ロシアが2月24日にウクライナに侵攻して17日目。
米欧はロシアに次々に厳しい経済制裁を発動しています。軍事的手段は武器供与くらいですが、かなりの影響が出ています。
経済制裁では効果が出るのに時間がかかる、という人がいますが、必ずしもそうではありません。相手を追い詰めるという効果が大きいかもしれません。
戦前の日本は中国侵略に対するABCD包囲網というもので経済的に締め付けられ、石油や鉄クズの禁輸で、このままでは座して死を待つのみと追い詰められて真珠湾攻撃に打って出ました。経済制裁で相手が恐れ入りましたと頭を下げてくれるものなのか? 逆に激しく敵意をたぎらせてしまう恐れは無いのでしょうか。
今の国際世論はともかく、アメリカには策が無いという感じがします。ウクライナのNATO入りはウクライナの権利、などと突っぱねる必要がどこにあったのか? 実際にはすぐに入れてやるつもりがなかったと思うのに、あえてロシアを挑発した態度ではなかったでしょうか。
善悪だけでなく、多くの国民の生命を守るためにどう対処すべきなのか。このさい、全面的にロシアを壊滅させたいのか? 悪い意味であっても妥協点を探るような交渉は出来ないのか?
このままいけば、欧米とロシアが深く傷つき、高みの見物という立場の中国の一人勝ちになるでしょう。すでに経済力で劣勢になっているアメリカは、中国にハッキリと水を開けられるでしょう。ロシアと争っている場合ではないはずなのに・・・
ウクライナは良く頑張っているが、クマの前で不用心だったのではないか。これ以上ロシアが暴走しないように、誰が調停することができるのか? 地政学的な視点で交渉し説得できるのは、あるいは習近平かもしれない。完全に敵対しているアメリカではムリだ。トルコやイスラエルでは格が違いすぎる。
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