理事20人の提言を無視して開会式強行は、スガの指示だ！

スポーツ報知　2021年7月22日 (木) 22:28配信 によると、東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事約20人が、開会式の中止か、簡素化への変更を同組織委・武藤敏郎事務総長に申し入れていたことが22日、分かった。臨時にオンラインでの会議で、小林氏が演出に一切関わってない開会式にするためには、中止にするか、各国・地域の選手の入場行進、聖火点火、開会宣言のシンプルなものにするしかないと会議に出席した理事全員が同意したという。この要望について、武藤総長には記者会見で明らかにするよう求めていたが、この日夜の会見は開かれず、「予定通りに行う」と組織委は声明を出した。

とのことです。

同じくスポーツ報知 同日 20:57配信によれば、組織委のコメント全文は、「本日、小林賢太郎氏を解任したことを踏まえ、改めて開会式の演出内容を精査しましたが、演出内容は様々な分野のクリエーターが検討を重ねて制作したものであり、小林氏が具体的に一人で演出を手掛けている個別の部分は無かったことを確認しました。開会式については、予定通り実施する方向で現在準備を進めています」

というもの。「小林氏が具体的に一人で演出を手掛けている個別の部分は無かった」と言い訳していますが、統括する立場とは、いわば映画監督のようなもの。出演者でもカメラマンでも音楽担当でもなく、個別の部分はないが、すべてが小林氏の作品であると言ってもおかしくないのです。そのまま実施してはクビにした意味がありません。

当日会議に出席した理事20人全員が中止か簡略化に同意だったのに、それを無視して説明もせずに押し切る武藤もでたらめな男です。

しかし開会式をそのまま実施という方針は、朝日新聞2021年7月22日 17時34分掲載に見るとおり、組織委コメントより前にスガ総理がしゃべっていますから、総理の意向でそうせざるを得なかったのではないかと思われます。つまりスガが勝手に決めたということになる。開催はIOCの権限だと言って逃げていたスガが、なんで開会式について突然口を出すのか？　まったくご都合主義そのものです。

このまま開会式を計画通り強行したら、ホロコーストをパロッた小林氏監督の開会式です、と世界に紹介されることになってしまいます。今からでも遅くないから開会式を止めましょう。せめて縮小しましょう。