空間と花









今日もお誕生日のお花を活けこみに、霧雨のなか、早朝から出かけました。この時期は毎年、様々な木々の紅葉が素晴らしいです。雨に濡れてさらに鮮やかさが増したその美しさに、早起きは三文の得というのでしょうか、眠気もどこかに飛んでいきます。

毎年同じ空間にお花を活けさせていただいて感じることは、花はどの花も美しいけれど、その空間の雰囲気や色合いとぴったりと合っていると、その美しさは何倍にもなります。

活けこみさせていただいた空間は和風の空間。窓からは燃えるような橙色の美しいもみじが見えます。椅子の色が落ち着いたバーガンディなので、それらの色を少しずつ拾った花を活けると空間も花もお互いの美しさを引き立てあって調和します。空間というと部屋の中だけと捉えがちですが、意識していなくても実は外の風景や自分の気がつかない意外なものも視界に入っていて影響を及ぼしているもの。それらを上手く整理し、強弱をつけてあげるとより美しい空間作りができますね。








"Kaleidoscope Woman" by ETRO




カラフルな新作のバッグとお財布たち。地模様にエトロらしいペイズリ-柄があしらわれています。


チベットの民族衣装やミネラルにインスピレーションを受けた服のラック。


意外な色やスタイルのミックスがエトロの魅力。かわいらしい小花柄のブラウスにカーゴパンツの取り合わせ。


ミネラルとスキューバーをエトロがミックスするとこんなにエレガントなドレスに。


2人分のアフタヌーン・ティーセット。色々な国の良いところが上手にミックスされて。



連休にエトロの2008年春夏展示会がフォーシーズンズ・丸の内のスィート・ルームにて行なわれました。お招きいただいた時間にChairman's Suiteに伺うと、そこはまさに色の洪水!

2008年春夏はカラフルな色が満載のシーズンですが、エトロも”Kaleidoscope Woman(カレイドスコープ・ウーマン)”つまり万華鏡のような色々な魅力のある女性をテーマに、エトロらしいたくさんの色やスタイルミックスで春夏物を展開しています。Kaleidoscope(カレイドスコープ)には”万華鏡”という意味の他に”千変万化するもの”、語源のギリシャ語の"Kalos"は美しいという意味なので、”美しく変化する魅力のあるもの”といった意味合いを持っているのでしょう。素敵なテーマです。

そのテーマの通り、たいてい1シーズンのテーマとしてデザイナーは1つのテーマを掲げますが、エトロの場合はもっと多面的。ミネラル(半貴石)やスキューバ・ダイビングのカラーやモチーフ、中国皇帝やチベットの民族衣装からインスピレーションを受けたデザインやディテールなど、コレクションを見ているだけで、まるで世界旅行をしているようです。とくに今季は、前から見た印象と後ろから見た印象が異なるデザインというのが、何人かのデザイナーから出ていますが、エトロでも前だけでなく、歩くと動きにそって軽やかにファブリックが風に舞うような素敵な後ろ姿の服を多く見かけました。幾重にも美しさが重なって表現されるような工夫があります。

カラーやモチーフ、素材、デザイン、どれをとっても盛り沢山なエトロですが、盛り沢山だったのは洋服やバッグのコレクションだけではありませんでした。12月から丸の内のフォージースンズで始まるアフタヌーン・ティ-の新しいメニューが特別にサーブされました。モダンなインテリアにぴったりな、すっきりと楽しいプレゼンテーション。日本のお重箱のようでもある重ねた器の中には数え着れない程様々な種類のサンドウィッチやスウィーツが!新作の数々の服も拝見したいし、バッグも見たい、でもお食事も頂きたい、と気持ちが忙しくなる楽しい午後のひとときでした。

もうすでに春夏物が続々と店頭に出ているそう。毎年早まっているそうです。クリスマスプレゼントに来年の春物、というのも面白いアイディアかもしれませんね!










