『婦人画報』2月号 取材
















昨日河口湖で『婦人画報』2月号(12月27日発売)の入浴特集「45歳からの入浴の真実」の取材がありました。

早朝6時には東京を出発し、着くとすぐに降り積もった落ち葉掃きから開始。あちらは霜が立つほどの寒さで吐く息ももう真っ白。澄みきった朝の空気のなか鳥の声と箒が床をこする音以外しない静かな空間で修行僧のように落ち葉を掃いていると気分が落ち着いてきて、早起きして身体を動かす気持ちの良さを実感。とはいうものの、朝早くから動いているのでお昼からの撮影のころには疲れてしまうのではないかと少し心配でしたが、良い空気のせいか、編集者やカメラマンの方々から良い気をいただいたせいか、それとも取材前夜にツムラの入浴剤ですっかり温まり熟睡してきたせいか、(たぶん全部のおかげで)元気いっぱいで楽しく撮影を行うことができました。

今回の特集は編集者の方の実体験から生まれたお風呂の大切さを探る特集。毎日2回お風呂に入るので人生でお風呂に費やす時間は結構ありますから、より効果的で、楽しいお風呂の入り方には興味津々。美容だけでなく健康維持のためにも大切です。

撮影の後はお待ちかねのサンドウィッチに、暖かな紅茶とリンゴのタルト。久しぶりの再会で、アンバーの香りがするキャンドルを灯した暖かな空間でのおしゃべりはお風呂の話から霊の話まで尽きることがありません。夕方東京でもうひとつ仕事があったため、皆後ろ髪を引かれながら帰途につきました。









ツムラ医薬代理店社長会 装花




ドウダンツツジ、ヤナギ、キク、ダリア、
ローズ、グロリオサなど美しい花々の
競演は燃えるよう。
















会場近くの外苑絵画館前のイチョウも
すっかり色づいて。

















今年も、ニューオータニで催される株式会社ツムラの医薬代理店の社長様向けの講演会、懇親会のための大きなお花の活けこみをさせていただきました。

毎年この会では、「季節感を大切に、できれば紅葉を」とリクエスト頂くのですが、昨年までは10月だったため、夏が長かったり台風のために紅葉や花材確保にハラハラし当日を迎えるまでは安心できませんでしたが、今年は11月だったので葉物は見事に紅葉していました。逆に、花の旬の移り変わりは早く、年末が近づくと花材は早くもクリスマスっぽくなってくるので、花のほうで調整が必要になってきます。

そんな心配をよそに、今回のお花もご好評をいただけてほっと一安心。今年は会場のテーブルクロスが新調されたのでホテルの方々も心なしかより張り切っていらっしゃるよう。お花と会場の最後の仕上げとなる照明係の方々もばっちりと仕事を終えた後、作品を撮影する私達と一緒になって携帯電話のカメラで紅葉や顔より大きなダリアを撮影していらっしゃいました!美しいものはどんなに忙しくても働く人を元気にしてくれますね。

明日は『婦人画報』2月号の入浴特集の撮影のため、河口湖に行きます。無類のお風呂好きの母に、毎日の当たり前のように過ごしているバスタイムを、もっと健康に、もっとキレイになるために使うお風呂活用法のインタヴューがあります。

そんな折も折、ツムラ様が、先日の装花のお礼にと、「ツムラの日本の名湯」セットを送ってくださいました。忙しくてなかなか温泉まではいけない私達にとって、とても嬉しいお心遣いで、ありがたいかぎりです。「由布院」「那須塩原」「箱根奥湯本」など様々な種類があるので、毎日、「今日はどこにしよう(どこに行こう)?どんな効用が欲しいかな?」とお風呂に入るのが楽しみになります。

ともすると忙しさのあまり単調になりがちな毎日の生活に、その季節に合った素敵な要素を少しでも取り入れると生き生きと楽しく過ごせるものですね。





『GOETHE WOMAN』掲載




























幻冬舎の”24時間仕事バカ!は人生をゲーテのように謳歌する”というテーマの『GOETHE』[ゲーテ]の1月号特別付録『GOETHE WOMAN』の中の「ゲーテウーマン104人に聞いたアートがもたらす、あなたの幸せ。」に掲載されました。

この取材の依頼は9月にNYから帰国直後にいただきましたので、頭の中はNYで見聞きした刺激でいっぱい。すぐにお返事したところ、あまりの即答にライターの方からびっくりされてしまいました。

あとから、103人もの他の方はどんな答えをしたのかしら?と思っていましたが、それぞれの捉え方でもあるし、深いところではみな同じようなことを感じているのだな、と面白く拝見しました。

