怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

つい数ヶ月まで馬鹿にしていたものに夢中になっている自分

2019年03月14日 | ここの生活
年末に夫に贈られたゲーム機とゲームソフトのひとつに夢中になっている私。
米国、欧州では「Yakuza」と名付けられている日本のゲームだ。
そのシリーズのひとつに、難関があり、攻略方法がインターネットにある。日本のサイトだけでなく日本人以外の書き手によるアドバイスや動画が存在していて、日本はゲームまで世界進出をしているのか、と驚かされる。

わたしも行き詰っていたこの難関。

英語で解説されているとこがこの作品の国際性を語ってくれるだろう。
さまざまなレベルを選ぶことができ、私は一番やさしいのでプレイしているのだが、それでもこのカーチェイスの銃撃は非常に難しかった。
できないと、次の段階に進めないのが辛いんだ。
「ああ、ゲームなんて、くだらない。ここで止めちゃおうか」
と何度か思った。
去年12月まで、こうした家庭用ゲーム機で遊ぶのは子供のもの、って思っていた。実際、訪問先でその家のティーンエイジャーの子供たちがテレビを目の前に何時間もコントローラーを握っている姿を見た。
ふん、くだらない・・・
なーんて思っていた私がこのゲームを始めて、真反対のことを考えているのに笑える。
ゲーム、凄い、って。

結局、カーチェイスで諦め切ることができず、このシーンを朝1回、夜1回練習し続けることにした。
毎回毎回、途中で主人公の桐生さんは銃撃で死んでしまって落ち込んだものだ。
その「途中」が次第に先にまで進むようになって、希望が見出されたのが数日前。
その時は夜中に練習を始めたので、音声をほとんど聴こえなくして始めてみた。すると、最後までクリアできたんだ!音楽や爆撃、銃の音、などが無い分、落ち着いてできたようだ。
ノートに毎回どこまでどんな風に進めることができたか記録しておいた。30回目で達成!
夜中に思わず「やった!」と大きな声を上げた。ああ、翌朝義母に何か言われるか・・・とちょいと不安になったり。
しかし、なんとも恐ろしい光景だろうな。若者が熱心にやっているのならサマになる光景。中年女子が深夜に銃撃戦に夢中になっている様子を想像すると、自分でも怖い。ううう。

この熱心さでドイツ語を朝に夜に勉強したら、凄まじく上達するのではないか、とも思った。
昨日も、ハイチ人学生、インドネシア人女性、ドイツ人おばあさんの四人で会話したのだが、一番ドイツ語力が無いのは私だった。ドイツ人おばあさんが私を気にかけて「りすさん、ちゃんとわかってる?」と親切に尋ねてくれるのが辛かった。
このドイツ語会話を聞き取って正答にしないと次に進めないゲーム、とかあれば熱心にやるかも?
そんな製品、作っても売れないだろう。
語学習得は原始的な方法しかないのだろうな。記憶、記憶、記憶。
ビデオゲームも記憶が大切な部分があると解説されていた。ああ、年々衰えると思われる記憶力をこれから更に鍛えないと、ゲームの楽しささえ奪われるぞ。
人生、死ぬまで勉強だなっ








大人のお誕生日会は親も準備にかかわる様子

2018年10月17日 | ここの生活
通りがかった家が飾り付けられていた。

50歳の誕生日を祝うものだ。
大人が自分の誕生日を祝う習慣にいまでも違和感がある。
義両親たちのそれを見ていると、親族や知人・友人が集まるいい機会になっているようだ。
そうとわかればそんなに否定できるものでもない。

ちょいとその飾りを見ていたら、奥からその50歳の誕生日を迎える本人の両親らしき年代の夫婦が出てきた。
飾りを整えにやってきたようだ。
見つめている私にちょいと笑顔で挨拶をした。
自分の子供が無事に50歳まで生きて嬉しいだろう。いや、もしかしたら病気などでやっと50歳になったのかもしれない。
親より先に他界する不幸にならず、半世紀の間お互いこの世にいる喜びを分かち合える、ってそんなところだろうか。

もしかして、その50歳になる人はこの家に住んでいるのか?
独身で親と同居?
夫婦でその親と同居、という例も私たち夫婦だけでなくかなりドイツには存在する。二世帯同居は全く珍しくない。

