似合う色ってほんとうにあるの?





今日はテレビを見ていてびっくりしました。カラーコンサルタントを名乗る方が「これを塗れば肌が白く透明感が出て、何色でも似合うようになる」というパック等を宣伝していました。「何色でも似合うっていうことはあるの?」「じゃあ、似合う色ってほんとうにあるの?」と思った視聴者の方も多かったのではないでしょうか?

誰にでも似合う色と似合わない色があります。人によって、似合う色の幅が広い人もいれば狭い人もいるので、中には何色でも似合っているように見える人もいるかもしれません。また、スタイルの良さや着こなしの上手さ、配色の上手さ、TPOや雰囲気にマッチしているなど、お洒落のほかの要素でカバーされて、本当は色の顔映り自体はそれほど良くなくても、全体像としては素敵に見えるということがあります。

でも、残念ながら肌が白くなったからといって、何色でも似合うわけではありません。肌が白いときには多少映りが強く感じられた色が、肌の色が焼けるなどして濃くなり、以前ほど強くなく感じたりすることはあります。たいていはその程度の振れで変化しますが、薄い色が似合った方が濃い色がよく似合うようになるなど、まったく異なった特徴の色が似合うようになることはほとんどないといってよいでしょう。

テレビに出ていた方は肌を焼いて黒かったころはディープな色が似合っていたけれど、白くなって髪の色も明るくなった今、薄いスプリングが似合うようになった、とおっしゃっていました。おそらく両方似合うゴールデンのタイプなので、日に焼けて黒くなれば同じイエローベースでも強めの色が多いオータムの中にも似合う色が存在し、白くなると明るい色が多いスプリングの比重が多くなったというだけのこと。白く透明感が出て美しくなるのはとてもよいことですし、透明感が増せば、似合う色はわかりやすくなり、似合わない色を着た場合との差が歴然として、自然と似合わない色を選ばなくなる可能性はあります。でも色が白くなったり透明感が増しても、化粧品によって何色でも似合うようには厳密にはならないのです。先にあげたようなお洒落の工夫やメイク、髪の色を変化させることによってより似合っているように見せることはできますが。


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