                    

はたもとようこ(桃園会 代表)

http://rinkogun.com


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深津篤史作・坂手洋二演出『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』

「深津演劇祭」参加。

7/6(木)〜19(水)ザ・スズナリ。


○出演者

杉山英之 東谷英人 荻野貴継 橘麦 高野ゆらこ
武山尚史 山村秀勝 宗像祥子 田中結佳
和田光沙 高木愛香 中瀬良衣

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○森下紀彦
美術○じょん万次郎
衣裳○小林巨和
演出助手○村野玲子
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
衣裳協力○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○山田賢一
宣伝意匠○高崎勝也
制作○古元道広 近藤順子

深津篤史は、「桃園会」を主宰。関西演劇の耽美・不条理派の中軸を担う劇作家・演出家として活躍。
『うちやまつり』で第42回岸田國士戯曲賞を受賞、『動員挿話』等で読売演劇大賞優秀演出家賞受賞するなど高い評価を得ながら、2014年に46歳で亡くなる。

深津演劇祭は、2016年9月から2018年3月まで、10を越える団体により、深津戯曲を上演するフェスティバル。関西を中心に開催される。
燐光群は本作によって、東京から唯一、参加する。

深津氏との出会いを、振り返る。
1997年、深津篤史は燐光群のアトリエである梅ヶ丘BOXにて、中国のノーベル文学賞作家・高行健作『逃亡』を演出(龍の会・世界初演)。これが深津の東京デビューであり、他者の戯曲に取り組む初めての体験であった。
その直後、坂手洋二は「劇作家協会新人戯曲賞」の二次審査で深津作『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土日除ク)』に出会い、「こんなけったいなもの書く奴は他におらん」と言いつつ、強く推す。
1998年、深津は燐光群アトリエ公演『ロウチ氏の死と復活』(トマス・キルロイ作)のチラシを見て、山田賢一によるイラストに惚れ込む。橋渡しされ、以後、山田が桃園会・深津作品の宣材のイラストを描くようになる。
1999年、燐光群主催による梅ヶ丘BOX「ウィークエンドワークショップ」講師を、深津が務める。
2004年、開館した精華小劇場の[オープニング事業]を、桃園会『熱帯夜/うちやまつり』と燐光群『ときはなたれて』の連続公演で飾る。
2006年、桃園会の江口恵美が、燐光群『スタッフ・ハプンズ』『チェックポイント黒点島』に出演。



10日(月)19:00 の回のアフタートークゲストに、土田英生(劇作家・演出家 MONO代表)さんに加えて、関西演劇界の大先輩、小堀純(編集者)さんが登壇して下さることになりました。
13日(木)19:00 の回のアフタートークゲストは、深津さんを演出家として新国立劇場に招いた宮田慶子(演出家 新国立劇場演劇芸術監督)さんです。
そして、深津作品リーディングの出演者が決定しました!

スペシャルゲスト=
円城寺あや 都築香弥子 大島葉子 小野寺ずる HiRO

本公演に出演しない燐光群劇団員(中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 樋尾麻衣子 秋定史枝)に加え、
本公演出演者も一部出演します。(和田光沙 荻野貴継 高野ゆらこ 武山尚史 山村秀勝 中瀬良衣)

ショート・リーディング上演作品は、 『四季一会』『カラカラ 改訂版』『月灯の瞬き』『夜毎の鳩』。

そして、『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』アダルト・バージョン上演は、本篇と同じ作品を、アダルトメンバーの出演でお送りします。
【終演後の特別企画! 氏名は出演者】 それぞれの回で、終演後にそのままご覧頂けます。リーディング前に若干の休憩あり。

8日(土)14:00 【 R 】 ショート・リーディング『四季一会 春の章・夏の章』 約25分
都築香弥子 秋定史枝 荻野貴継 山村秀勝 中瀬良衣
9日(日)14:00 【 S 】 スペシャル・リーディング『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』アダルト・バージョン 約60分
円城寺あや 都築香弥子 大島葉子 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和  樋尾麻衣子 山村秀勝 中瀬良衣 和田光沙
10日(月)19:00 【 T 】 アフタートーク
土田英生(劇作家・演出家 MONO代表)・小堀純(編集者)+坂手洋二(劇作家・演出家 燐光群主宰)
11日(火)14:00 【 S 】 スペシャル・リーディング『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』アダルト・バージョン 約60分
円城寺あや 都築香弥子 大島葉子 小野寺ずる 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 山村秀勝 中瀬良衣 和田光沙
12日(水)19:00 【 R 】 ショート・リーディング 『カラカラ 改訂版』 約20分
鴨川てんし 円城寺あや 大島葉子 小野寺ずる 中山マリ 猪熊恒和 荻野貴継
13日(木)19:00 【 T 】 アフタートーク
宮田慶子(演出家 新国立劇場演劇芸術監督)+坂手洋二(劇作家・演出家 燐光群主宰)
14日(金)19:00 【 R 】 ショート・リーディング『月灯の瞬き』 約25分
都築香弥子 円城寺あや 鴨川てんし 猪熊恒和 和田光沙
15日(土)14:00 【 R 】 ショート・リーディング『夜毎の鳩』 約35分
円城寺あや 都築香弥子 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和
15日(土)19:00 【 R 】 ショート・リーディング『四季一会 秋の章・冬の章』 約25分
HiRO 小野寺ずる 秋定史枝 高野ゆらこ 武山尚史
16(日)14:00 【 S 】 スペシャル・リーディング『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』アダルト・バージョン 約60分
円城寺あや 都築香弥子 大島葉子 小野寺ずる 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 武山尚史 中瀬良衣 和田光沙