目の前のこの老夫妻に尋ねてみたかったけれど、止めておいた。
これを書いている今では後悔している。

西欧州は日本で知られているよりかなり親子の結びつきは固い。
仕事の関係で離れて暮していても、その子供たちの近所に引っ越してしまう親さえいる。
そんなドイツの親子関係を取材しておけば良かったな~、きっとべらべらといろいろ説明してくれただろうに。








たとえば、数年前に難民としてやってきた19歳のアフガニスタン人のためにこうした冊子があるのかも

2018年09月14日 | ここの生活
役所のロビーでこんな冊子を見つけた。
来月の選挙のためのやさしい解説書だ。中央右側に「簡便な文章版」と印刷されている。

イラストだけで、投票の方法がほぼわかる。
日本との大きな違いは、政党や氏名を文字で書くのではなく、印刷されたそれらにチェックを入れるのだ。
そのチェックも「×」印で、まるで日本の最高裁判所裁判官国民審査のようだ。だが間違えてはいけない、投票したい人に×印を記入だ!

郵便投票は普通に行われているようで、夫ももっぱらそれを利用している。

選挙日当日に投票所に行くときは身分証明証を忘れずに。日本では必要ないだろう。届いた投票用入場券だけでいいというのはすばらしい。忘れても本人確認ができればいいらしい。どうやって確認するんだろう?身分証明書かだろうか。

彼女募集のために顔写真入でこのブログに登場してくれたドイツ国籍のアフガニスタン人サミア君は19歳。来月の選挙に行くかな。
大抵のアフガニスタン人男性は9年間の学校教育を受けている。日本人が大抵12年ということを考えると少々短い。
教育程度で外国語習得のよしあしが決定されるわけではないが、このようにやさしく書かれてあれば誰でも読みやすくて良いだろう。
私にさえ、わかる。ただし、私にドイツ国籍取得の予定はないし、しようとしてもドイツ語力不足で与えられない可能性が高い。

義両親と夫に届いた日本で言う投票入場券。A4の大きさで、かなりぶ厚くて重い。入場券だけではないことは確かだ。

街中にはいたるところに候補者や政党のポスターが掲げられている。規則が全くない様子で、ひどい取り付け方やいたずら書きも多い。
実家暮らしのときと違うのは、知った顔、たびたび逢っている人たちが候補者になっていることだ。

あらら、カロリーネさん、そんなに地面に近いところに付けられちゃって。
去年アビトゥアを終えたお嬢さんは、語学と数学のどちらを大学で学ぶか悩んでいたが、結局数学にしただろうな。

私には関係ない選挙も、何気に身近に感じるこの頃だ。







頻繁に風呂に入っていた私の身体はすでにシャワーのみで済ませることに合わなくなってきていることを発見した日。

2018年08月04日 | ここの生活
日本同様に猛暑が続くドイツ。
熱帯仕様の私の身体も常に軽く汗ばんでいて、普段は数日に一度のシャワー浴が毎日となった。
月に一度は湯船に浸かろう、という目標を立てているが、湯船を洗って湯を入れる作業が億劫で、なかなか月に一度もままならない。
ある日、へそのごまらしき白い物体がへそにくっついているのを発見し、これはお湯に浸って体の隅々までふやかして古くなった皮膚を取らなくてはならない、と思った。
で、さっそく湯を張った。青い物体は水温計だ。日本のお風呂はお湯温度設定が簡単にできるだろうが、ここは(いや、ウチのだけかも)ない。

近所の在独日本人仲間N子さんからいただいた入浴剤。暑い時期でも身体を温めるのは良い。
N子さんはほとんど湯船を使わないそうなので、何年も持っていた入浴剤を私に贈ってくれた。

前回の入浴からひと月以上だ。
お湯が私の身体の汚れで凄いことになった。

さて、場所は変わって、これはアフガニスタン人難民Sさんの住まいの共用室内プールだ。
何年も使用されていなくて、ひどく汚れている。この部屋自体も物置になっていて、手入れが行き届いていない。
写真だと家庭の風呂のように小さく見えるが、実際の大きさはかなりある。深さが妙にあるのが怖いところだ。
子供だけで泳がせたら事故になるかも。

屋内だから冬場でも使えたのだろうな。
プール設置はそれほどお金がかからなくても、水道、光熱費、保守管理などにどれだけかかるだろう。
そういう理由で、現在ここの住民たちがみな低所得者だから使われていない。

