A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記331 「落語手帖」

2009-11-10 22:18:54 | 書物
タイトル:落語手帖
著者:江國滋
カバー写真:橘蓮二
カバーデザイン:倉地亜紀子
発行:筑摩書房/ちくま文庫
発行日:2005年7月10日
内容:
世界に稀有な「落語」という芸が、ひとつの頂点を極めていた昭和30年代中期。落語に淫した随筆の名手が、その楽しさをさまざまな角度から愛惜をこめて描く。客席から見た、昭和の名人たちとその芸。落語があざやかに人間を描く様。服飾や食べ物、特殊な言い方など、知っていればさらに落語鑑賞の愉しみが深くなる知識。現代の落語ファンも必携の一冊。解説 矢野誠一 瀧口雅仁
(本書カバー裏解説より)

頂いた日:2009年10月17日
落語好きと言いつつ、落語に関する本はほとんど読んだことがない。落語を聞く(見る)前に知識が先入観で入るのが好きではなく、遠ざけていたところがあるのだ。落語は大衆芸能であるから、私も無知な大衆でいたいなどと考えてしまう。これから先、落語評論をする気もないし、いくつもの噺や噺家の名前を憶えて人に語るような落語通を気取ることもしたくない。だが、今年もあと2カ月を残して思う。今年はどんな年だったかと言えば、落語を聞いてきた一年だったと。ならば、今年の総決算で落語を復習してみるのも悪くはない。そんなことを頂いたこの本から考えた。