Hong Kongでは…









寒い東京とはうって変わって温かな香港。
天気がよくて気持ちよかったです。



曲がりくねっった道の終わり近くにある
レストラン。
香港の夜の照明はドラマティック。



話題のシェフ。本当は「厨魔」の入れ墨の
写真も撮らせてもらいたかったのですが、
失礼かなと思って遠慮しました。
本当はとても優しい方ですが、その風貌に
他のテーブルの外人たちも
「今の人がシェフなの?」と小声で
囁くほど意外なイメージ。




何だと思いますか?これは新しいタイプの
チャ-シュ-丼だそう!アイスクリーム
がチャーシュー味なのですよ。



"Dan Dan Noodle"=”担々麺”だそう。
日本のおうどんに甘エビの取り合わせ。


今年もまた香港にやってきました。出張前はなにかと忙しい上に、今回は残念ながら妹家族がいない香港なので、今ひとつ気が乗らなかったのですが、着いてみるとそんな気分はどこへやら、途端に「来て良かった!」と張り切ってしまいました。香港は、いつ来ても元気が沸いてくる不思議な魅力のある街です。

今回はホテルではなく、フォーシーズンズ・プレイスというホテルに隣接したサービスアパートメントにステイ。「歩いて5分くらいよ」と妹が言うので、久しぶりにフェリーに乗って向かいの九龍島に行ってみました。ところが香港の人間は日本人と同じくらいの大きさですが、建物はスケールがずっと大きいので、お隣のように感じる建物でも実は歩くと結構あります。おそらく地下鉄の1駅分くらい、早歩きしてやっとフェリー乗り場に着きました。東京ではあまり歩く機会がないので、「これはよいチャンス!」と機会を見つけては歩き回ってきました。香港の女性が細いのは中国茶だけでなく、きっと歩くからではないか?と思いつつ…。

香港の楽しみはやはり美味しい中華料理。今回は仕事先の人たちと新しいタイプの中華料理レストランに行ってみました。

アンティーク家具屋さんや画廊が立ち並ぶ、ちょっとアーティスティックな雰囲気のするHollywood Roadに面したそのレストランはBo Inovation。ちょうど出発前にお仕事をしたデンマークの家具ショップBo Conceptと名前が良く似ているので、「何か関連があるのかしら?」と思いながら伺うと、予想に反して無関係。Boとは”中国語では「宝」のこと。「宝」(ホウ)を”ボウ”と読むそう。「宝」は"Treasure, Preasure"といった意味。店内にもたくさんの古い「宝」の文字がデコレーションで飾られていました。

いろいろなメニューが楽しめるというChef's Menuを早速オーダー。お料理は、そのモダンな店内とぴったりな、スペインのエルブジと日本料理と中華料理の融合といった感じ。伝統的な中国料理の良いところを残し、余分な油を取り除く調理法を施したり、意外な触感に変化させたり、お皿が運ばれる度に、「これは何?」と会話も弾みます。シェフはもともとITの技師だった方で、お料理好きが転じてレストランを開いてしまったそう。今では、これからロンドンや台北にも進出する注目株。

「今日はありがとうございました」とご挨拶にいらしてくださったそのシェフの姿に一同びっくり!その繊細なお料理とは裏腹に、両腕に入れ墨をいれたタフな外見のシェフ。一見恐そうなのですが、お話するととても優しくサービス精神旺盛な方。せっかく海外から来てくれたのだからと、ただでさえたくさんあるコースに2品も追加で「ぜひ試してみて!」とサーブしてくれました。それもあって最後には皆予想以上にお腹一杯に。でも眠る頃には、中国料理をたくさん食べ過ぎてしまった後のような変な満腹感はなく、調理法にその秘訣はあるのだなと思いました。

シェフの腕には「厨魔」と言う文字が。「厨房の悪魔、暴れん坊」といった意味でしょうか?メニューを見るとシェフお勧めのお料理の横には赤い悪魔の絵が描いてあり、頂いた名刺にも、シェフの名刺にだけ赤い悪魔が描かれています。お料理やちょっとした会話やこだわりから、お店への強い思い入れを感じますね。














