京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

貝桶(かいおけ)

2009-02-21 21:47:06 | 季節のことば
和布で作った貝桶なんて細やかな手仕事
IMO-TOが気に入って求めている新潟の作家さんの作品です。

        
        貝桶は貝合せの貝を納めておく入れ物で、六角形か八角形で、
        胡粉で装飾を施したり漆を塗ったり贅を凝らした物が今に残さ
        れています。


貝合わせは蛤貝の内側に絵や和歌を描いて、神経衰弱のようにあわせる遊び。
貝は特定の一片としか合わないことから、嫁入り道具として欠かせないものと
なったのです。

        
        貝合わせの貝は360個もあります。名宝店などで見る貝桶が
        大きいので初めびっくりしたのですが、貝の数を思えば当然
        ですね。一対あり、お雛様と一緒に飾られることが多くなりました。

        この小さな貝桶の作家は古布にこだわりを持って、生地も柄も
        いい物を使っているので、とても美しく品がいいとIMO-TOが
        贔屓にしています。


折角貝桶が届いたので、私のささやかなお雛様を出すことにしました。

        
        こちらも貝雛ですから丁度似合っていいかもしれません。


小さな重箱につめて仕覆に納めておけるミニ貝雛も作ってもらいました。

        
        大きな貝雛と貝桶と。


ミニ貝雛と仕服と。

やはりお雛様は小さくても華やか、明るいライトが当たったような雰囲気です。

       
       
       貝雛の製作者・原久美子さんの作品展が開かれています。


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4 コメント

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いくつになっても雛まつり (スターアニス)
2009-02-22 11:19:33
優雅な貝合せ・・・。こんな煌びやかなモノを見せていただき、「貝合せ」について、調べてみました。
平安時代の貝合わせは、貝殻の色合いや形を競ったり、貝を題材にした歌を詠んでの貴族たちの遊びだったのですね。
内側を蒔絵や金箔で装飾された貝殻を使ったのは、江戸時代かららしいですね。
華やかな貝桶と貝で作られたお雛さま・・・日本の美しさが見られますね。小さくても、見入ってしまう美しさです。
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スターアニスさんへ ()
2009-02-22 22:58:24
よく調べられましたね、平安時代は貝覆いと言っていたらしいですね。

立派な絵が施されたりしたのは、おっしゃるとおり江戸時代から。
貝の内側に源氏物語を題材とした絵を描いたことなどから
貝覆いと混同されたらしいとのことです。

小さな貝桶ですが、布の美しさにつくづく眺め入っててしまいます
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華やかなコレクション ()
2009-03-01 00:29:43
 京さんのおひな様もすてきです。大きさではありませんよね。写真から、上質で品のよい衣裳も伝わります。貝桶は、千代姫の婚礼調度ではじめて見ました。 

 京さんのこころ豊かな日々をゆっくり拝見します。お礼のTBもしますね。
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蛙さんへ ()
2009-03-01 23:47:10
私のお雛様を見てくださってありがとうございます。
やはり雛祭りにはお雛様を飾りたくなりますね。
女の子がいないので、ささやかな自分だけのお祝いです。

私も徳川のお姫様たちの雛飾りで貝桶の大きさを知りました。

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