もったいないよな。
Sさん、掃除が得意だから、きれいにしてみたら?
きれいにすれば、所有者の金持ちP家の夫人が使用許可するかもしれないぞ。

プールがある建物周辺環境の外観はきちんとしていて、とても低所得者が住んでいるようには見えない。

低所得者・・・難民たちは母国できちんとした家庭の人たちも多く、彼らの住まいが非常にすっきりとして整然としていることが多い。

そういえば、以前は頻繁にプールに行っていたものだ。
夫が身体を鍛えるために週末ごとに泳いでいて、私も付き合わされていたな。
あの当時は入浴の必要がなかった。プールで適度に皮膚の汚れが落ちていたのかも?
先日、近所の小学校教員親族に屋外プールへ行こうと誘われたが、屋外だと日焼けが怖いので断った。
この暑さでプールの日陰はすでに人々で占領されているだろう。
断ったついでに、またウチの湯船に湯を張った。うん、おウチミニプールの方が安全、快適、ね。












家の中はテキトーなドイツ人も多い

2018年06月04日 | ここの生活
先週だったか、文章の成り行き上「ドイツ人はきれい好き」と書いた記憶がある。家の中がすっきりきれい、ってことに憧れる日本の人たちも多いので、また、そういう家庭が多いのは事実なので否定できない。
でも、私の交際範囲のドイツ人の住まいは凄まじいことが多かった。
おととしインゴルシュタットから引っ越してしまったドイツ人E子さんはその見た目も激しく不潔だったので義母に「汚女」と名付けられてしまったものだ。彼女の容貌も、彼女の住まいもすごかった。台所にはいつも片付けられていない鍋釜茶碗が山になっていて、ショウジョウバエがたかっていた。ドイツ人旦那さんにはいつも叱られていたそうで、私にもこぼしていた。片付けられないドイツ人、たくさんいるんだ。

ジャンキーB子さん宅も微妙なところだ。台所のショウジョウバエはないが、部屋のいたるところが壊れている。
特に嫌なのはこれ。

もう、何年もこの状態で使っている様子。
義両親たちは一日だってこんな風でいられないだろう。彼らが喧々諤々やりながら修理する様子が目に浮かぶ。

きっと義両親たちはドイツ人らしいドイツ人の最後の世代なのだろうなぁ、と思いながらそのトイレの窓から外を見た。カーテンも何もないので、下手をすると、トイレの最中の様子が向こうから観察されてしまう。
見られても構わないのだろうな。
彼女、よく全裸で私を迎え入れるんだ。「今日は暑くてね、お風呂に入ったところなの」
隠すこともなく堂々としていてる様子で、欧州人は肉体が服、というのが本当によくわかる。
身体の土台がちがうから、その上に何を着せても欧州人の方が映えるって具合だ。

玄関先に飾られている置物はどう見ても東洋のイメージのもの。ドイツ人も好きな布袋様。うん、ビール腹が親近感?

水は大事

2014年12月13日 | ここの生活
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最初に、閲覧注意、とでも書いておいたほうがいいかな、うほほ。

解説するまでもなく、このピンクのたらいに入っている水は洗濯機から排水されたもの。
汗や糞尿混じりの凄まじい汚れだろうな。

この汚水をどうするかというと、色・素材分けされたされた衣類が入ったバケツの中に流し込むんだ。
こうやって、衣類の汚れを浮かせてそれから洗濯機に入れるって方法。
確か、学校の家庭科の時間でもそういうやり方を習ったような気がする。ただし、汚水を使うとは習っていない。
洗濯によって汚れた水は、衣類を再汚染(逆汚染?)するという記憶がある。だから、予洗いとしてのつけ込み洗いはきれいな水を使ったほうがいいと思う・・・
なんて日本の論理は義母に通じないだろう。言ってみる気もしない。きっと反撃されるのは間違いない。また、こうして水を何度も使うのは義母なりの節約方法で、精神衛生のためにもいいのだろう。衣類の衛生状態はその次にしておこう。実際、問題なくきちんと仕上がっていることが多いのだけれど、きれいな色物がくすんでいたりすると、汚水漬けのせいかなぁー、とちょっと義母を恨んでみたくもなる。

難関突破ならず

2014年11月27日 | ここの生活
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訪問先で狂喜させてくれるものを見つけた。ミニ洗濯機。
 
