飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

手抜きの打開策

2023年01月19日 13時47分47秒 | 授業論
音楽における合唱指導。
この歌い方をみても学級経営の育成度がよくわかる。
きちんと育っている学級は、とても集中しい目で、照れがなくのびのびと自己表現できる。
反対に、子どもたちが育っていないと声が小さく、表現力も乏しい。
では、この手抜きをどうやって改善していくのか。
その打開策の例がある。

1 標的をはっきり示す
合唱のうまいクラスやお手本となる映像や音声を聞かせる。
理想イメージを事前にもたせて、ゴールやモデルも具体的なものとする。

2 事前に行動をコントロールする
この合唱を通して自分たちにどのような力がつくのかを確認する。

3 右にならえを利用する
うまくなりたい人はいますか?成長したい人はいますか?と全員に問う。
そして、はっきりと意思表示をさせるのである。
そうすることにより、学級に意思統一を視覚化して、あとの指導に活かす。

4 損をイメージさせる
合唱の機会をいい加減に過ごすと自分たちにどんな不利益があるのかをはっきりさせる。
男子だけ歌わせたり、女子だけで歌わせたりする。


5 刺激の頻度を操作する
同じ指導法では飽きる。
様々な指導法をもち、その都度成長をフィードバックする。

6 見られているという実感を与える
歌っているところをカメラで撮影し、直後に全員でみる。気づいたことを言わせる。

7 自分がコントロールしていると思わせる
自分の声や表情がクラス全体に好影響を与えていることをフィードバックする。
自分たちがめざす合唱のイメージを出し合ったり、うまくなるためには何が必要か意見を出させたりする。

この原則に基づき、適宜声掛けやプレッシャーを与えていく。
もちろん、良い現れは積極的に称賛していく。

saitani
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