飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

全員理解指示

2024年02月25日 15時24分50秒 | 授業論
教育実習の時に指導教諭から言われたこと。
「今の君には、教育技術と言えるものは何もない。
 それでも、教師として子どもたちの前に立って、授業をする。
 たとえ実習生であっても、1年間の授業の1000分の1の教育活動であることに違いはない。
 では、今の君にできる最低限のことは何か。
 それは次の二つのことを必ず守ること。
 一つは、教える内容が正確であること。
 間違いを教えてはいけない。
 もう一つは、全員をわからせるという姿勢を堅持すること。
 8割くらいの子が理解していればいいという甘い考えはしないこと。
 この二つことだけは、肝に銘じておくこと。」

この言葉は、授業の基本中の基本だ。
当たり前すぎて、口に出す人もいない。
しかし、この2点を守ろうとすれば当然、授業は大きく変わってくる。

全員をわからせる立場を堅持するために教育技術にはどんなものがあるのか。
次のようなことが考えられる。


1 集中空間
 話し始める前に話が聞くことができる雰囲気にする。
 場合によって、雰囲気ができるようになるまで待つ。
 または、何らかの働きかけをする。

2 一文指示
 一文を短くして指示をする。
 読点を使わず、句点を多くする。
 言い切る。

3 視覚活用
 注意を引きつけるために実物や文字、絵を提示して理解を深めさせる。

4 数字提示
 いくつの内容を話すのかをあらかじめ提示する。
 「今から三つのことを話します」

5 質問最後
 途中の質問は受け付けない。
 最後まで聞かせる。
 最後に質問させる。

6 反復練習
 「今話した三つのことが言える人?」
 「隣の人に今話した三つのことを言えたら座ります」

7 動詞確認
 動詞で指示を確認する。
 「今からすることは、移動する、並ぶ、座るです」

8 即時対応
 指示通りに行動できていない場合はすぐに止めてもう一度伝え直す。

Saitani


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