排水ホースと排水溝の関係で洗濯機の正面を壁側に向けて設置している。それでも使用には一向に差し障り無い様子。
 
転居してきたばかりで、この洗濯機に適当な台が見つからずに発泡スチロールの上に置いている。
いかに小さいかわかるだろう。二層式ってところも私の気に入ったところだ。ブラジャーなど、手洗いしたいものは脱水機だけ使いたいものね。
記録のために詳細な撮影。
これがあったら、好きなときに洗濯できるもんね。小さいから浴室に置いておくことができるぞ!ハーゼも喜ぶに違いない、などと心は小躍りしていた。

アマゾンで買ったというので検索した。キャンプ用品らしい。価格はいつも変動しているようで、私が見たときは85ユーロ(約一万円)。ああっ、欲しい欲しい!


購入の際の第一の難関は簡単に突破することができるだろうと思った。第一難関は夫、第二は義母だ。
第二難関が突破できなくても、こっそり買ってしまえばいい、ともくろんでいた。夫が買うものは義両親たちも諦めるだろうって。
と・こ・ろ・が・・・
第一難関の夫はあっけなく言った。「洗濯機はあります、要りません
彼の一度言ったことを覆すのは不可能である。この一言で私はすぐに撃沈
私が秘密で買っても、隠しておく場所に苦労するだろう。すでに寝室は秘密購入物資でいっぱいだ。
使うときにもかなりの作動音があるので、義両親と夫が揃って外出しているときではないと無理だ。それって、めったにないことだし。
まったく、夫は何を考えているのだろう。85ユーロが惜しいのか、こんなちゃちな洗濯機は洗濯したと認められないのか・・・ううう・・・・






気合で使うトイレ

2014年11月05日 | ここの生活
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外出時のトイレは日本のように簡単に見つけることができない。ここの生活も長くなってきたので、街中に出たときにどこにどういったレベルのトイレがあるかは頭にはいっている。

これはあまり使いたくないトイレの一つ。撮影するとなぜか美しくなってしまうのが口惜しい。
実物にいつも「うっ」と思う。便座があるのがまだいいほうらしい。フランス在住者のブログなどを読むと、便座などないことがほとんどだ、とあるのでドイツのトイレに少々感謝しちゃったりね。
もちろん、あろうがなかろうが、べったり腰掛けないように注意している。

作った人々は、最新の機能の設備だと思っているのだろうな。

右から「せっけん」「水」「温風」のボタンだ。
一度触れただけで作動した例がないっ。触った(押した)とたんに動いてくれる日本の機械類と違ってここは数秒の待ち時間が必要なことはわかっているのだが、それでもせっかちな生活にどっぷり浸っていた日本人遺伝子の私は待つことができない。

激しく何度も押しているうちにせっけんや水が出てくる。
ちょろちょろっ、と。ううー。足りない!
もう一度押す・・・ちょろちょろちょろ~。
あ、もういいや!って、まだせっけんでぬるぬるの手を自分のハンカチで拭いちゃうのさー。


アメリカ映画を見ていた夫が叫んだ。
「日本のトイレみたいだ!」
洋式トイレの水を流したシーンで、特にこちらと目立った違いはないように思えたわたし。
どこが日本みたいなのかと尋ねたら、
「水がたくさん流れているんだ!」
と・・・
ああ、ここじゃあ苦労しているさぁ~、一度流しただけではペーパーが流れないことしばしばさ。
「二度やってだめなときは見なかったことにする」と、在独日本人からのアドバイスをもらった。






テーブルマナー

2014年07月13日 | ここの生活
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友人たちとレストランで食事をした。イタリア料理店。

