脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

休みでも

2011年08月16日 | 経営
子供と遊んでばかりと思われる休日ですが、実のところ経営、商売の事を考えている時間のほうが長いかもしれません。
貧乏な性分です。。。

年齢を重ね、まだ体力の衰えを感じているというほどでは無いのですが、ムリが利かなくなってきたのは事実です。
深夜まで作業して、翌日早朝から現場、、、、昔はどうって事ありませんでしたが、ここ数年は厳しいです。

そうなると、体力の低下⇒売上の低下というのは、容易に考えられる計算です。

ここに対抗して『人を雇う』という選択肢も考える必要があるのかもしれないですが、ここ最近の仕事内容から考えると「雇えない」というのが結論です。

当店の請負の90%以上がリフォームや店舗。
建具職人の腕ももちろんですが、対話能力や顧客対応能力が問われる仕事ではないかと考えています。だれもいない現場と大きく異なる点かもしれません。


例えばですけど、私が見習いの頃に同じ建具屋に勤めていた職人さんの中で「この人なら任せられる」と思える職人さんは皆無です。
腕は良い人もいました。が、お客様の立場に立った物事の考え方ができない人ばかりでした。まぁ、当時はそれが常識だったのかもしれませんが。

今、同等の技術レベルを有して、対応能力の高い人材がいるでしょうか?
きっと、そんなレベルの人は、私の傘下に入る事無く、自身で経営できていると思います。そうなると、私が希望する人材はいないと考えるべきですね。

では、どうやって売上を維持していきましょう?
原価は上がる一方、請負単価は削られる一方。。。。

「これだ!」という結論があるわけではありません。
でも、常に考えているので、それなりの工夫はあります。
色々実践しています。もちろん即効性のあるものばかりではありませんから、じっくり続ける事も重要です。


こんな事を考えていると眠れない日も多いですが、悲観的になるのではなく、危機感を持ちながら、前向きに業務を続ける為の、貴重な「考える時間」だと思っています。
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夏期休業

2011年08月12日 | 経営
本日から17日まで夏期休業です。
次男が大きくなるまでは遠出はできませんし、このところの猛暑の影響もありますから、近場で遊ぶくらいしか計画を立ててませんけどね。


あの震災から5ヶ月。


仕事にどれだけ影響があるかなぁと心配した事もありましたが、直後のガソリン不足以外、大きな影響は無かったように思います。
売上は僅かながら増えています。


今年の夏休み中にやっておきたい事は「住宅ローン相談」に行く事です。
銀行なども盆休みをとるようですので、実際に行くのは盆明けになると思いますけど、漠然と「マイホーム」と思うより、資金計画を理解していたほうが目標が立てやすいですからね。

幸い、自身が本拠を置いている地域は土地が安いですから、注文住宅を建てても、それほど大金では無いようですし、金利も安いので、あとは


「自営業者にどれだけ貸すか?」


これだけが課題です。
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盗め

2011年08月08日 | 経営
「技術は盗め!」
私が見習いの頃、よく言われた言葉です。


言葉には色々な意味もあるでしょうし、立場の違いもあるから一概には言えないかもしれませんが、職人として「盗め」というのは、どうも違うような気がしています。

役者さんなら理解できますけどね。


では、どうして「盗め」なんでしょうね。
教えてくれても良さそうなんですけどね。


私なりの見解ですけど、「盗め」という職人さんは、自分がやっている作業、技術に「根拠」「理由」を持っていないんじゃないかなぁ? と思います。

例えば、鉋の使い方は「盗め」ますか?
刃の出し方などは「教わる」ものだと思います。
が、力加減、体の使い方は「体得」するものだと思います。

また、金物のつける位置、ドアのクリアランスは、どうしますか?
色々な考えがあって当然だとは思いますけど、見習いに判断させる事じゃ無いですよね。


基本を教わり、考えながら〝工夫して〟体得する。
これが職人の技術じゃないかと考えています。

この工夫を教えるか?と言われると、ちょっと難しいと思いますけど、自分が認めた人であれば、教えると思います。

でも、工夫をしないで覚えた人は、工夫を説明できません。
「グっと力をいれて、ガっとやる」みたいな感じですよね。
天才肌の人は、こんな感じかもしれません。

工夫を考えながら覚えた人は、工夫に根拠があります。
「どうしてこうするのか?」「こうする事が何なのか?」
これが根拠です。


私が独立して先代の仕事を見たとき、自分が見習い時代にやっていた仕事との違いに驚きました。
「どうしてこうするのか?」と聞くと「こうしないと---なるだろ」と説明されました。

なるほど!!! と感心し「俺は今まで+++++していたんだけど」と言うと「*****な時はどうする?それじゃマズいんじゃねぇ??」

おっしゃるとおり!!!


