ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

Swing Low, Sweet Cadillac

2007年10月18日 | 徒然の記
『タンノイ』に耳をかたむけ、薄いグラスでビールを飲む。
はるかミュンヘンの群雄割拠のビール王国を思い出つつ、日本のキ○ン・ザ・ゴールドを、飲んでいる。
このビールには当方だけ知っている薬効がある。

ガレスピーの『Swing Low, Sweet Cadillac』を聴きながら、ふと思い出した。
当方の住む町の、御近所のワニ皮サイフ長老が言った。
「あのぅ、この銀色の缶ビールだが、おたくで買ったものではないけれど、中身が入ってないのをどう思いますか」
ふむっ?大正時代の口頭試問だな。
それはまだ見たことがないほど、完全密封でいい仕事をしているカラッポの缶ビールだった。
商品としてより骨董的価値が高い。このまま持っていたほうが良い気もするが念のためメーカーに問い合わせましょう、と預かった。
陽射しのやけに眩しい日、銀色メーカー社員が押っ取り刀でやってきて、申された。
「原因はいま、調べさせていますが...これを」と、汗を拭いて代わりに出した缶は中身の入ったのが5本に増えている。
「ご近所の偉人の問い合わせだから...」と言うと、すかさず「では、私もご一緒にまいります...」
彼は軽く腰をあげて、スイングしている。
当方は、それを押しとどめ、念のためにその1本の味を冷やして診たのであった。
そういえば先日、長老の奥方が見えて、鰐皮の主は今イシの手術をしているそうだが。
ROYCE開店のとき、一番最初にやってきて、もぞもぞと赤い包みを開き、高麗老舗の『朝鮮人参』の箱の封を切って、ワシ掴みにわけてくれたひとである。

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