私の目の前に座った二人は同じものを注文した。スープ皿のような食器にナイフフォーク。食べつらそうだな、と思っていたら、給仕人がスプーンを持ってきた。
平たい皿に盛られたスパゲティだったら、私はナイフとフォークで上手く食べる自信がある。
スプーンとフォークはあまりやったことが無い。そんなことを考えながら二人の様子を観察していた。
右側のブラジル人、推定年齢30歳、ドイツ人男に嫁ぎに来て2年の彼女は鮮やかな手つきで上手にスプーンとフォークで平らげていた。話も上手で、普段はおとなしい私を上手く調子に乗せて会話に加わらせていた。
さすが、ブラジル人。
さて、左側の中国人29歳、ドイツに住んで三年目。
中国人や中国文化を背景にする国々の人たちと食事をするとぎょっとするのがその食べる姿だ。
彼らの家庭での食べ方は、私はそれを尊重している。必ず飯茶碗を持って食べなければならない日本の食卓だが、彼らはそんな細かいことはどうでもいいので、慣れるとかなりラクでもある。
しかし、ここ、欧州で欧州料理を食べるときは、かなり目立ってしまう。
彼女、おそらく、中国の伝統料理や家庭料理を食べて育ったのだろう。ナイフやフォークが出る食卓はここに来てからなのかもしれない。
ずっと、犬食いだった。フォークにスパゲティを巻きつけることも上手くいかず、苦労していた様子。
「箸だったら、得意よ!」と弁解していたけれど。
コーヒーをスプーンですくって飲んで、飲み終わったときにスプーンはカップの中に入れたままだった。
私を慕って何かと連絡をくれる可愛い人なので、西洋食卓マナーを伝授してやりたいと思っているのだが、彼女も今年中にここにいる彼と結婚、長期でドイツ在住予定なので、そのうち自然と周囲を観察しながら基本的なものを学んでしまうかもしれない。余計なことをして仲を悪くするのももったいないしね。



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私もスパゲティを箸で食べるのが好きだ。日本の生活ではそうしていたものだぞ、うほほ。
夫はなぜか、私が作る焼きそばを箸で食べたがる。材料の麺はスパゲティなので、ナイフ・フォークでも一向に構わないのだけれどね。家庭の中で異文化に敬意を払っている、と前向きに捕らえることにしている。
(こぼすなよっ、心の中でと叫びながら)

イスラム教徒と一緒に食事をしたい

2014年05月01日 | ここの生活
トルコ人経営のスーパーのレジ付近に置かれてあったチラシ。

真ん中の赤い文字は「コーラン」だろう。その他はよくわからないが、写真から子供のためのイスラーム教室の案内と想像できる。
去年の断食月のお祈り時間カレンダー。
これもスーパーに置かれてあって自由に持っていくことができる。

最近参加している集まりはトルコ人女性が多くいる。
だめでもともと、と思いながら私はおにぎりを用意してきた。
海苔はもちろん、一切の具を入れない塩むすびだ。
一般にイスラム教徒たちは異教徒の料理するものを非常に警戒する。
彼らの宗教上で禁じられている様々な食材を口にしてしまうことを恐れているからだ。
米と水、塩だけのこの料理だったら、少しは口にしてくれるかも、という小さい期待を抱いた。
4人いたイスラム教徒のうち、2人が半分づつ試してくれた。まあまあ、かな。
過去に豚肉やアルコールを料理した鍋釜を使ったものさえ受け付けない人もいる。すでに豚肉とアルコールに盛大に接触している私の手さえ、彼らには禁忌かもしれない。
これはあなた方の宗教に配慮して作りました、と頑張って説明したところで、調理具や手のことにまで言われてしまったらもうどうしようもない。

近所のスーパーに東南アジア出身と思われる頭巾姿の女性がいた。も、もしかしてマレーシア人!?と、期待した私。数分のためらいの後に話しかけてみた。
インドネシア人だった。オベアガールでこちらに来て三ヶ月。すでにきれいなドイツ語を話していた。
近くに住んでいるのでこれから連絡を取り合おうか、と一瞬考えたけれど止めておいた。
彼女はイスラム教徒だ。一緒にお茶するのさえ気を使ってしまう。何も口にしないで一緒に過ごすのは少々難しい。

滞在先の一番下の子供の面倒を見ながら自分の物を買うために外出した様子。のんびりと歩くその姿に暖かい地域の様子を思い出してしまった。

食べるものの違いで仲良くなりにくいってのはウチにも相当するかも?
少しは日本の文化背景に配慮してくれよ、とも思うのだがそういう発想をするドイツ人は少ないだろうな。

日本に来る外国人たちは盛大に気を遣ってもらえるだろうな。そうそう、マレーシアから大勢観光客が来るようになったのでハラール食が食べられるレストランが増えたとも読んでいるし。