見習いの頃は、しっかり教えてくれる人ももちろんいたのですが、ほとんどの職人さんが「盗め」でした。
だから現場に行ったとき、職人さんが仕上げた建具を見て、特に根拠無く「真似て」いました。
今思うと「あれじゃマズかったなぁ」と思うものでも、根拠が無いので、当時はマズいとも何とも思いませんでした。


この教える、教わる環境も、とても大切だと思います。
そこがしっかりしないと、若手がこの道を目指してくれないと思います。

そして、しっかりと『目標設定』させる事です。
「5年で一人前」とかアバウトなものは目標じゃないと思います。
「ここまで仕上げたら一人前」と、見本を示すのも親方の務めじゃないかと思います。

目標が見えないと挫折も早いんですよね。


先日、現場であった家具職人さんが「若手が続かない」と嘆いていましたけど、この教育について、どう考えていますかね?
「続かない」って事は、入門はしているワケです。興味はあった人材ですよね。
それが「続かない」のには、必ず理由があります。

家具職人さんは「根性が無い」とか言ってましたけどね。

私も根性無いですよ。でもこの道にいます。
目標があるからです。

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「敵は-----にあり」

2011年08月07日 | 経営
有名なフレーズですね。
「敵は本能寺にあり」
裏切りのイメージが強い明智光秀ですけど、個人的には「仕方ない結果」だと思っています。


と、歴史談義をするつもりではないです。


事業を営む上で、気をつけねばならないのが〝敵〟の存在です。


ライバル会社、競争相手、これは分かりやすい〝敵〟かもしれないです。
しかし、見えにくい敵の存在も気をつけねばなりません。


とあるリフォーム会社の話しなのですが、社員が経営者の陰口ばかりを言っているのです。
まぁよくある話ですよね。
私は聞いているだけで、同調しないようにしています。

ここに出入りしていた水道設備屋さんが、話好きというのもあり、一緒になって実質経営者の部長の悪口を言っていました。
「予算を削られた」「工事予定をいきなり変更させられた」などなど。

私も同じ経験はありますけど、やはりお付き合いの関係を考えれば、一緒になって「そうですよねぇ」とは言えなかったです。


その後「そういえば、その設備屋さん、最近会わないなぁ」と思っていたら、社員から「部長の陰口を言っていた」と告発があり、激怒した部長から指名停止にするよう通達があったそうです。

結果、設備屋さん、先月いっぱいで廃業。ほかの設備屋さんの雇われ職人になっていました。
このリフォーム屋さんの仕事が、全体の8割以上を占めていたそうで、指名停止=死活問題だったそうです。


告発した社員もどうかと思いますけど、やっぱりお付き合いを考えれば「大人の対応」をするべきでしたよね。
自社の最上得意先であれば尚更です。


敵は、どこに潜んでいるか分かりません。
味方になってもらわなくても良いですから、敵にはならないようにしたいです。
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イライラしても仕方ない!?

2011年08月07日 | 経営
先ほど(AM1:00過ぎ)、数枚のFAXが届きました。
とりあえず届いたFAXに目を通すと、とある設計士からでした。


直後、携帯が鳴りましたが、さすがに深夜ですので、「誰からだろう?」と見るだけで出ませんでした。
深夜の電話はビックリしますよね。身内に何かあったかな??なんて、余計な心配しちゃいます。

数分後、また携帯が鳴りました。
同じ相手。
設計士からです。

当然出ません。そのまま留守電に。

メッセージを聞くと
「大至急確認したい事があるのでTEL下さい」


何事か?


再度FAXを確認。
どうやら新築の図面のよう。


また数分後、携帯が鳴りました。
さすがに不安になり出ました。


設計士「FAX見た?」


ウソも方便。「実家に泊まっているので見ていない」という事にしてやり過ごそうとしたら
設計士「実家にFAX無いの?送りなおすから」


なんだ?
そこまで緊急なのか?


私「そんなに緊急ですか? 何の用です???」

設計士「明日の朝までに見積欲しいんだ」



・・・・・・・・・・・。



私「ムリです」

設計士「明日に間に合わないと困るんだよ」


困ると言われても、常識を考えてもらわねば、こっちが困ります。
ちなみに、この設計士は、不動産屋さんを介して面識がある程度で、大きな仕事をした事は無い、いなくなっても困らない相手です。

が、一計を案じました。


私「そこまで言うなら、早朝までに何とかする。その代わり、見積手数料を出して欲しい。緊急だし、深夜作業ですから、相応の報酬をもらわないとできないですよ」

設計士「う~ん。出せないよ」

私「では、この話は無かったと思いましょう」


その後、TELはありません。

とりあえずぐっすり眠ります。
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