プレジデントオンライン 2020年11月24日 19:00 掲載で、沙鴎 一歩氏はこういっています「菅首相が思い入れの強いキャンペーンの見直しを余儀なくされたのは、政府内で「感染者増に国民の不安が広がっている。このまま続ければ『GoTo』が感染拡大の『元凶』との風評が広がりかねない」との懸念の声が出たためだという。野党も予算委員会の集中審議でGoToキャンペーン事業を攻撃材料に挙げている。これも菅首相の見直しを決断させた要因だろう。

しかし、GoToトラベルについては、延べ4000万人以上の利用で判明した感染者はいまのところ176人にとどまっている。感染対策で見直す必要はないとのこれまでの政府の立場は正しかった。有識者による新型コロナ対策分科会も、トラベル事業の見直しを求めた11月20日の提言の中で「トラベル事業が感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは、いまのところ存在しない」との見方を示している。」

以下延々と、政府はGo-Toをひきつづき推進するよう国民を説得すべきという論陣を張っています。しかし私が先日論じたように、のべ4000万人以上の利用で感染者が176人なら、巣ごもりするより Go-Toで旅行するほうが100倍以上も感染リスクが低いことになるわけです。こんなバカなことが現実的にあり得るのでしょうか。(それなら私も我慢しないで旅行したり会食したりするのでした・・・) バカトランプの主張と同じで、感染者が176人しかいないというのは見つけられていないというだけの、まるで根拠のない主張でしかありません。

そうしたいい加減なデータに基づいて Go-Toをこれまで通り推進せよという沙鴎 一歩氏の考え方は怪しすぎる。日本医師会や東京都医師会、その他多くの専門家が人の移動や会食が危険だと言っていることを真向から否定する論拠を、調査データを、人が理解できる論拠を、氏は持っているのでしょうか。そうでなければ、コロナは雲散霧消するとか言って感染爆発を引き起こしたバカトランプと一緒ではないのですか? いっぱしのジャーナリストなら、大本営発表ータの真贋を吟味し、まともな根拠を示すべきです。そうでなければ沙鴎 一歩氏はジャーナリストの資格がないと、私は思います。

president という立派な雑誌の紙面を汚すような、こんなバカな論議は止めましょう。