2020年7月25日(土)
以前からずっと心につっかえてた話。
それは、3年前の下の記事(クリックしてね)のアサヒアナゼハゼはキリンアナハゼではなかったか?という疑問。
巨大アサヒアナハゼを巨匠が釣るの巻
このとき、かみさんばかり釣れててどくれてたからなあ。
しかも、タナゴ竿・仕掛けで海へと挑みはじめて、まだ半年ほど。
海の魚のこと、ヒーヒーと嬉しい悲鳴上げて調べてた頃。
ほぼ3年後、兄貴と広島西部での釣りで、アサヒかキリンか、再度調べ直すことに。
キリンか?アサヒか?ニレか?サンゴジュか?
やっぱりな。
疑惑は、かなりの確信に変わってきた。
コイツがキリンアナハゼに相当する個体だ!
もし、そうならばタナゴ竿・仕掛けでの255種目に相当させざるを得ない。
かみさんが釣ってるのだから、ま、手柄にも何にもならんし、調べ直しするだけ面倒なのだが・・・
アサヒアナハゼと比べてみよう。
2017年5月13日、初記録のアサヒアナハゼ
2018年5月1日、小さなアサヒアナハゼ
2018年6月18日、岡山県西部でのアサヒアナハゼ
2019年5月6日、アナアオサの藻場にいた緑色のアサヒアナハゼ
2019年5月16日、岡山県西部でのアサヒアナハゼ
2020年6月30日、広島県西部でのアサヒアナハゼ
何となく違いが伝わっただろうか?
『日本産魚類全種の同定第二版』に基づいて、話を進めると
そもそも、アサヒアナハゼ Pseudoblennius cottoidesは、Richardsonさんが1850年に初記載した魚。
その後、いろんな学者さんが新種のアナハゼを記録したと論文発表するものの
アサヒアナハゼのシノニム(同物異名)として1種にまとめられていた。
さらにその後の1984年、中坊らは形態的特徴に基づき
アナハゼ属の未同定種sp.1~4をそれぞれにハタタテアナハゼ、ヤナギアナハゼ、キリンアナハゼ、ハクセンアナハゼという和名を提唱した。
キリンアナハゼは、Pseudoblennius sp.3に相当するアナハゼなのである。
さてと、そろそろ形態的な特徴をおってみると
キリンアナハゼは、アサヒアナハゼと以下の点で異なる。
① 下あご腹面に顕著な暗色斑がなく、うすい褐色が広がる。(赤丸でかこってるとこ)
② 側線上に小さな皮弁がない。(確かめていない)
③ 側線上にいくつかの小さな黒点が並ぶ。(黄丸でかこってるとこ)
ね?
この大きなアナハゼは、キリンアナハゼでしょ?
ということで、255種目に3年越しで登録することにしたのはしたのだが
念のためにと、お魚関係に実に詳しい研究者さんに確認してみた。(独善的判断はよろしくないから)
はっきりとしたことは言えないが
・アサヒアナハゼとしての特徴は、どうも幼魚・若魚の時期にみられる特徴で
・成長とともに、キリンアナハゼっぽい特徴に変わっていくように思える
・つまり、アサヒとキリンはいずれ同一種として扱われる気がする
とのこと。
なんだと!
3年たって、やっと違いに気付いたと思うたら、同一種にまとめられるかも?だと!
そんなことは、聞かなかった・聞いてもすぐ忘れる鳥頭ということにして・・・
3年前のコイツはキリンアナハゼぢゃあ~っ!
正直に書くと、成長とともにアサヒとキリンの中間的特徴を示す個体も、記録の中から出てきたのよ。
けど、いつどこで釣ったのか?誰が釣ったのか?もわからなかったことにしよっと!
同一種として正式に論文が査読を受け、発表されるまでは、別種は有効なのだあっ!
以前からずっと心につっかえてた話。
それは、3年前の下の記事(クリックしてね)のアサヒアナゼハゼはキリンアナハゼではなかったか?という疑問。
巨大アサヒアナハゼを巨匠が釣るの巻
このとき、かみさんばかり釣れててどくれてたからなあ。
しかも、タナゴ竿・仕掛けで海へと挑みはじめて、まだ半年ほど。
海の魚のこと、ヒーヒーと嬉しい悲鳴上げて調べてた頃。
ほぼ3年後、兄貴と広島西部での釣りで、アサヒかキリンか、再度調べ直すことに。
キリンか?アサヒか?ニレか?サンゴジュか?
