怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

5時間一人で家にいる贅沢を味わうと、義母ケーキがいきなりおいしくなるという不思議

2018年09月21日 | ケーキ(Kuchen Torte)
義両親たちが朝から用事を済ませるために出かけた。
夫を見送り、めったにない一人で家でくつろげる贅沢を楽しんだ。くつろぐ、と言ってもソファにごろごろすることがくつろぐことではない。
洗濯するのがくつろぐことだ。最近の記事しか知らない読者には何のことやらさっぱりわからないだろう。
2008年からの記事を読み進めると、なぜ私が洗濯を義両親がいないときにしなければならないのかわかるぞ。

いまだに、義母の洗濯機を使うことは禁じられているので、1年ほど前に購入したキャンプ用の簡易電動洗濯機を使って、私の思い通りに自分の衣類を洗った。
洗剤を使わず、重曹だけで洗うんだ。私の衣類がひどく汚れていることはまず無いので、重曹で充分にきれいになる。義母の洗濯洗剤洗いより色がきれいに仕上がるのもいいところ。
義両親が帰ってくるまでに乾かないのは明らかだ。外はよく晴れているが、地下の洗濯物干し場を使った。
義母は洗濯のときにしかここに来ないから。
乾燥機は存在するが、めったに使わない。というか、義母が乾燥機を使ったのを見たことがあるのはこれまでのここの人生でたったの二回だ。

さて、こんな風に洗濯でくつろいだあと、義母に言いつけられていた「買い物日用保存食」の解凍、温め作業に取り掛かった。

買い物の日は午後1時ごろに戻ってくるので、義母は昼食をきちんと準備する気になれない。
時間と材料があるときに、大量に作っておき、冷凍保存する。その献立の名の直訳は「ズッキーニ野菜」という妙なものだ。
肉団子とズッキーニをトマトソースで煮込み、冷凍容器に別に炊いた飯とともに入れる。

冷凍庫から取り出したガチガチのズッキーニ野菜が冷蔵庫の真ん中にあった。

スーパーのにんじん1キロパックのプラスチック容器を再利用している。丁寧に製造年月日が貼られている。

アルミ箔とラップフィルムを取ると、まだ9割がた凍っていた。

10分くらい加熱するとこうなる。
この料理は不味くない。やや油っぽいが、万人受けする献立だと思う。
ちゃんと彼らが帰ってくる頃を見計らって温めたのに、まだ来ない・・・

おなかがすいちゃったので、先に食べることにした。
わたしはこのメシ入りソースにさらに米飯を添えて食べる。
食卓で一人で食べるのもつまらないので、サンルームのソファに胡坐をかいて座った。
旨い!
いやー、くつろいで食べるのって、最高じゃーん。

半分ほど食べたところで、義両親たちが帰ってきた。
買い物の荷物下ろしなどを手伝ったあと、残り半分の皿を食卓に戻し、一緒に食べた。

さて、その数時間後、義母は毎日の行事になってしまったケーキを焼いた。

今日はリンゴケーキだ。リンゴの上にはクランブル(シュトロイゼル)。
なぜだかその時は非常に食べたくなり、一切れ口にしたらとてもおいしく感じた。
合計3つも食べた快挙。
5時間一人でくつろいだのが、食欲を増進させたのだろうか。
最近、見た目にひどく痩せてしまって義母と夫にもっと食べろ、運動しろ、などガミガミ言われている。
週に数度、家に一人で半日ほど休ませてくれたら、すぐに2,3キロ戻ると思う・・・って言ってみたいけれど、怖くて言えない・・・