私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

アミメハギ:息を呑む神経戦の果てに!の巻 釣査95種目

2017-06-21 19:19:44 | 周縁魚
2017年6月18日(日) 東方漁港見聞釣録 Part2 なのだ。

体長4cmほどのアミメハギである。 ついに95種類釣ったぞ。


相棒が釣った個体である。
黒い毛が何本も尾柄に見えるのでオスらしい。

さておき、見ちょれ~、今日こそリベンジじゃあ!(何度このセリフを書いたことやら・・・)

訪れたのは、初めての古びた漁港。


船着場の階段が好ポイントじゃね。

さっそくすわりこんで釣り開始。
いきなりおっきなアイナメやタケノコメバルがワッと押し寄せる。
入れ食い状態じゃ!
2mにも満たないのべ竿で釣りをする人もいなかったからだ。

軟調子のストロー竿が満月のようにたわむ。
釣り上げるのもひと仕事だ。
何が上がってくるのかワクワクしっぱなし!

こんな安上がりな気持ちのいい釣りを何でみんなしないんだろ?

理由はたぶん1つ。
慣れるまではとっても恥ずかしいのじゃ。
通り過ぎる人たちの目線は
「なんや? あの道具は? あんなんで釣りしようるのはド素人やで」なのだ。
バケツの中は、けっこう漁港で一番沢山の魚がいるのにね。

ひとしきり釣った頃、小さなハギの仲間が寄ってくる。
ハギ類は今年初めて見た。
すぐさまねらって釣り開始。
ところがである。
近づいてはつっつき、ひっぱってはかじる。
なるほどっ! これがエサ取りと呼ばれる状態なんだわ。
無銭飲食常習犯を前に感心しきりなのだ。

であれば奥の手で逮捕じゃ!
金袖1号ハリを手持ち最小ハリのワカサギ0.5号につけかえる。
(なお、極タナゴ 極小ハリはもったいないので使わん)
ふるえる手で、イソゴカイの尾を1mmちぎりハリ先につける。
近づいてきた・・・・・・くわえたかも?・・・・・・水中のシモリウキがゆっくりたなびくように移動したっ!
「今じゃあ!」


息を呑む神経戦に勝利したのは私だ!
フフフ・・・・・・どんなもんでいっ!

あらっ? ハリのまれとる。
カッコワル~!
ちっこいアミメハギにハリを飲まれた下手くそアングラーになりさがってしまったわあ!

はずすのが大変だし、魚も弱ってしまう。
哀しい釣り方になってしまった。

しかも第1背ビレのトゲ、ゆがんどる!

お持ち帰りしてもどこ食べればええんか?


体長3cmほどのアミメハギのおそらくメスなのである。


トホホ、下のスポンジで休まれとるお姿に。

記録撮影のために駐車場を往復、アミメハギを海へ返してっと。

「釣り飽きたあ~! マコガレイもマハゼももう飽きたあ~!」 相棒の贅沢な言葉。
「アミメハギでも釣ったら?」
「ん。」
ハリもそのまんま、ゴカイも大きいまま、相棒テキトーにポイッ!
「そんなんじゃ釣れんで! 繊細な仕掛けでな、神経をしゅうちゅ・・・・・・」
「釣れたあ~!」


きれいなお魚の口元に、きれいにハリをおかけになられてからに・・・・・・もお~!

ホンマ私のちっぽけなプライドまでズタボロにしやがって・・・・・・ホンマッ!

といういきさつで冒頭の写真にたどりつくのである。
キレイに撮れてるのもなんか腹立つわあ~。

アミメハギはガラモ場や漁港でよく見かける小さなハギ。
体長8cmなんて書かれてたりするけど、そんな大きなアミメハギっておるんかなあ?
全長(頭から尾ビレの先まで)なら分からんこともないケド・・・・・・

とってもおいしいカワハギやウマヅラハギたちと同じ仲間であり、
さらにおいしいフグたちの親戚筋にあたる。
だからたぶんおいしい。

ところで、私の地方ではハギをハゲと呼んでる。
特にカワハギはマルハゲなんて呼んだりもするから、
知らないオッサンたちはビクッとしたりもするんだろうね。
ハギをハゲと呼ぶのなら、
山口県萩市は「ハゲ市」と呼ばんのんだろうか? オラ! 答えてみ?
おはぎは「おハゲ」ではないのか? オラオラ!
おいはぎに出くわしたら「オイ! ハゲ~!」と叫ぶわな?
すると、まわりのオッサンたちにボコボコにされるじゃろ? オラオラオラ!

かつて私は名だたる「妄想族の長」として
巷の人に「ブーブー」言われてたもんだ。(言われてたんかい!)

    続く






コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メナダ:なんで釣れるの?の巻  釣査94種目

2017-06-21 06:45:54 | 周縁魚
2017年6月17日(土) 東方漁港見聞釣録 ラスト である。

メナダである。

(この写真は数年前にガサで採ったもの)

さて、もとの釣り場へと戻り、撮影を終えたダツとドチザメをそっと海へ。
かなり潮も引き、ボラの子たちや小さな浮き魚たちがよく見えるぞ。

イソゴカイでの底魚釣りからアミエビまるごと1匹づけ(これが大変)に換える。

階段状になった岸壁にそってテナガダコが数回通り過ぎる。
「食っていきませんかあ~!」
コチラのやさしいお誘いにもシランプリ。
続いてたぶんコウイカも相手にしてくれんまま。
う~ん、軟体系には嫌われとるかもしれんな。

キチヌの子を追加。
ただ、クロダイやキチヌの子でもメバルの子でもなさそうな小魚も見えるのだ。
ちょびっと粘ろ。
相棒、アミエビつけるのができんでずっとイソゴカイ。
「そんなんじゃ、ここで浮き魚釣れんでえ~・・・・・・」 親切に教えてあげた。

そのときである。
「わあ~! 大きいよお~・・・・・・」
何度この言葉を浴びせられればいいんだっ!
見れば大きく180cmタナゴ竿をしならせて見事にヤリトリされておられる。
以前なら助けを求める初々しさもあったのだけどね・・・・・・

てなわけで、お釣りになられたのがメナダなのである。


デトリタス食者であるメナダが、なんで釣れるの?
ゴカイ類などムシして通り過ぎるハズ。
何度も何度も試してきたからね。

たぶんじゃけど、たまたま群れで底をつついてたときに吸い込んだんじゃろね。
誤飲じゃないか!
お年寄りなら肺炎起こして大変なことになるじゃろがっ!



しかもコイツとっても元気。
バケツから何度も脱走するし、
観察ケース大に入れてもビチャビチャと水しぶきあげるし、
撮影にならんわ! 

釣ったヤツがヤツなら、釣られたメナダもメナダじゃ!


結局、手で持って撮影。
コイツが弱りきってしまってもイカンしな。

最初の写真が7年前のものになったのはそういう訳なのだ。

ちなみに、メナダ。
目と胸ビレの付け根が赤茶っぽい。(ボラは青っぽい)


ま、そんなことはそこらかしこに載ってるので、いいや。

相棒のことを師匠と呼んだりもした。
これからは「かみさん」と呼ぼう。
あまりに神がかり的な釣果だから「かみ(神)さん」なのだ。
この日、92種目のスジハゼを先に釣り、
そして93種目の準絶滅危惧種であるシロチチブを
さらに94種目、ありえない釣り方でメナダを一人占めしやがったからである。
わ~ん! 悔しいよお~!
身も心もズタボロになって帰路についたのであった。
(こういう日は運転代われよな!)

えっ? 相棒のままでいいってか?

最後にこの日の釣果のまとめ。あわせて13種類。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする