怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

一番嫌いな料理

2008年08月10日 | 食べ物
義母の手料理の中で、一番嫌いなものはこれ



渦巻き型アップルパイ(Apfelstrudel)だ。
「え~、おいしそうじゃ~ん」と叫ぶ声がワンワン聞こえてくる・・・

確かに、コーヒーとともにお菓子としていただくのは最適だ。
が、我が家はこれを昼食のメインディッシュとして食するのだ。



写真では小さく見えるが、この天板、日本の一般家庭のオーブンの軽く2倍くらいある大きさである。
切り分けた一切れは約6cm×15cm、厚さ5cm。
義母はこれを一人の皿に2切れ盛り付ける。
もちろん、お代わり大歓迎、彼女の気分により必須、になる場合もあり。

飲み物に、なぜか牛乳がつく。
他のメニューは無し。
デザートで始まり、デザートで終わる昼食、ドイツ全土で普通に行われているものかと思ったら、うちだけの伝統らしい。
苦しいぞ~!甘いものを食事として、延々とそればかり食べなくてはいけないのは~
甘いものがメインに来ると、サラダなどのサイドディッシュはつけないらしく(義母の法則)二切れ目の半ばごろを食べていると、顔の表情に「もういやぁぁぁ~」と出ているのではないかと心配になってくる。


いつぞや、義父がふと漏らしたことがある。
「食事はやはり塩味だな・・・」と。
食卓については義母に逆らえない義父が哀れに思ったものだ。

材料のりんごはもちろん自家製。
それは評価できるが、そのほかは乳製品と油脂をこれぞとばかり使った超高カロリーメニュー!
油と乳製品の多用はこのアップルパイに限ったことではない。
比較的肉料理をしないこの家にいても、乳脂肪=動物性脂肪はがんがん使う。
野菜の煮物の味付けにスープの素と塩コショウまではいい。
仕上げに生クリームを入れる・・・
ああ~私だったら、醤油なのに~

そんなにたくさん動物性脂肪を摂る伝統のない日本人の血統の日本人の私、かなり心配で、昨日の記事のように、体脂肪率を測ってみたわけだ。



これはその日のコーヒーの時間のケーキ。
またしてもりんごケーキ。

りんごの収穫はもう少し先なのだが、落ちたりんごを拾ってそれを利用した料理が並ぶこの頃なのだ。
りんごはほとんど脂肪がないが、ケーキにするとたくさんの油脂が添加され、高カロリー食品へと変身する。


甘いものがメインになるメニューは他に、ミルクライスがある。
米を牛乳で甘く煮たものだ。
これはデザートとして食べるには最高で、夏場の日本では冷やすと、本当においしい。
が・・・・
食事として、これだけを食べ続けなくてはならない苦しみをどうか、わかってほしい。
「今日はミルクライスよ」
との義母の一声は、本当に悲しい気持ちにさせるのだ・・・・!


ああ~
このままでは私の健康に影響が及ぶのではないか、かなり心配だ~
夫などは、実母だからかなりわがまま言って「食べたくないものは絶対食べない」を通しているが(彼も高カロリーのドイツ料理を避ける傾向にある)嫁の私には、難しいもの、ね!