ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

エグリ・ウーリエ ブリュット トラディション with フォーレ

2008-08-17 | シャンパン・ワイン・焼酎
北京オリンピックももう後半戦。
先週は、北島選手の前人未到の偉業に、そして、女子レスリングの吉田選手の表彰台の涙に、目頭が熱くなりました。
日本の代表としてオリンピックチャンピオンになってくれたことも、もちろん嬉しい。
しかし、神に選ばれた天性の素質を持った彼らでも、途中大きな挫折を味わいます。そこで真剣に悩み、人の何倍も何倍も努力し、最後は自分を信じることで、ようやく運命の女神に微笑んでもらったわけです。
その間、きっと周りの人のありがたさを肌で感じたことでしょう。怖さも知ったことでしょう。そして最後に自分を、自分のやってきたことを信じることの大切さを知ったことでしょう。
そんな生きざまに、私は心から感動しました。

さて、北京や甲子園で熱戦が続いているせいか、この夏は本当に暑い日が続きました。
暑い日は、やっぱり発泡系のものに限りますよね。
発泡系といえばビール。ビールと言えば、何と言ってもプレミアム・モルツ!
私は掛け値なしに世界最高のビールだと思っていますが、そんなプレミアム・モルツを差し置いて、今年はなぜかシャンパンを開けることが多いです。
もともと、シャンパン大好き人間の私は、一時シャンパンに凝ったことがありました。
手が出る範囲でいろいろ飲んできましたが、「死ぬまでに飲みたい30本のシャンパン」という本を読んで、改めてシャンパンの奥深さを教えられたような気がします。
シャンパンを選んで買うのは大いなる楽しみなわけですが、大切に育てられた花嫁であるシャンパンを暑い部屋においておくわけには参りません。
早速、小型のワインセラーも購入しました。
これから、少しずつですが、楽しんでいこうと思っています。

さて、昨日開けたのは、エグリ・ウーリエのブリュット トラディション。
エグリ・ウーリエは、大手メゾンではなく、RM(レコルタン・マニピュラン・・・自分の畑で栽培したぶどうだけでシャンパンを造る小規模生産者)のシャンパンです。
このブリュット トラディションを飲むのは2回目になりますが、このシャンパンは本当に美味しいです。
とにかく芳醇。決してドライな印象を与えません。
ピノ・ノワール70%,シャルドネ30%という比率で作られていますが、ピノ・ノワールの名人の誉れ高いエグリの面目躍如というところでしょうか。
ブラン・ド・ブラン(シャルドネ100%で造られたシャンパン)好きの私ですが、
このふくよかさには、目じりが下がります。
決して値段的に安いシャンパンではありませんが、今後、我が家の食卓を頻繁に飾ることでしょう。

エグリを堪能しながら聴いた音楽は、やはりフランス音楽。
大好きなフォーレのピアノ五重奏曲第1番ニ短調です。
とくに第1楽章モルト・モデラートの冒頭の繊細な美しさ、第2楽章の祈りに満ちた静かな美しさは、本当に魅力的。
エグリ・ウーリエとまさにベストマッチングです。
<演奏>
ジャン・ユボー(ピアノ)
ヴィア・ノヴァ四重奏団
(1970年)





コメント (4)
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