A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

Recording Words 053 心の病気

2009-12-11 22:57:15 | ことば
心の病気には薬がありますし、まわりのみんなも気遣ってくれることでしょう。しかし最後に助けてくれるのは、ほかならぬ自分です。奈落の底まで落ちてしまったとき、自分以外、自分に手を差し伸べられる存在はないのです。
 落ち込んだら、お酒を飲んだり遊びに行ったりして、紛らわしてはいけません。
 悲しいとき、涙をこらえてにこにこ笑っていてはいけません。
 大人だからってクールな顔で、なんでも我慢をしてはいけません。
 嘆きましょう。悲しみましょう。声をあげて、わんわん泣きましょう。
 体がおかしなとき、嘔吐をこらえてもしかたがないのと同じように、たまってしまった苦しみは、思い切って吐き出すのです。そして涙が枯れる頃、いちばん恐ろしもの―自分が抱えている闇そのもの―と向き合えば、いつか必ず乗り越えられます。乗り越えたあとは、不思議と強くなっているものです。
(松浦弥太郎『今日もていねいに。 暮らしのなかの工夫と発見ノート』PHPエディターズ・グループ、2008年、p.148-149)

自分を大切に。いつも笑ってなくてもいいんです。私は気遣うことしかできないけれど、あなたはあなたに手を差し伸べてください。どうかよい年越しを!