手洗いは衣類が長持ちする

2014年04月27日 | ここの生活
近所の中国人が「実家の両親はいつも衣類の洗濯は手洗いだ」と言った。
中国は洗濯機が一般に普及していないのか、と尋ねようか一瞬迷った。すぐに彼女が続けた。
「私はとても付いていけないので実家に帰っても洗濯機を使ってしまうけれどね」なーんだ、ほっとした。
彼女の両親が手洗いにこだわるのは衣類が長持ちするからなのだそう。

私もこちらの生活で手洗いすることが多くなり、衣類が長持ちすることを実感している。
なんてったって、義母は私に洗濯機を使わせてくれないからねぇ。

こちらに来た頃、ブラジャーを洗ってもらうのに「このネットに入れたまま洗ってください」と頼んだ。
ブラジャー専用の小さい洗濯ネットだ。義母はちゃんと(!?)ネットから出して洗濯機に突っ込んだ。
肩紐がくるくるになって出てきた。その日以来、ブラジャーは自分で手洗いしている。
ストッキング・タイツ・レギンスの類も手洗いだと何年もきれいな状態で使えることができるのを発見。
日本の生活ではずいぶん捨てたものだ。
 
義両親たちが二人で揃って数時間家を空けるときは、脱水機を使うことができる機会だ。
この日はジーンズ、Tシャツなどをさっと手洗いした。肌着、タイツ類は脱水機がなくても何とかなるが、大きい衣類になると、さすがに脱水を手作業でするのは辛い。脱水機も衣類を傷めるのを実感してはいるけれど!

出てくる真っ黒い洗濯液に「ああ、こんなに汚れるまで充分着たなぁ」と感心。
スラックス、ズボン類をここで買うのは難しい私。サイズがないのだ。
日本から持ってきたものやこちらでやっと見つけたものなどは極力大事に使っている。
洗濯機を自由に使える身分になっても手洗いを止められないかもしれない。

義母に脱水機まで使うことを禁止されているわけではない。
彼女がいるときに堂々と使ってもいいはずなのだが、きっと、やってきて「これはまだ洗わなくてもいい」などと細かく言い出すにことを予想できる。
それで、いないときを狙うわけさ。

低湿度、洗濯快適、お肌に危機

2014年03月13日 | ここの生活
前回の洗濯日からまだ三週間を過ぎないのに義母は洗濯をすることにした。あまりにも天気がいい日々が続いているせいだと思う。

今年初めての外干しだ。冬の間は地下室でじわじわと二日ほど時間をかけて乾かすのだぞ。来た当初は気持ちが悪かったものだ。乾燥機もあるのだが、エコい(せこい、のほうが正確)義母はめったにそれを使わない。
一週間ほど前に作られた薪。少し乾燥させてさらに小さく切る予定。
乾燥した晴天が続いているのでよく乾くだろう。

ふと思いついて、室内用の温室時計を外に持ち出して測ってみた。左は日陰、右は日の当たるところ。日陰の気温は20度、湿度約28パーセント。日なたは26度、22パーセント!(こういう使い方は違うのだけれど、お遊びお遊び~)
湿度の低さには驚かされる。肌の手入れは念入りにしなくては。
乾燥した冷たい風が吹いていた。洗濯物は2~4時間ほどで乾ききった。夏場はもっと速く乾く。取り込んで、アイロンかけてたたんでそれぞれの衣類収納場所に収めた。

仕事のあとは義母のケーキだ。スポンジの間にクリームを挟んだものは私にも比較的食べやすい。大きなふた切れを食べたらおなか一杯になった。

日がかげり始めた頃、鷺がやってきた。図体はでかいくせに用心深い鳥で、カーテンの陰からこっそり撮影している私をすばやく見つけて飛んでいってしまった。池の金魚を食べにきたのでしょう?増えすぎて困っているのだからもっと堂々と食べておくれ~

何気ない一日。義母の命令で洗濯物を干したり取り込んだりたたんだり、クリームを泡立てたりコーヒーを用意したり、義父の「サギが来ているぞ!」の号令にカメラを持って右往左往したり、こういった日常が板についてきた私。ついでに書かせてもらおう。夫といっしょにやった某仕事、夫の注意事項をつい忘れてしまい自分の判断で進めたら「何でそうしてしまったんだ」と叱られた・・・家族のためにリスのように家の中をくるくるすばやく動いて活躍中の私。



