怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

サウナ大好き♪

2008年08月24日 | ここの生活
プールにサウナが併設されていることが多い。
ここのサウナは基本的に混浴だ。
もちろん、サウナ内は水着の着用はダメなようである。
(明記はしていないのだが、ルールがあって、それから外れると几帳面なおばさんたちに注意を受けるはめに・・・)

ここに来て、はじめのうちは夫と一緒でなければサウナは不安だった。
なにせ、素っ裸で、これまた素っ裸の男性達に取り囲まれなければならないのだから。

ところが・・・
数ヶ月通ううちに、私のドイツ化は進んだのだ。

「じゃあ、ハーゼはプールね、私はサウナに行くから!」
と、別行動をするようになった。

夫の庇護(?!)無しで、全裸でひょこひょこ歩けるようになったのだから、たいしたドイツ化だ。

思えば、ヨーロッパ人、日光が足りないせいか、夏場はよく脱いでいる。
日本で、興味とおもしろ半分でそうした全裸でくつろぐヨーロッパ人のことを報道したりしているが、ここに来ると、普通に生活習慣の一部としてやっているような部分があるのを感じる。
(いつでもどこでも脱ぐのではない・・・)

日本でもときどきサウナに行ったものだが、こちらには日本にない面白いサービスがある。
私は「日本にはないものはない」と思っているので、もしかして日本のどこかのサウナでやっているかもしれない。
ご存知の方がいらしたら、教えて欲しい。

サウナ奉行、とでも呼んだらいいのだろうか、
1,2時間に一度、サウナ担当の従業員がやってくる。
木製の桶に木製の柄杓を持っている。
桶の中の香りのついた水を、サウナの焼けた石にかける。
じゅわ~じゅわ~
香りとともに、蒸気が広がる。
それをサウナ内部に攪拌させるため、サウナ奉行はタオルをこのように振り回すのだ。




本当は、サウナ内にカメラを持ち込んで撮りたかった。
いくらなんでも全裸の人々の間で写真撮影はヨーロッパでも無理だろう。
室温80度ではカメラもいかれるだろうし。

この、モデル(りす・・・)迫力全然なし・・・
私は必死に振り回しているが、慣れた彼らは実にかっこよくやっている。
今、気づいたが、彼らは片手でタオルを振っている。

サウナ室内の上方にたまった熱い空気をかき混ぜたあとに、ずらりと並んで座った全裸の客一人ひとりにタオルで熱風を送るのだ。



写真テレビがあるほうが客。
タオルを上から下に振り下ろす。

これがまた、アツ気持ちいいのだぁ~
サウナ奉行によって、熱風送りの技の差があり、男性のほうが力強くていい風を作ってくれる傾向がある。
ひねって振り下ろしたりして、見目も麗しく工夫している人もいる。
客は思い思いのスタイルで熱風を受けるのだが、座って、万歳スタイルをする人が多く、これを眺めるのも面白い。

ひとおおりの作業が終わると、客からサウナ奉行に拍手が贈られる。
特に上手なサウナ奉行には「ブラボー!」が!
ええ?!ブラボーって、音楽関係の用語じゃなかったのぉ~?!

ドイツのサウナは基本的に大人のくつろぐ場所のようで、子供の姿は少なし、いたとしても「静粛」を厳守しているようだ。
おばさんのおしゃべりもめったにない。
そういえば、あまり若い年齢層も見ない。
ぴちぴちのお姉さんは見たことない・・・・
サウナはおじさんおばさんカップルの場所なのかぁ~

ドイツのサウナファンになったわたし。

料金は日本のサウナ付き銭湯などよりえらく高くなってしまうのが難点。
施設によって違うのだが、今行っているところは・・・
一人一日20ユーロ(約3000円)タオル、シャンプー等は持参。
(サウナ内は持参の大判タオルで、汗がサウナ施設につかないようにしなければならない)
くつろいでいるときのバスローブも持参しなくてはならないので結構な荷物になる。
飲食物の持ち込み可能。

ドイツ観光の際は、是非みてもらいたいドイツ人の生活の一部の場所だ。