京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

レイルウェイズ

2011-12-13 22:32:12 | ちょっと立ち話
副題は「愛をつたえられない大人たちへ」

   
   テーマは「夫婦の絆」だそうです。観客は熟年(ちょっと過ぎ)の夫婦がほとんど。


富山県の富山地方鉄道が舞台、真っ白な立山連峰を背景に走る2両の電車が美しい。
西武鉄道のレッドアロー号が今ここを走っているなんて知らなかった。

          
          桜吹雪の中を、チューリップ畑の前を、海辺の町を、電車が走る風景が絵葉書のよう。
          走る!走る!……ああ、電車のように日々の暮らしが流れ去っているんだ!
          
          
          三浦友和さんも停年を迎える歳の役を演じる歳になったんだ…彼の若い時は
          私の中ではイケ面の代名詞だったのに。(映画スターといえど、今みたいに
          イケ面がうじゃうじゃいる時代じゃなかった)
          主人公の徹の性格は現実の友和さんとそう違ってはいないかな、と思えるので、
          リアリティが感じられた。        
                   
          
          何十年も夫婦でいても、お互いの気持ちが分かり合えているわけではない。
          小さな衝突はままあるけれど、あまり突き詰めて考えたことなかったなあ。
          こまごまと忙しい日々の生活に流されていたし、ナマケモノの私は夫がリタイヤー
          した後の私自身の生き方なんて具体的に考えていないし…。

          停年の日のラストランはステキだった。35年間無事故の模範運転士ならでは
          なんでしょうね。ちょっとうるうる。友和さんの表情の演技もよかった!
          男の人はいいなあ、なんて思ってしまいました。主婦に停年なんてないし
          拍手で送ってもらえる花道もないし、何よりお疲れ様でした、って誰も言って
          くれないし(もっとも近年は定年退職まで勤め上げて、花束を抱えて会社を
          去る女性もいますけどネ)

          副題の「愛を伝えられない大人たちへ」はちょっと違うと思う。あえて言うので
          あれば、「愛を伝えるのが下手な大人たちへ」じゃないかな。

          切れかけた夫婦の絆を結びなおす方法が、エッ! アア~そういうことなんだあ、
          とじんわり暖かい気分になった、いい映画でした。若い人には実感がない分
          解らない感情もあるかも。


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2 コメント

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スターアニスさんへ ()
2011-12-15 01:31:20
是非観に行ってください。奥様と二人でね。
やっぱり絆(というほどオーバーじゃなくても)を改めて考えてしまいました。

今の若い人たちはそうじゃないかもしれないけれど、
私達世代以上はほとんどの人が愛を伝えるのが下手なのでは?

早々とコメント下さってありがとうございました。
その後、ちょっと蛇足(ひがみ)を付けたしました。
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観に行かなくっちゃ! (スターアニス)
2011-12-14 10:41:28
時々、TVで宣伝している映画ですね。
友和さん・・・適役みたいで・・・。

今年は「絆」が、おおはやり。夫婦・家族・・・すべて見直すチャンスですね。

「愛を伝えるのが下手な大人たちへ」・・・私もそのうちの一人です・・・なんちゃって!!
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