男尊のかけら

2014年01月06日 | ここの生活
街中で見つけた美容室の看板。



水曜日は「男性の日」で、料金が10ユーロですって。
では、「女性の日」はいつだろう、と思って店頭の張り紙などに目を凝らしたが、それらしい記述は無かった。
え。男だけ?
詳細はわからないが、こんなサービスもあって良いだろう。
なんてったって、職場の女性進出をはじめ女の勢力は拡大するのみ。
「家事、子守をしない男なんて最低」と息巻いていた友人。確かに彼女の旦那さんは家事万能、8歳の息子の勉強を見てやったり遊んだり姿をよく見せてくれる。
妻を放ってずっと仕事している私の夫なども最低なのだそうだ。子守をしないE子さんの旦那さんもダメなんだって。
今の世の中を生きる男性は大変だ。仕事で疲れきって帰ってきても、女性によっては家庭内のこまごまとしたことをしない男性を厳しく非難する傾向にあるし。
もちろん、私も現金をガンガン稼ぐ女性をかっこいいと思うし、夫が食器を洗ってくれることに感謝している(彼は夜中に食べるので私は眠くてついていけない)。
この看板にふと男性たちの悲哀を感じたのは絶対違うと思うのだが、私にそう思わせるいろいろな人物のいろいろな出来事があったものでね。
世の中、男と女~、みんな上手くやっていってくれ~




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中国人友人によると、日本の夫婦別姓が認められないのは男女差別なのだそう。
あれ?中国の別姓の習慣は妻が男性の家族には婚姻関係があっても入れてもらえない、という意味があると聞いたことがあるけれど(子供は父親の姓を持つ、つまり子供は夫だけのもの?)・・・と言いたかったけれど、議論には負ける私。「日本は妻か夫のどちらかの姓に合わせることが決められていて、夫の姓を選ぶのがいまだに好まれているだけ」と言ったら納得していた。


新年の諦観

2014年01月01日 | ここの生活
新年明けましておめでとうございます
2014年1月1日午前11時ごろの街中。

まあ、日曜日の朝もこんな雰囲気だけれど。
  
いつもは気兼ねするショウウインドウの撮影もこのときは気分良くできた。靴、欲しいなぁ~
街の中心で行われる新年の祝砲を記事にするために来たのだが、耳栓を忘れたので肝心の発砲するシーンを撮れなかった。かなりの大音量なので耳を守るために両手を使わざるを得なかった、とほほ。



多くの人々が撮影していたのでYouTubeに動画があるか検索した。残念なことに見つからなかった。

では今日は代わりに今年の私の抱負。
どうも、別居は無理そうだ。もう、諦めることにした。諦める、と書くとなんだか消極的な印象だ。
諦観だな。もう、同居は運命と思い賢く受け入れる、と。
一年365日マイナス帰省期間30日イコール約335日ほぼ24時間在宅勤務、と思ってこれからの人生を過ごすことにする。24時間勤務と言っても睡眠時間8時間は今のところほぼ確実に確保できる。
ドイツ語講座に通ったり知人友人と会ったり、今日のように祝砲を見に行ったりするのを義両親が妨げたりすることもないので(良くは思われていないのは確実なのだけど)そうした休憩も適度にある。
勤務と思えば義母の「うっ?」と感じる料理を手伝ったり食べたりすることも、昨日大晦日の内容のような義父の妙な発言も、適当に交わしていくことができるかも?勤務中に勝手に洗濯機使用厳禁は当然さ。古い掃除機を買い換えたいけれど備品を勝手に交換ご法度は普通でしょ。
一緒にテレビやビデオを観たりするのもお仕事だっ。ほとんどわからないものを必死に凝視して眠らないようにするのは高校の数学授業以来かっ?
ただし、この勤務は現金収入に繋がらない。家賃、光熱費、上下水道代、食費の一部を現物支給で受取るのさ。
家族経営の会社などうようよあるし、そういうところに嫁いでしまった、と思えば仲間はたくさんいるぞぉ。
さあ、今年からはこの人生は仕事まみれ、ああー、楽しいかも~うほほほほほ あれ?矢印下向き、ダメじゃあないか私、頑張れりすぅ~


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この仕事は辞めるわけにはいかないのが難点。
極自然に考えればいつかは退職できる可能性はあるのだが、肉体的にも精神的にも少々過酷なので私の方がお先にあの世に行ってしまう落とし穴もあることに充分気をつけてやっていきたい。