稽古場での通し稽古を観るのは二回目。着実に進歩しているが、もうひとつ整理が必要。衣裳も決まってきて、フィリピン料理なども登場。フィリピンメンバーのテンポに食いついていく若手も出始めた。この劇で森下スタジオを使わせてもらうのは、あと一日。先月から聞いていた同じ森下のベニサン・ピット来春閉鎖の噂は本当のようだ。厳しい時代の予感。
ここ数日、目の前の仕事と直接関係はないのに(若干はあるか?)、トミー・リー・ジョーンズ監督・主演のこの映画を何度か想起していた。脚本のギレルモ・アリアガはイニャリトゥ監督との『アモーレス・ペロス』『21グラム』『バベル』といった時空を交錯させるシリーズよりガルシア・マルケス短編を思わせるこの素朴なストーリーが好もしい。