りんごのパイ ~バンド・オ・ポム~ 2










先日のデザートセミナーの「詳細については後ほど」と申し上げつつ、あっという間に一週間経ってしまいました。実は香港に出張中でなかなかアップできませんでした。

皆さんがいらしたのはちょうど試食用のバンド・オ・ポムが焼きあがった頃。部屋いっぱいにリンゴやバターのよい香りがする中、まずパイの中に入れるリンゴのコンポート作りから。コンポートを煮ている間に次はパイ作り。昨年から参加してくださっている方は久々のパイの復習、昨年はブログでご覧になっていた方は初めて折り込みパイの作り方を習います。時間がなければ、冷凍パイで代用なさっても構いませんが、昨今の偽装事件などを目にすると、食べ物はなるべく自分で作った方がよさそうに感じますね。上に飾るリンゴを皆で美しく薄切りにして、パーツが出来上がったら組み立てをしてオーブンで焼いていきます。

今回はリンゴのレッド、ブラック&ホワイトでモダンなコーディネイトに。ちょうどサクランボのように可愛らしい姫リンゴを見つけたので、キクやダリアとともにアレンジ。ダークな赤い花を、と思っていたら、想像していた通りのダリアを見つけました。名前はなんと”黒蝶”!まったく同色のストロベリーチョコレートコスモスで質感に変化をつけて。渋いレッドのキクはマンダリンレッド。まさに香港で見かけるような深みのある赤です。花の名前はほんとうにロマンティック!

いつも晴れることが多いデザートセミナーですが、今回は雨でもいいなと思っていたら、なんと雨に。(皆様、ごめんなさい!)キャンドルの金色の灯りがパイの焼き色と引き合って映えるので視覚的には良いのです。

パイは熱々でアイスクリームと召し上がると美味しいですね!余ったパイ生地で出来る簡単なお菓子もご紹介しましたが、香港でまたもや簡単な美味しいパイのデザートに出会いました。またいつかご紹介したいと思います。

皆が会いたがっていた方からものすごいダイエットの成功話を聞き、大盛り上がりでしたが、私は今週は香港で、当然ダイエットすることもできないので、せめてとプーアール茶を飲んで悪あがきしています。








りんごのパイ ~バンド・オ・ポム~









ようやく冬らしくなってきましたね。寒くなってくると赤い色がより一層美しく見えます。11月のデザートセミナーでは"Bande aux Pommes"というリンゴのパイをつくりました。

昨年は同じリンゴのパイでも”ショーソン”というスリッパの形に葉っぱ模様を入れたパイを焼きましたが、今回はその応用編です。同じような材料でもデコレーションの仕方によってまた違ったイメージが楽しめますね。作って食べる仲間の人数や場所、テーブルコーディネイトのイメージなどに合わせてどちらをつくるか選んでも楽しいですね。

生のリンゴは子供の頃からなぜか好きではないのですが、リンゴのジャムやパイとなるとうって変わって大~好き!なぜ生だとだめなんでしょうか?なにか医学的にあるのかな?などと思いながらも準備段階からたくさんの紅玉に囲まれてとてもハッピーな気分でした。

玄関の飾りもリンゴでアレンジして。扉を開ける前から「あ、今日はリンゴかな?」と思っていただけるかしら?

当日は先月皆で「会いたいな~」といっていた方も参加してくださり、大盛り上がり!詳細についてはまた後ほど!







ランコム新作発表会




いつもテーマにぴったりのネクタイ姿の事業部長さん。今回もプラチナカラーのネクタイと、、なんとポケットにはプラチナのローズが!(ローズはランコムのトレードマーク)



"L.U.C.I"のイメージ・ビジュアルの前で、いつも溌剌とした広報の菊池さん。やはりテーマのプラチナ色できめてます!



