本日のユーモアスピーチ大会には4人が出場、私は2番目で「コロナのせい?」という題名で発表しました。結果は2位、次のコンテストには進めませんでした。
その発表原稿は以下のとおりです。
ここ2年間新型コロナが世界中で暴れまわっています。これを抑えるにはまだ当分時間がかかりそうですが、皆さんはこの感染症の流行でどんな影響を受けていますか。私は3つの大きな被害を蒙りました。
一つ目は、経済面です。定年退職後なけなしの退職金をつぎ込んで7年間続けてきたカーシェア事業が、外出自粛による利用者の激減で廃業に追い込まれたのです。開業のために使った何百万というお金はパアになり、残っていた2台の車も二束三文にしかなりませんでした。娘に責められてグーの音も出ませんでした。
二つ目は、精神面です。生きることが私の生きがいです。特に、マラソン大会で完走することにより達成感や充実感を感じてきたわけですが、コロナの影響でほとんどのマラソン大会が中止になり生きる意味を失ってしまいました。今は失意の中でオンラインというスタートラインに立って「用意~コロナ・ドン」という号砲を待つ日々が続いています。
そして、三つ目は健康面です。いつあの世にいってもおかしくない歳になったとはいえ、やっぱりコロナは怖いので、念のためかかりつけの「寺だクリニック」に相談に行きました。
「どうされましたか、マラソン讃歌さん」
「寺だ先生、最近どうも耳と膝がおかしいんです。コロナのせいですかね?ワクチンは2回接種済みなんですが…。」
「では、具体的にどんな症状がありますか。」
「はい、例えば、玄関チャイムの『ピンポーン』という音が『ヒンコ~ン(貧困)』と聞こえたり、テレビのニュースではコロナの新型株が『おみくじロン(オミクロン)』と聞こえてしまうんです。」
「うむ、お年のせいで耳の機能がかなり衰えていますね。で、膝の方は?」
「時々膝がガクガクと震え出し止まらなくなることがあるんです。」
「ああ、それは医学用語で『貧乏ゆすり』というやつですね。ビタミンC(=cash)が不足するとそんな症状がでますよ。膝の震えだけならトーストマスターズで準備スピーチをたくさんこなせば治るのですが…。まあ、いずれにしても、これはコロナのせいなんかではありません。あなたの基礎疾患はこれです。「キ―ンケーツビーンボーショーコーグーン(金欠貧乏症候群)」。当クリニックでは取り扱っておりません。」 ・・・
「でも、ご心配無用。私が特効薬をお教えしましょう。それは薬局では売っていませんが、処方箋なしで街角やネットで簡単に手に入ります。これです、『宝くじ』。一等に当たれば今の症状が改善しあっという間に完治します。でも、問題が二つあります。一つ、一等にあたる確率がコロナに感染する確率よりもはるかに低いということ、二つ、一枚わずか300円と安いのでついつい買いすぎて病状を悪化させることがあります。気をつけてくださいね。」 「ありがとうございました。早速特効薬を試してみたいと思います。」
ということで、年末に1枚買ってみました。すると寺だ先生の言うとおり、本当に当たったのですー7等の300円が…。
これでは病状がよくなるわけがありません。
一日も早く本当の特効薬が、アメリカの「モテルナー社」や日本の「一時シノギ製薬」で開発され実用化されることを期待してやみません。コンテストマスター! (改訂28版1313文字)
その発表原稿は以下のとおりです。
ここ2年間新型コロナが世界中で暴れまわっています。これを抑えるにはまだ当分時間がかかりそうですが、皆さんはこの感染症の流行でどんな影響を受けていますか。私は3つの大きな被害を蒙りました。
一つ目は、経済面です。定年退職後なけなしの退職金をつぎ込んで7年間続けてきたカーシェア事業が、外出自粛による利用者の激減で廃業に追い込まれたのです。開業のために使った何百万というお金はパアになり、残っていた2台の車も二束三文にしかなりませんでした。娘に責められてグーの音も出ませんでした。
二つ目は、精神面です。生きることが私の生きがいです。特に、マラソン大会で完走することにより達成感や充実感を感じてきたわけですが、コロナの影響でほとんどのマラソン大会が中止になり生きる意味を失ってしまいました。今は失意の中でオンラインというスタートラインに立って「用意~コロナ・ドン」という号砲を待つ日々が続いています。
そして、三つ目は健康面です。いつあの世にいってもおかしくない歳になったとはいえ、やっぱりコロナは怖いので、念のためかかりつけの「寺だクリニック」に相談に行きました。
「どうされましたか、マラソン讃歌さん」
「寺だ先生、最近どうも耳と膝がおかしいんです。コロナのせいですかね?ワクチンは2回接種済みなんですが…。」
「では、具体的にどんな症状がありますか。」
「はい、例えば、玄関チャイムの『ピンポーン』という音が『ヒンコ~ン(貧困)』と聞こえたり、テレビのニュースではコロナの新型株が『おみくじロン(オミクロン)』と聞こえてしまうんです。」
「うむ、お年のせいで耳の機能がかなり衰えていますね。で、膝の方は?」
「時々膝がガクガクと震え出し止まらなくなることがあるんです。」
「ああ、それは医学用語で『貧乏ゆすり』というやつですね。ビタミンC(=cash)が不足するとそんな症状がでますよ。膝の震えだけならトーストマスターズで準備スピーチをたくさんこなせば治るのですが…。まあ、いずれにしても、これはコロナのせいなんかではありません。あなたの基礎疾患はこれです。「キ―ンケーツビーンボーショーコーグーン(金欠貧乏症候群)」。当クリニックでは取り扱っておりません。」 ・・・
「でも、ご心配無用。私が特効薬をお教えしましょう。それは薬局では売っていませんが、処方箋なしで街角やネットで簡単に手に入ります。これです、『宝くじ』。一等に当たれば今の症状が改善しあっという間に完治します。でも、問題が二つあります。一つ、一等にあたる確率がコロナに感染する確率よりもはるかに低いということ、二つ、一枚わずか300円と安いのでついつい買いすぎて病状を悪化させることがあります。気をつけてくださいね。」 「ありがとうございました。早速特効薬を試してみたいと思います。」
ということで、年末に1枚買ってみました。すると寺だ先生の言うとおり、本当に当たったのですー7等の300円が…。
これでは病状がよくなるわけがありません。
一日も早く本当の特効薬が、アメリカの「モテルナー社」や日本の「一時シノギ製薬」で開発され実用化されることを期待してやみません。コンテストマスター! (改訂28版1313文字)
・コロナ関係のギャグ満載のスピーチでした!暗い雰囲気を明るく吹き飛ばすスピーチでもありました!ありがとうございました。
・面白かったです!スタートラインという名のオンライン、用意・コロナ・ドン!がめっちゃ笑いました〜!
・オヤジギャグ炸裂の自虐スピーチ楽しめました。
・貴方は、いつになっても僕の「こんなジジイになりたい」目標です。