ご近所の桜も開花宣言。
昨日今日の暖かさに次々と蕾が開いています。うれしくなります。
駅の向こうの団地の桜は、どれも大きくのびのびと枝をのばしているので、
2階、3階のベランダからもお花見ができることでしょう。羨ましい。
青空を覆うように伸びた枝にちらりほらりと花がさいて、
もうすぐ薄ピンクの空になることでしょう。
「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」在原業平の歌です。
(この世の中に桜がなかったならば、いつ咲くか、もう散ったか…と心騒ぐことも
なくのんびりとできるだろうに)
「散ればこそいとど桜はめでたけれ 憂き世に何か久しかるべき」
業平の歌に答えた歌です。
(散るからこそ桜はいとおしいのだよ。この世に永遠なものなんてないのだから)
私だったら、いつ咲くか、もう咲いたか、早く見に行かなくちゃ散っちゃうよ、
ああ、もう桜も終わりだね、とはらはらしたり見とれたり、そんな心騒ぎも
楽しいものだと思うよ、と答えたい。