A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記332 「落語美学」

2009-11-12 22:04:12 | 書物
タイトル:落語美学
著者:江國滋
カバー写真:橘蓮二
カバーデザイン:倉地亜紀子
発行:筑摩書房/ちくま文庫
発行日:2006年9月10日
内容:
落語がひとつの頂点を極めていた昭和30年代に、落語に深く関わった江國滋の『落語手帖』に続く落語随筆。落語の魅力…誇張、リアリティ、場面転換と省略のテクニック、題名の妙味…などをさまざまな角度から解析し、落語に流れる庶民の哲学に目を向ける。また、親交のあった芸人のいかにも「落語的」な様子を描く。現代の落語ファンにとっても、格好の導きとなる一冊。解説 色川武大 布目英一
(本書カバー裏解説より)

頂いた日:2009年10月17日
頂いた江國滋の『落語手帖』に続く落語随筆。いまだ読んでいないので、江國氏の著作について語ることはできないが、落語好きなら悪い人ではないだろう。
いま、落語や歌舞伎、浄瑠璃などの古典芸能に親しむことは、西洋思想・文化にどっぷりと浸った自分の思考につねに新鮮な風を入れてくれる。美術は西洋思考(志向)が中心だから、東アジアの思考・思想や日本の伝統文化・芸能はあまり顧みられないのが残念である。かといって、ジャンルとしての「日本美術」がいいとは思わないが・・。