昨年からファッション・トレンド的にもずっと注目されているアート。すっかり特別なものではなく人生や日常に溶け込んだものになってきているようです。

『GOETHE』1月号はレストラン情報もいっぱい!大好きなレストラン、気になるレストランもたくさん出ていました。ぜひご覧ください。






今年も香港へ































先々週は久しぶりに香港へ行ってきました。コスモプロフという化粧品の大きな展示会のためにほぼ毎年この時期に香港を訪れます。昨年までは妹家族が香港に住んでいたので、ショーの他に、「可愛い甥(孫)に会える」楽しみがありましたが、今回は行く時の気持ちもなんだかテンションが上がらず張り切らない。会いたい人がいるというパワーってすごいです。でも、仕事で行くわけですから、実際はいないほうが、気持ちがすっきりと集中できて、結果的には疲れも少なく充実した旅になりました。

たしか昨年はランドマークや街全体がすでにクリスマスイルミネーションで飾られていましたが、今年はまだ飾られていないのか、それとも飾らないのか、私達の目が慣れてしまって感激しないのか、デコレーションが控えめになっていたように思います。これもリーマン・ショックや金融恐慌のあらわれなのでしょうか?

そんな私達が感じた街の雰囲気はうそであるかのように、夕方のLane Crawfordの靴売り場は、まだ火曜日だというのに、自分のサイズを持ってきてくれるお店のスタッフを待つ若い女性達で大にぎわい。どこの国でも若い女性が一番パワフル、恋愛の力の大きさを感じます。これからクリスマスを迎える香港のショーウィンドウはパーティシーズン向けのギラギラ(キラキラどころではなく!)光る華やかアイテムとホリディ・シーズンのための梅春ものが早くも登場していました。そこまで寒くならない香港ではきっと春物の動きも早いのでしょう。日本よりパーティが多いのでインパクトのある派手なアイテムが充実しています。

今回は初めてPacific Placeの中にあるIsland Shangri-Laに泊まりました。たいていはCentral近くのホテルなので、こちらにはあまり来ることがなかったのですが、香港のお店は遅くまで開いているので、仕事やお食事の後に少しはショッピングができて、仕事で時間がない場合はこちらも便利だと思いました。またIsland Shangri-LaのコーヒーショップCafé Tooには朝から世界各国のお料理がずら~っと勢ぞろい。とても種類豊富なので、長期ステイでも飽きることがありません。他の人のお皿を見てみると、ほとんどの欧米人はどんなに多様なお料理があっても朝はフルーツやパン、シリアルしか食べません。アメリカン・ブレックファスト、中華点心、中華粥と毎日あれこれ食べているのは私達。日本人は本当に食に対してオープン・マインドです。

ホテルは結局人が大事。マンダリン・オリエンタルのカフェのVickyは「今日は小さな坊やはいないの?」などと私達家族全員を覚えていてくれて今回もとても暖かなおもてなしをしてくれました。ステイしていなくても時間があればつい行きたくなります。またIsland Shangri-Laのティー・サロンもこじんまりとしているのですがリネンやお皿が美しくとても素敵。お店の方々もとても感じがよくお菓子や食べ物も美味しい。新しく私の香港お気に入りスポットに仲間入りしました。






ゴールデンアップルケーキ & シナモンアイスクリーム





















11月のデザートセミナーでは、秋にはぜったい外せない、甘酸っぱい紅玉をたっぷり使った『ゴールデンアップルケーキ」をつくりました。

今までデザートセミナーでは10~11月にかけて旬のりんごを使ったお菓子をご紹介してきました。誰もが大好きな、様々な種類のアップルタルトやアップルパイを作りましたね。タルトはわりと簡単ですが、パイとなると、リンゴの下準備よりパイ生地づくり自体が少し大変。この秋から新しくお教室に参加してくださった方も多いので、もう少しお家でつくりやすいものとして、今回はこのりんごのお菓子に。。。

タルトタタンに似た外見のこのお菓子はシンプルにつくれば小さなお子様も大好きなふわふわしたりんごのお菓子にアレンジできます(甥は一人で直径18cmのケーキをほとんど食べてしまいました!)し、カルヴァドスで風味をつけたり、焦がし目のキャラメルを加えたり、使用する粉類の配合に工夫を凝らすと、セミナーでご紹介したようなしっとりと大人のケーキに仕上がります。

秋からお正月にかけて、りんごがどっさり届くご家庭も多いと思いますので、どんなお菓子にしたいか、狙いを定めて配合やデコレーションを調整してつくってみてもよいし、いきあたりばったり、手元にある材料で偶然の仕上がりでも??いろいろに楽しんでいただけますから、何度かつくってみてくださいね。

