ダムの案内人は保坂区長だった

朝ちゃんと起きて働くが時間が足りない。日中やることが多すぎる。仕方ないのだが。……『帰還』公演、本日のトークゲストは、保坂展人世田谷区長。私をダムの世界に導いたのはこの人である。当時ドキュメンタリーを作っていた保坂さんの八ッ場ダムへの取材に誘われ同行したのが、ダムの現実に触れる最初だったのだ。ありがたいことだ。そこからいろいろと広がった。『帰還』が川辺川ダムだけをモデルにしていたものだったらもっと遠慮したと思うからだ。それにしてもお話ししていると、いろいろと以前のことが過ぎる。
……麻生太郎副総理兼財務相が、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が、米軍普天間飛行場に配備されている垂直離着陸輸送機ＭＶ２２オスプレイの一部訓練を、大阪府八尾市の八尾空港で受け入れる提案をしたことについて「八尾は住宅密集地。住民のＯＫが取り付けられるという前提はあるのか」「あの人（橋下市長）は市長で、知事じゃないだろう。府知事なら、まだ少しは権限があるのかもしれないが、大阪市長が八尾市長に言えるのか」と批判。それはそうだ。参院選を前にして自民党と失言の続く維新は一緒だと思われたくないのだろう。しかし、さらに言った言葉に茫然。麻生副総理兼財務相曰く「八尾って聞いたから沖縄にも八尾って場所があるのかと思ったぐらい。大阪の八尾というから『ヘー』というのが実感」とも語った。つまりこの人にとって「沖縄だったら当然」という考えがあるのだ。それを口にしてしまえる神経。ひどい話だ。

『帰還』東京公演は九日の日曜日まで。
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