ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

フェインベルグの平均律

2005-03-12 | CDの試聴記
サムイル・フェインベルグ(その3)

銀璧亭さんの上記のBlogを拝見して、私も聴いてみました。
とても良かった。感動しました。フェインベルグの演奏を聴くのは全く初めてでしたが、1曲1曲にバッハへの愛情の感じられる演奏です。一言で言うと、ロマンティックでかつ起伏にとんだ演奏といえますが、決して情に流されることなく全体としての見通しが良いんです。このふたつの要素を、演奏という現場で両立させて実現することは、本当に難しいことだと思います。全体を通して聴いたときに、この素晴らしさはとりわけ体感できると思います。
また、バッハの平均律では第1巻の方が好きで、第2巻をきくことはどちらかというと少ないのですが、フェインベルグのアルバムでは第2巻が特に素晴らしかった。
(最後の最後で音がひずむのが本当に残念です。1960年前後の録音ですからやむを得ませんね)

平均律は私の大好きな曲であり、昨年もいろいろ聴いてきました。年末には、リヒテルのインスブルックライブという超ど級の名演にも出会いましたが、フェインベルグのアルバムもこれから大切に聴き続けて行くと思います。
もっと広く知られてほしいピアニストですね。

コメント (1)
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