私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ヒメスナホリムシ Excirolana chiltoni ?:幼魚でもウオノエでもなく

2023-04-12 10:13:16 | 昆虫以外の節足動物
2023年4月12日(水)

ヒメスナホリムシ Excirolana chiltoni かなあ?

20230410 大7mm 小4mmほど

「某スーパーで地元産ノレソレが売られているらしい」
「その近くの海岸でフグみたいな黄色い幼魚の群れを見た」という友人からの連絡。

地元のノレソレならたぶんアナゴのレプトセファルス幼生だろう。
フグの幼魚なら地元では黒っぽいのしか見たことがない。
どちらも見てみたい・記録したい・食べてみたいと出かけた。

トホホホホ・・・ノレソレは売り切れていた。
次回の入荷もはっきりしていないとのこと。

ならばフグの幼魚だ!
海岸へと向かう。


トホホホホ・・・長靴を積み忘れていた。
群れてはいないが、目的である黄色い遊泳生物を数個体、友人が見つけた。
タモ網を伸ばして少し靴をぬらして採った!


トホホホホ・・・
「幼魚ちゃうやんっ! 節足動物の等脚類や・・・たぶんウオノエの仲間ちゃうか?」と私。
「ウオノエ泳ぐんな?」
「よくわからんけど・・・」

5年半ほど前に、この海岸近くの漁港でタナゴ竿仕掛けでサッパを釣り

20171105

釣った中にウオノエの仲間が背に張り付いた個体もいて


サッパノギンカ (旧名サッパヤドリムシ)Anilocra clupei という寄生動物がいることを学習していたからだ。


頭の中で、妄想がはじまる。
なるほどな!
ウオノエの仲間は節足動物だから、孵化後、ミジンコのような浮遊性プランクトンとして過ごし
成長とともに遊泳能力をのばして、やがてその一部が宿主となる魚と出会い張り付き、成長とともに黒ずみ、触覚が縮むんだ。

大間違いもいいところ。
そもそも今回のはウオノエではない!
スナホリムシの仲間なのだ!
スナホリムシの仲間は世界に数百種いるそうだ。

その中から、日本に生息する普通種を確かめて
第2触覚が長いとか




2対の触覚の間に目立つ突起があるとかいった特徴から

ヒメスナホリムシなのかなあと素人判断した。

脚はとっても発達していて、これなら泳ぐのも得意かもしれないとも思った。


ただ、今回調べてみて感じたのは
「スナホリムシはつかまえるとかじるので痛い」という情報ばかりがめだっていて
「それはあまりに自分勝手(利己的・人間本位)ではないか」ということ。
スナホリムシの立場でいえば、人間に出会うこともかじることも本来あることではないし、何より本質ではないハズだから。

有毒動物ならある程度それもやむを得ないかもしれないけれど、無毒なようだし小さいし。
もっと彼の生活史がどんなものなのか、簡単でもいいから知りたいもんだなあ。

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