きのうは、新住協総会のメインイベントです。
今回の総会では、新住協代表理事である鎌田紀彦先生の恩師である
東京大学名誉教授・内田祥哉先生による講演も行われました。
鎌田先生は、非常に舌鋒鋭い論客として知られていますが、
さすがに恩師を前にしては、ややおとなしく(笑)されておりました。
しかし、恩師が見守る中で
自らが指導して実践的な住宅建築の技術を開発してきた
その軌跡や、多くの全国からの参加者との交流ぶりを披露されて
少しは「恩返しが出来た」というように発言されていました。
こうした鎌田先生の様子を、わたしたち会員は初めて目にして
いろいろな思いを持つことが出来ました。
内田先生はことし86才というご高齢ですが、
お話しは、颯爽とされていて若々しく、
そして独特の語り口、平明で簡潔明快な論旨展開に
いかにも、工学者・建築家としての真実のありようを感じさせられます。
演題は戦後日本の木造がたどった軌跡をまとめられたものであり、
東大工学部を導いてこられた先生の見方が直接に感受されました。
「そうだったのか」という、腑に落ちる、
という言葉がそのままのような、思いをしながら聞いていた次第です。
そして、Macの最新ノートパソコンを操られて
平明に、力強く語られる姿は
年齢をまったく超越した、若々しさを感じました。
建築への、木造への、
愛情のようなものが、そのお話しの中にあふれかえっている、
そういうものが
聞くものに、若々しい情熱として伝わってくるからなのでしょうか?
その後の懇親会でも、親しくお話しさせていただくことが出来て
深く、感激いたしました。ありがとうございました。