Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『カウラの班長会議』続演はあるか?

2013-03-27 | Weblog
普天間飛行場辺野古移設のため沖縄防衛局が公有水面の埋め立て承認申請書を県知事に提出したことについて共同通信が実施した全国電話世論調査で、計55・5%が「評価する(「ある程度」も含むが)」と回答。「評価しない(「あまり評価しない」も含む)」は計37・6%。つまり、オール沖縄の反対にもかかわらず、ヤマトの半数以上は「辺野古に新基地を作ればいい」と思っているということだ。尖閣危機、中国との緊迫関係をあおり、一方では沖縄に対する冷淡さを保つ大手マスコミの姿勢も一因だろう。全国世論調査で、日米同盟についてほぼ6割が「現状のままでよい」と肯定し、憲法9条を改正する必要がないと半数以上が答えている。戦争放棄をうたった憲法9条を日米安保が支える「現実」を、みんな認識してはいるのだろう。しかし、中国とアメリカの関係は、日本とアメリカの関係以上に、密接だ。この「矛盾」を「国民」は自覚していないのか。……やんばる高江「N4」地区のヘリパッドが完成していた。本日の県議会土木環境委員会の視察で明らかになった。ほんとうに、「そこに住む者」の生活にも、その出来事が象徴する事象についても、関心が払われていない。この国の国民にとって、自分の目に届かないものは、「ない」というのか。……岡山でも「一票の格差」問題で選挙無効判決。「確定次第に取り消し」で、昨日の広島判決から一歩進んでいる。無効な政権の理不尽な行いを、このまま許していいのか。……溜まっていた仕事、締切の迫る校正、雑務やメール、連絡、確認など。ひたすら働いて気がつけば日が傾き、夜になっている。やり続ければいくらでも仕事がある。夜も更けるとフェイスブックに複数書き込み、にわかSNSアクティヴィストになる。……『カウラの班長会議』、この人数と特殊なセットだけに、なかなか再演は難しいしツアーも場所を選ぶと思うが、来年以降に向けて計画を立てたい。というか、オーストラリアで公演したいと思う。ぜひとも。来年は「カウラ事件」の「七十周年」なのだ。……『カウラの班長会議』の出演者半数はオーディションによって選ばれた人たちである。今後ご一緒できるかどうかはさておき、よい出会いだった。彼らの多くに今後しばらくは「『カウラ』に出ていた~」という枕詞が付くはずだ。みんながんばったし、それだけのことをしてくれた。これだけ多くの俳優の印象を具体的に豊かに持ち帰ることのできる芝居という意味でも、滅多にない上演だった。
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