飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

一人格

2013年08月17日 16時59分56秒 | 教育論
人は何かにぶつかったとき、まず、どのような行動をとるのだろうか。
ある人物が聞いた。
「お前は、何かにぶつかった時、反射的に行動し、それから感じ、それから考えるという順序で生きてきたのか。それとも、その逆の順序だったのかい」
その少年は、言われた通りの順序だったと答えた。
「だから、お前はここにいるのさ。これからは、逆の順序でやってみな」

その少年は、不良で刑に服して、出所し、まともな人生を歩みたいと考えていたところに、このように言われた。

この時から少年の、自分自身との戦いが始まった。
どんな相手や物事に対しても、まず考え、次に感じ、しかるのちに行動する。
失敗を重ねながらも、この順序を繰り返すことによって、少年はやがてまともな道を歩む人間になったという。

本来、人間な生まれた時には真っ白な状態で生まれてくる。
それが家庭や環境、教育によって、自分なりの価値観を身につけ、その都度、状況判断をしていく。
最近、子どもたちを見ていて思うことは、考えることになしに、行動してしまうことが多いということだ。

あと冷静になった話せば、正しい判断ができるのに、その場では、何も考えずに行動してしまい、大きな過ちをおかす。

まず、考える事、次に感じる余裕をもち、その後に行動する。
この順序こそが一人格としての生き方につながる。

saitani
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