A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記350 「キリスト新聞」

2009-12-10 22:50:53 | 書物
タイトル:キリスト新聞 第3118号
発行:キリスト新聞社
発行日:2009年11月7日
内容:
今週の聖句
今日は何の日
教会質問箱
論壇:古屋安雄(聖学院大学院教授)
「生きている絵」と「奇跡のイコン」―牧島如鳩が描く世界―:鐸木道剛(岡山大学大学院准教授)
教界NOTE
「「さきやま」をめざして」第53回:船戸良隆
雑誌を読む
ただいま読書中:土井健司(関西学院大学教授)

頂いた日:2009年11月17日
キリスト新聞社に勤める友人から牧島如鳩についての記事が掲載されたから送ると言われ、頂いたのが本紙。どうもありがとう。
(なお、私はキリスト教信者ではなく、宗教に縁がなく過ごしてきた無宗教者であり、神仏混合の多宗教者である。)

事の発端は(というほど事件でもないが)、夏にその友人に会ったことだった。私が三鷹市美術ギャラリーで開催されていた<牧島如鳩展>を勧めたのである(なお、私は今年のお正月に足利市美術館で見ていた)。
いや、違う。会った時に言おうとして忘れており、その後にメールで伝えたのだった。その後、友人の彼女は展覧会を見に行き、私と同じく大興奮して、後日その展覧会の感想を伝えてくれた。
その後、彼女は職場にいる編集担当の同僚にも牧島如鳩展を勧め、その方も展覧会を見に行き、同じく牧島如鳩の虜になってしまった。その方が編集を担当して出来たのが、本紙に掲載されている鐸木道剛氏による「「生きている絵」と「奇跡のイコン」―牧島如鳩が描く世界―」である。
まったく人のひと言というのは思わぬ展開をするもので、牧島如鳩の絵画に魅せられる人が連鎖してしまうとは驚くべき言葉の力である。いや、絵の力があるということだ。さらに驚くのが、三鷹市美術ギャラリーのウェブサイトを見ると、牧島如鳩展のカタログが完売しているのである!これまでまったく無名の(私も本展を見るまで知らなかった)牧島如鳩の図録が完売とは、日本もまだまだ捨てたものではない。

ところで、この「キリスト新聞」、かなりローカルでおもしろい。クリスチャンの人がわいせつ容疑で逮捕されたベタ記事や「大阪 「ザビエコくん」環境保全キャラクター」などの地域ニュースに興味津津である。

連載の「ただいま読書中」は、タイトルに嫉妬してしまう。「未読」ではなく、「読書中」である。「未読」とはいまだ何もしていない、起っていない未発の状態だが、「読書中」とは「継続」であり、「進行中」の状態である。読書という渦中で起る感情や思考の波を記述すること。そんな終わりを迎えていない中途としての未読状態を書くということだとしたら、たいへん興味深い連載だと思う。
しかし実際は、ただの書評欄だった。