師走も24日にもなると、結構寒い。最近バイクに乗ってなかったので、ちょっと走りたくなった。近いところで三浦半島の先端を廻ってきた。
R16の南下からスタート。横須賀市街をぬけて三春町から海岸通りへ。最近堤防が整備された馬堀海岸の直線道路を走り、走水の水源地を通り抜けると、観音崎はすぐだ。これは、走水小学校の上から横須賀市街方面を振り返ったところ。穏やかな冬の海だ。

観音崎で早くも煙草休憩。今日は振替休日だが訪れる人は少ない。最近、このそばに美術館ができた。昔は公園だったところで、桜がきれいな公園だった。こんなところに美術館をつくって、横須賀市として採算がとれるのだろうか。
自然博物館(昔の
観音崎京急ホテルのところ)の前を通り、鴨居を左折。かもめ団地を抜ける。叶神社の前を通るとすぐ、浦賀の渡し。このあたり、昔ながらの風情がある。県道に戻り、浦賀駅前を鋭角に左折。浦賀ドッグのクレーンがいつの間にか撤去されてる。再度、浦賀の渡し前(対岸)から左折。燈明崎へ向う。
ここが燈明崎。江戸時代にあった灯台。観音崎と対照的に、寂しいところだ。聞くところによると、浦賀奉行所の処刑場が近くにあったらしい。また、砲台跡もそばにあり、探検するには面白いところだ。

県道に戻り、ペリー公園前、田島家久里浜店の前を通る。ラーメンの匂いが一瞬香る。ペリー公園には本当に小さな博物館(展示施設)がある。じっくり見ると勉強になる。
フェリー乗場を過ぎると火力発電所の脇を通る。トンネルを抜けると野比海岸だ。この海岸沿いの道を金田漁港までいく。この野比海岸、ちょっと国道から離れるためか、燈明崎と同様、寂しさを感じる。野比峠にまつわる
立原正秋の小説を思い出した。今度、探して読んでみよう。

野比からは、本日始めてのR134。ここから三浦海岸駅付近までは、首都圏近郊の観光地っぽい。レストランやコンビニ・ホテルが並ぶ。最近では、百均とスシローが人気のようだ。
三浦海岸駅前を海沿いに左折し、R134から離れたところで再び煙草休憩。沢庵を作ってる。

このそばには、乗馬クラブもいくつかあり、馬に跨りのんびり散歩してる風景を良く見かける。

金田漁港の先、坂を登りきると大根畑が続く。東京湾の向こうに房総半島がみえる。手が届きそうなくらい近くにみえる。このあたり、三浦半島屈指の絶景ポイントだと思う。

剣崎にはよらず、松輪から毘沙門へ向う。松輪にくると、僕はいつも「あみん」を思い出す。鯖で有名らしいが、まだ食べたことはない。毘沙門あたりでは、まだ紅葉が楽しめる。畑の緑、青空、雑木林の紅葉、それぞれが色鮮やかだ。

絵を描いたり、デジイチで写真を撮ったりする方をチラホラ見かける。

三崎の市街を抜け、「
うらり」でトイレ休憩。駐車場はいっぱい。生鮮食品を買い求める観光客がたくさんいる。そういえば、来週はお正月だ。この時期、一番活気があるのではないか。
三崎から油壺をかすめ、小網代湾におりる。ここが有名な小網代の森。山と海とが一体となった自然の生態系は、首都圏ではここしかないらしい。いちど、山側から小網代の森に入り海岸まで歩いたことがある。確かに自然そのままという感じだったが、昔は水田などもあったらしい。

引橋からふたたびR134に戻り秋谷方面へ。ここは三崎口の駅前。駅前にキャベツ畑があっても、ここ三浦では不自然さは全くない。キャベツを良く見ると、スーパーで並んでるものと色艶がちがう。取れたてをサラダにして食べたら、さぞ美味しいことだろう。

初声をすぎ、ちょっと行って左折し、長井の丘の上にでる。今では、
ソレイユの丘となっているが、飛行場だったこともある。首都圏最後の特攻基地として作られた陸軍の飛行場。機能する前に終戦になったとか。今でものこる直線道路が滑走路の面影を残す。このソレイユの丘も鳴り物入りでオープンしたが、採算面で大丈夫だろうか。横須賀市民として心配。

林のロータリー(交差点)を過ぎると、横須賀市民病院の前を通る。やはり軍港都市だったのだろう、横須賀には大きな病院がいまでもたくさんある。病院の先を佐島方面へ左折する。
トンネルを抜けると、雑木林が切り開かれていた。京急の新しい分譲住宅地だ。三浦半島の宅地開発も、もうこれで終わりにしてほしい。

佐島の先、いきなりガードレールもない海沿いの道になる。相模湾側もきれいな青い海だ。遠くに伊豆の山々が望める。

R134に戻り秋谷を過ぎると立石公園だ。海沿いの松の木が美しい。銭湯画のようだ。残念ながら今日、富士山は雲で隠れてる。

途中を右折し、海岸線から離れる。子安方面へ向う旧道の途中に関根不動尊がある。ここの湧水が美味しいとの評判で、いつも誰かがペットボトルに湧水を詰めてる。一度口にしたが、普通の水だった。「沸かして飲んでください」とも書いてある。

湘南国際村を通り、木古庭方面へ行く途中、いつもの棚田の前を通る。棚田はすっかり冬景色だ。

2時間ほどで、三浦半島のさきっぽを廻ってきた。今年のバイクの乗り納めだろう。来週、年末休みになったら、きれいに洗車し、1年の垢を落としてあげよう。