一昨日より盛岡からの北海道住宅視察に同行しています。
東北と北海道との架け橋のような活動をしているので、
こういう機会が必然的に増えています。
そんなことから、あらためて地元に建てられている住宅を再認識したりもするので、
こちらにとってもたいへん有意義な経験が出来ますね。
北海道の住宅、札幌を中心とした地域の住宅は
日本で一番、インターナショナルデザインに近いと思います。
実際に建てられている住宅を見て回ると、
その性能面やデザイン面、どちらもレベルが高いと再確認することが多い。
一昨日は、札幌でも高級住宅街とされる地域を案内したのですが、
日本的住宅文化の伝統から自由な外観デザインが
実にバラエティ豊かに展開していると思います。
敷地割り自体が、開拓期にアメリカの影響を受けているからか、
それとも、積雪寒冷地ということからか、
ゆったりとしていて隣家との距離がしっかりとられています。
なので、いろいろ個性的な建物が適度な間隔の中に建てられていて、
バラバラともいえるけれど、
非常に自由にデザインを楽しんでいるという感じでしょうか。
写真は、札幌近郊の地方都市・岩見沢に建てられている住宅。
スイスの住宅デザインにインスピレーションを得て、
カラマツの間伐材を、その自然な形態・風合いをそのまま活かすように
実に印象的に使っています。施工は地元の武部建設さん。
設計は京都在住の設計者ということですが、シンプルなかたちと、
さまざまな表情が飽きることのない美しさを放っている外壁の魅力で、
一気に、見るものの気持ちを鷲づかみしてくれます。
こういう住宅がさりげなく建てられているというあたり、
視察のみなさんも驚かれていました。
こんど、内部もしっかり見てみたいな、と思った住宅です。
みなさん、いかがでしょうかね。