やっぱりな。
疑惑は、かなりの確信に変わってきた。
コイツがキリンアナハゼに相当する個体だ!
もし、そうならばタナゴ竿・仕掛けでの255種目に相当させざるを得ない。
かみさんが釣ってるのだから、ま、手柄にも何にもならんし、調べ直しするだけ面倒なのだが・・・
アサヒアナハゼと比べてみよう。
2017年5月13日、初記録のアサヒアナハゼ
2018年5月1日、小さなアサヒアナハゼ
2018年6月18日、岡山県西部でのアサヒアナハゼ
2019年5月6日、アナアオサの藻場にいた緑色のアサヒアナハゼ
2019年5月16日、岡山県西部でのアサヒアナハゼ
2020年6月30日、広島県西部でのアサヒアナハゼ
何となく違いが伝わっただろうか?
『日本産魚類全種の同定第二版』に基づいて、話を進めると
そもそも、アサヒアナハゼ Pseudoblennius cottoidesは、Richardsonさんが1850年に初記載した魚。
その後、いろんな学者さんが新種のアナハゼを記録したと論文発表するものの
アサヒアナハゼのシノニム(同物異名)として1種にまとめられていた。
さらにその後の1984年、中坊らは形態的特徴に基づき
アナハゼ属の未同定種sp.1~4をそれぞれにハタタテアナハゼ、ヤナギアナハゼ、キリンアナハゼ、ハクセンアナハゼという和名を提唱した。
キリンアナハゼは、Pseudoblennius sp.3に相当するアナハゼなのである。
さてと、そろそろ形態的な特徴をおってみると
キリンアナハゼは、アサヒアナハゼと以下の点で異なる。
① 下あご腹面に顕著な暗色斑がなく、うすい褐色が広がる。(赤丸でかこってるとこ)
② 側線上に小さな皮弁がない。(確かめていない)
③ 側線上にいくつかの小さな黒点が並ぶ。(黄丸でかこってるとこ)
ね?
この大きなアナハゼは、キリンアナハゼでしょ?
ということで、255種目に3年越しで登録することにしたのはしたのだが
念のためにと、お魚関係に実に詳しい研究者さんに確認してみた。(独善的判断はよろしくないから)
はっきりとしたことは言えないが
・アサヒアナハゼとしての特徴は、どうも幼魚・若魚の時期にみられる特徴で
・成長とともに、キリンアナハゼっぽい特徴に変わっていくように思える
・つまり、アサヒとキリンはいずれ同一種として扱われる気がする
とのこと。
なんだと!
3年たって、やっと違いに気付いたと思うたら、同一種にまとめられるかも?だと!
そんなことは、聞かなかった・聞いてもすぐ忘れる鳥頭ということにして・・・
3年前のコイツはキリンアナハゼぢゃあ~っ!
正直に書くと、成長とともにアサヒとキリンの中間的特徴を示す個体も、記録の中から出てきたのよ。
けど、いつどこで釣ったのか?誰が釣ったのか?もわからなかったことにしよっと!
同一種として正式に論文が査読を受け、発表されるまでは、別種は有効なのだあっ!
素人ゆえ、分からないことだらけなので、今まで通り、とりあえず分けておくという方針で進めておきます。
たまに触る機会がある魚なのですが、彼らはミトコンドリアDNAの配列にも違いがあり、手持ちのデータでは近縁ではありますが種間レベルで差異があります。交雑してる可能性は否定出来ませんが……。
いずれにせよ、今のところは有効種です!
何より中坊さん、日本の魚類研究の第一人者です。
まだまだ同物異名となるかどうかは怪しいですよ。
研究が進み切るまでは、細かく分けられるものは分けておいた方がいい、種の保存の意味でも、種内の多様性や地域性の記録の意味でも、今は別種でいいと思います。
あ、マジメに書いてしまった!