ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

アクサンチュス・クリスマス・アルバム with アンリ・ジロー(ブラン・ド・ブラン)

2010-12-23 | CDの試聴記
つい先日「もう師走に入っちゃった」と思っていたら、気がつくと明日はクリスマス=イブ。
速い。何でこんなに時の流れが速いんだろう。
でも、こんなときこそ、「ちょっと待ってくれー」などと言ってはいけない。
強がりでもいいから、時の流れに対して、焦らずじっと身を任せてみたい。

さて、明日はBCJのメサイアを聴きに行くので、我が家では今夜が一日早いクリスマス。
チーズ・フォンデュに、お気に入りのシャンパンで乾杯した。
今夜のシャンパンは、我が家の定番アンリ・ジローのエスプリ。
ただ、クリスマスということもあり、ちょっとこだわってブラン・ド・ブランにした。
ブラン・ド・ブランというのは「白ブドウから造られた白ワイン」という意味で、100%シャルドネから出来ているが、ピノ・ノワール70%+シャルドネ30%で造られる通常のエスプリに比べて、よりエレガントな味わいが感じられる。
とにかく美味しい。
我が家の定番の地位も、このブラン・ド・ブランに代わりそうな予感が・・・


この美味しいシャンパンを飲みながら聴いたのは、アクサンチュスのクリスマス・アルバム。
どの曲も甲乙つけがたいほど素晴らしい選曲・演奏で、聴き手を確実に幸せな気持ちにしてくれる。
グノーのアヴェ・マリアは、最初リュート伴奏かと思ったけど、バロックハープの伴奏だそうだ。
ナタリー・シュトゥッツマンの歌も素晴らしい。
オーギュスタ・オルメスの「3人の天使」も、可憐な美しさという点で特に印象深い作品だ。
オルメスと言えば、フランクのピアノ五重奏曲のことを思いださずにはいられないが、ここで聴くオルメスは妖艶というよりも純真無垢な少女のように感じられる。
そして、最後にアカペラで歌われる「きよしこの夜」では、その敬虔な美しさに心洗われる思いがした。
アンリ・ジローとアクサンチュス、まさしく最高のマリアージュです。

<曲目>
■パッヘルベル:カノン
■バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
■バッハ:歓呼の声を放て、喜び踊れ(クリスマス・オラトリオより)
■バッハ/グノー編:アヴェ・マリア
■ブクステフーデ:アレルヤ
■ヘンデル:ひとりのみどりごがわれわれのために生れた(メサイアより)
■ヘンデル:ハレルヤ(メサイアより)
■サン=サーンス:ベネディクトゥス(クリスマス・オラトリオより)
■フランク:パニス・アンジェリクス(天使の糧)
■モーツァルト:アレルヤ(エクスルターテ・ユビラーテより)
■ビゼー:ファランドール(組曲『アルルの女』より)
■アダン:真夜中、キリスト教徒よ
■オルメス:ノエル(三人の天使)
■グルーバー:きよしこの夜
<演奏>
■ロランス・エキルベイ(指揮)
■アクサンチュス合唱団
■ナタリー・シュトゥッツマン(Ms)ほか
■コンチェルト・ケルン
コメント (2)
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