P(プレビュー) 7月6日(木)・7日(金)→受付終了しました。
全席自由・一律2,500円・人数限定・劇団予約のみ扱い。
スペシャル・リーディングありの、9日(日)・11日(火)・16日(日)は、一般前売4,000円 ペア前売7,400円 当日4,300円
スペシャル・リーディングなしの回 一般前売3,500円 ペア前売6,400円 当日3,800円
U-25(25歳以下)/大学・専門学校生前売2,000円 高校生以下前売1,000円

受付開始○開演の40分前 開場○開演の20分前
開演直前・直後は(一時的に)ご入場を制限させて頂く場合がございます。
未就学児のご入場はご遠慮下さい。

■ ショート・リーディングとアフタートークは、別の回をご覧になる方でも、そのチケットをお持ちか、予約されていれば、ご入場頂けます。
■ スペシャル・リーディングも、同条件でさらに500円を当日劇場でお支払い頂ければ、ご覧頂けます。



《タイムテーブル》
7月
6日(木)19:00 プレビュー
7日(金)19:00 プレビュー
8日(土)14:00 【 R 】
9日(日)14:00 【 S 】
10日(月)19:00 アフタートーク
11日(火)14:00 【 S 】
12日(水)19:00 【 R 】
13日(木)19:00 アフタートーク
14日(金)19:00 【 R 】
15日(土)14:00 【 R 】/19:00【 R 】
16日(日)14:00 【 S 】
17日(月祝)14:00
18日(火)19:00
19日(水)14:00

特別企画で、【S】【R】の付く日は、終演後にリーディング公演があります^_^(出演者は本公演とは異なります。)
【 S 】 スペシャル・リーディング
9日(日)11日(火)16日(日)
いずれも『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』アダルト・バージョンとなります。
*他の回と料金が異なります。
【 R 】 ショートリーディング
8日(土)12日(水)14日(金)15日(土)


http://rinkogun.com/wangansen.html
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まだ辞めていないの?

2017-06-29 | Weblog
え、稲田防衛大臣、まだ辞めていないの? 安倍総理はなんで罷免しないの?
ていうか、法律違反は明白なのだから、ほんらいは法の裁きを受ける段階に入っているはず。
このまま進んでしまうなら、公正な選挙でないのだから、無効だ。

昨日は都議会選挙についての世論調査が来た。二分ですむと言うから受けたが長かったし、あまりにも誘導的だぞ。都民ファーストの存在感をそこまで自明のことのように言うのか。
都民ファーストは国政では自民の応援をする約束をしているそうだから、そんな出来レースにつきあうのは無意味だ。

選挙民の義務として昨日のブログ投稿だけは、走り書きしたが。
忙しすぎて、他のことが何もできない。新聞も読めない。昨夜も床に転がってしか寝ていない。稽古場にいるか机に向かっているかだけ。自転車で移動している時だけが、別。
ひと休みの一瞬、パソコンで投稿記事を覗いたら、どうやら稲田防衛大臣はまだ居座っている。

まあ、どうせいなくなる稲田大臣より、後任の防衛相が今のひどすぎる日本の防衛方針を「既定路線」として乱暴に物事を進めていく可能性がまた、怖い。

Facebookの、弁護士小口幸人氏の書き込み。

稲田朋美大臣の件は、これに該当するのではという指摘がされています(2年以下の禁固又は30万円以下の罰金にあたるのではということです)。
逐条解説等にあたれていません。参考までです。

公職選挙法
(公務員等の地位利用による選挙運動の禁止)
第136条の2  次の各号のいずれかに該当する者は、その地位を利用して選挙運動をすることができない。
一  国若しくは地方公共団体の公務員又は行政執行法人若しくは特定地方独立行政法人の役員若しくは職員
(公務員等の選挙運動等の制限違反)
第239条の2
2  第136条の2の規定に違反して選挙運動又は行為をした者は、二年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。
※国家公務員法
(一般職及び特別職)
第二条  国家公務員の職は、これを一般職と特別職とに分つ。
3  特別職は、次に掲げる職員の職とする。
二  国務大臣

沖縄の友人・宮城康博曰く、
「既遂という言葉あり。刑法の用語・概念であるという。未遂の対語で、既遂に達すると犯罪は成立。未遂と異なり中止で罪の軽減・免除はないという。
稲田朋美防衛大臣の公職選挙法違反等は既遂。」
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