ナツメ、ロンガン、ワッフル…



中国に出張しました。何年か続けて訪れている展示会ですが、最初は雨が降ると泥の川
のようになって歩くのも大変だった道が、今は減速のためのバンプまでつけられて舗装
されてたり、列もなくただただ人が溢れ大混乱だったマクドナルドのカウンターにも人
が列を作って順番を待つようになり、環境もだいぶ整ってきました。ショーは相変わら
ず世界中からたくさんの人が来ています。日本人は働き者だと言われていますが、遠く
から来ている欧米人はもっと早いペースで動いていると思いました。やる人はやる。
ランチで相席になったカナダ人は今世は働き、来世で遊ぶと言っていました。
記憶や知識の(富も!)持ち越しができたらいいですね!

中国だからどこでも中国料理が美味しいに違いない、と普通思いますが、中国料理は
香港のほうがレベルが高く、普通の中国料理は油っこくて日本人の口には合わないこと
があります。それだけ日本は食文化が進んでいるのでしょうね。
もちろん最高級の中国料理はきっと美味しいのだと思います。

そんな中国の滞在先で、あまり期待していなかったのに、「今まで食べた中で最高に
美味しいかも」というワッフルに出会いました。
まぐれかと毎朝頼むのですが、焼き手の腕やこだわりの差はあるにしても美味しい。
焼きたてのワッフルに果物やホイップクリームをたっぷり載せて「こんなに食べちゃ
いけないんだろうな~」と思いつつ、「出張中はもういいわ!」と開き直って美味しく
いただき続けたせいか、出張も無事終了することができました。

今回は秋が旬の生のナツメ(ブラウンの実)とロンガン(ベージュの実)を初めて食べ
ました、おいしい!
ナツメは「一日食三棗、終生不顕老」(1日3個の棗を食べると老いない)と言われ、
どちらもビタミン、ミネラル豊富で血流を良くするそうなので香港でも食べていきたい
です。

ワッフルがあんまり美味しいので、生地のレシピを聞きたいな、と思ったのですが、
生のロンガンを初めて見たときに、「これは何?」と聞くと言葉が通じず、パティシエが
5人くらい出てきて、ああだ、こうだ言い出した(親切!)ので、レシピなどは到底聞く
ことができませんでした。

いつか思い出して同じような味を再現してみたいです。







Table with Colors 2014年9月は…





















夏休みをはさんで久しぶりに開催した9月のTable with Colors セミナーでは、夏に訪れたサンフランシスコでの思い出の味を再現してセミナーにいらしてくださっている皆さまとシェアすることにしました。

サンフランシスコで行ったTartine Bakeryが予想外に美味しかった話は前のブログでもお伝えしました。その感動の味を忘れないうちに、Tartine Bakeryで偶然出会った美味しいサンドウィッチとデザート、それにサンドウィッチにぴったりなアサリたっぷりのクラムチャウダーをご紹介しました。


クラムチャウダーにはボストン風とマンハッタン風があります。違いはボストン風は白くて、マンハッタン風は赤い。どちらも美味しいですが、私たちはボストン風クラムチャウダーが好きなので、そちらを作ることに。

西海岸で何度も頂いたクラムチャウダーはさすがに魚介が新鮮で美味しかったですが、結構ドロドロと濃厚なのが多い。それだけでお腹いっぱいになりそうな庶民的な味のものが多いです。我が家のクラムチャウダーはサラサラ系。今回は、その朝仕入れてきた新鮮なアサリと野菜をたっぷり使ってヘルシーに、大人の味に仕上げました。


そして今回のメインの サンドウィッチはGrilled Spicy Chicken Sandwichです。Tartine Bakeryでいただいたのはアメリカらしく、Chickenではなく、Turkeyでしたが、日本では鶏肉のほうが入手しやすいので作りやすいようアレンジしています。味の記憶を辿っていろいろ試して選んだオススメのチーズとパン、そして庭で育てたハーブもたくさん加えたグリーンペーストをたっぷりと挟んでグリルします。

早く食べたいのに、焼きあがるのを待っている時間のそれは長く感じること!実はそんなに長くはないのに、待っているときの時計の針の進み方の遅いことと言ったら!11時からの教室のため、、忙しくて朝食抜いていらっしゃる方もいらっしゃるので、「早く、早く~!」と叫びながらみんなで流れ作業でグリルしました。チーズがトロ~ンととろけて、表面に美味しそうな焼き色がついたら出来上がり!付け合せには軽く漬けた人参ときゅうりのピクルスを。




デザートは、食べた瞬間、大感激したBanana Cream Pieです。もう、一口食べた瞬間、「絶対作ってみよう!」と決心しました。Tartine Bakeryのタルトは持ち帰った次の日でもまるで作りたてのようにサクサク!もちろん、そのパイのサクサク感もしっかり復元しました。これでこれから皆さんも次の日でもサクサクの美味しいパイがつくれますね!

写真では残念ながらバナナは見えませんが、甘すぎないクレーム・パティシエールと完熟バナナ、そしてたっぷりのホイップクリームとチョコレート…この永遠のベーシックな美味しい組み合わせですね。普段、ヘルシーを掲げるセミナーではありますが、今回のパイは特別。アメリカ風にたっぷりと!このパイは果物を変えていろいろに応用できます。

コーヒーは日本でも話題のBlue Bottle Coffeeをサンフランシスコから買ってきたものを。Blue Bottle Coffeeはフレッシュな豆を入れ方にもこだわって飲んでいただく、という全体がポイントなので、2週間前に買ってきた豆なので、ちょっと本来のものとは変わってしまうでしょうが、少しでも雰囲気を味わっていただきたくて。コーヒーは詳しくありませんが、コーヒーの水色が澄んでいるように感じました。この味は割と癖がなくてマイルドな感じです。後味がすっきりとしていてクリームたっぷりなバナナクリームパイとの相性は抜群でした!

今回は、思い出の味を欲張って詰め込んで盛りだくさんで大変でしたが、上手につくることができてよかったです。

テーブルセッティングもサンフランシスコ風に。今回いろいろなレストランに行きましたが、アメリカ全体の流れなのか、ホテルでもレストランでも洒落たところはどこでも素朴な器にディッシュタオルのような洗いざらしのコットンのナプキンを無造作にたたんで添える、ナチュラルなセッティングが流行っていて素敵でした。新鮮な素材をシンプルに調理する、料理の素朴さに合わせて、コーディネイトも自然素材を活かしてナチュラルに整えます。

お花は秋の深まりを感じさせる暖かい色合いの花々で。西海岸で海岸線に沿ってトレイル・ウォーキングした時にたくさん見かけたオミナエシをはじめ、ダークレッドが美しいヒマワリやワレモコウ、コクのあるイエローが秋らしい百日草、くるくるとした姿が面白いクレマチス、秋の花の代表格ともいうべきケイトウなどをイエロー~バーガンディの秋色で取り揃え、以前にハワイで買ったキャンドルを合わせてみました。フローティングキャンドルは内側に溶けていくので、便利ですね。

今回のインスピレーションの元となったTartine Bakery、東京にも早くオープンするといいですね。あの味が再現されるならきっととても美味しいはずです。あんなに小さくて素朴なお店が日本にまで進出するなんて本当に素晴らしいことです。確かなものづくりだからですね。日本人は恵まれています。

次回のセミナーは12月。まだまだと思っていても、きっとあっという間にやってきてしまいそうです。どうぞそれまで素敵な秋を満喫してお過ごし下さい。




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