新作を照らす照明も寒色系の光で、未来感を演出。















ランコムの新作発表会が六本木ヒルズアカデミーで開催されました。

今回の新作は"PLATINEUM"と"L.U.C.I"の2つ。

"PLATINEUM"は成熟世代の女性のための新しいスキンケアファミリー。ランコムの"ABSOLE Bx"シリーズは45歳からのホルモンバランスの乱れや加齢による総合的な肌の衰えに対処するシリーズですが、この"PLATINEUM"は、55歳以上のカルシウム不足からくる肌の空洞化=肌粗鬆症=肌密度の低下からなる肌の弱体化予防に聞く新製品だそう。肌の密度を左右する大切なミネラルであるカルシウムはそのままでは肌に浸透させることが難しかったのですが、ランコムが独自に発見した「ヒドロキシ カルシウム」は皮膚細胞にとても高い親和性をもち、肌への浸透が効率的に行えるようになったそうです。これにより深いシワやたるみなどの肌の老化をやわらげてくれるそう。急用で発表会に伺えなかった母のために、つい真剣に説明を聞いてしまいました。またもやアンチエイジングの強い味方の登場です。

そして第2部ではランコム2008年春のメイクアップコレクション、"L.U.C.I"の発表。"L.U.C.I"は"LUMINESCENT COLORLESS COLOR INTELLIGENCE"の略。これはメイクアップ史上初のカラーレスカラーの提案。

このところ、”未来”というキーワードがファッションやインテリアで取り上げられています。ランコムでもこの”未来”にフォーカスし、光を強力に分散させる力をもつミネラル構造L.U.C.I によって肌と光の間に革命的な相互反応を起こし、乗せる人の肌の濃さによって光の反射や屈折率が変わり、見え方が異なる、それぞれの肌色を活かしたニュアンスと光沢の魅力をあたえるという非常に未来的な発想のメイクアップコレクションです。

来年春夏はとてもカラフルな色が軽い質感とともにやってきます。風をはらんだような透明感のある装いにぴったりな楽しいラインです。真珠貝を思わせる、7色の輝きを持つホワイトのパッケージもコレクターにはたまらないかも。1月に発売とのこと、楽しみですね。






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カラーの放浪の旅




















このところ、メイクの話が続いています。やっと寒くなってきたのでメイクもしやすいというか、本格的にする気分になってきましたね。

今日カラーコンサルティングにいらしたお客様は8月から9月の短期間に4人のカラーコンサルタントに見てもらったけれど、もう一度受けたいというご要望の方でした。そういったお客様は①カラーが大好きな方か、②色々なところで見てもらうたびに違う診断を受けたり、なんだかもうひとつ納得がいかなかった、という探究心の強い方が多いです。

今回の方は、毎回それなりに納得はするものの4人が皆違うことをおっしゃり色々なカラータイプになるので「結局どうなのだろう?」と思っていらした①&②のタイプ方でした。今までの診断結果を伺うとひと目見ただけで違った診断をされていました。経緯を伺いコンサルティングをしていくうちに、感じていた疑問が解消され、深く理解していただけてほっとひと安心。カラーが好きなだけに少しでも納得できないところがあると”カラーの放浪の旅”に彷徨い出てしまう方がいらっしゃいますがこの方もそうでした。「今日で放浪の旅は終わりました」とおっしゃっていたのでよかった、よかった。余計な時間やお金がかかってしまったけれど、ご本人が旅に出たために、薦められたあまり似合わない色を鵜呑みにして着続けたり、疑問をもったままカラー不信にならずにすみ、最終的には似合う色にたどり着いたので良かったのではないでしょうか。

カラーコンサルティングでは似合う色のメイクアップの指導も含まれていることが多いですが、カラーコンサルタントの技量やテイストによって、メイクの際に選ぶ色やメイクのテクニックに差があり、メイクをしたせいでカラーの診断結果に疑問を持ってしまう方もいらっしゃるようです。メイクの指導をするのは、似合うカラーをより身近に使っていただくためなのに逆効果になってしまっている例を見ると残念ですね。同じスプリングの色といってもそれぞれのイメージや顔立ち、ライフスタイルによって選ぶ色や質感は異なります。インプレッションのカラーコンサルティングでは様々な要素を考慮、分析して、詳しく、それぞれの方に合う色や方法、化粧品をご紹介するように心がけています。






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