りんごといえば「赤」のイメージですが、たっぷりのキャラメルと一緒に焼いたこのケーキの焼き上がりは「赤」というより「ゴールデン」。そこで今回のセッティングもゴールデンやキャメルをテーマカラーに。来年の春夏は「アフリカ」や「アース」が流行るそうですが、以前からいつか使いたいと思っていたゼブラ柄のペーパーナプキンの柄がリンゴの模様と合いそうだったので、なんとなくアフリカっぽいニュアンスのある暖かくて乾いた雰囲気のナチュラル&モダンなテーブルセッティングにしてみたところ、生徒さんから「エルメスみたい!」というご感想が。確かにエルメスもアフリカやインドなど遠方に旅するような、サファリなイメージがあります。

花の色はやはり渋めのキャラメルカラーがよいなと思って市場に行くと、その日に限って鮮やかなオレンジや黄色ばかり。イメージに合う花はないのかしら…と見て回るとブラウンがかったオレンジのスプレー菊に出会いました。名前はなんと「セイキャラメル」。「やっぱりね~、ネーミングした人はなんと素晴らしい!」などと早朝から一気にHAPPYな気分に。チョコレートコスモスやシャリン梅の実をいれて、ゼブラモチーフのブラックとリンクさせます。カンガルーのイエロージェムやパインソルベというケイトウを入れると少しワイルドで暖かな雰囲気がプラスされます。華やかさのためにダリアも加えて。今回のテーブルで一番地味ながら雰囲気を盛り上げてくれたのは最後に見つけたポップブッシュ。

りんごにはシナモンが良く合いますので、ゴールデンアップルケーキにあわせてシナモンのアイスクリームもご紹介しました。久しぶりにアイスクリームを作ろうとしたら、なんとアイスクリーマーの中のプロペラ部分がどこかに紛れてしまってどうしても見つかりません。そこでよく冷やしたアイスクリーマーのボールにアイスクリーム液を流し、ゴムベラで混ぜてつくってみましたが、あっという間に口どけのよいシナモンアイスクリームが出来上がりました。シナモンには消化促進、風邪予防、身体を温めるなど、とてもよい効用があり、今の季節にはぴったりのスパイス。もっともアイスクリームでは身体は温まりそうにもありませんので、そこはお紅茶の出番です。紅茶は今の季節ならではのマロングラッセの香りのするルージュ・ドトンヌと、香港みやげのシナモンのお紅茶を。どちらも寒くなってきたこの時期にぴったりでした。



「季節を彩るテーブル&デザートセミナー」にご興味のある方は→http://www.impression.ne.jp/whatsnew/index.html




プッチーニ マラソンコンサート


















上海蟹の会でしばらくぶりにお目にかかった元編集長の方が司会をなさるという「プッチーニ マラソンコンサート」を鑑賞しにイタリア文化会館を訪れました。

今年はジャコモ・プッチーニ生誕150周年であり、イタリア国内だけでなく、日本を始め世界各国で最も偉大なイタリア人作曲家プッチー二に捧げるコンサートやイベントが目白押し。

第二回めである今回の「プッチーニ マラソンコンサート」では、「プッチーニの女性たち」が上演されました。このコンサートはプッチーニのオペラの作品に登場する女性達を物語るもので、『マノン・レスコー』、『ラ・ボエーム』、『トスカ』、そしてプッチーニが音楽で日本とイタリアの友情関係を結んでくれたといえる『蝶々夫人』、トリノ・オリンピックでもおなじみの『トゥーランドット』などから登場人物の女性たちが、書斎で自分の人生を回想するマエストロ・プッチーニを訪れ、代表的なアリアを歌い上げるといった、とても独創的なコンサートでした。司会者はプッチーニ役で3時間に渡って登場し曲目を回想シーンとともに紹介していきますから、大役で大変です。

どのアリアも素敵でしたが、特にマリア・ルイージャ・ボルスィの歌声とヴァイオリン奏者のブラッド・ラップの演奏が素敵でした。
オペラ歌手の友人と一緒に行ったので、それぞれの曲目の意味やまつわる逸話も伺えてさらに充実したコンサートとなりました。

外に出るとひんやりと秋の冷たい夜の空気が気持ちよい!まさに芸術の秋も到来ですね。






身体に優しい心遣い
























先日、この季節ならではの「上海蟹」をいただきました。飯野さんのお招きで銀座の上海料理のお店「上海 小南国」のディナーパーティに伺ったのです。

こちらのレストランは上海や香港ではすでに数店舗展開している中国企業の直営するレストラン。上海でも新しいタイプの中華料理を紹介しているそう。

写真のように、お料理は野菜がふんだんにつかわれていて繊細で盛り付けも美しく、エレガントな気分でいただける中華料理。上海蟹もきれいにほぐされてサーブされてきました。

面白いと思ったのは(写真がなくて残念ですが)、お箸がめいめいに黒と白の2膳用意されていて、白いお箸はお取り箸、黒いお箸は食べるためのお箸なのだそう。そういった細やかな演出は日本人に受けそうな気がします。

デザートには、しょうが湯に入ったゴマ餡のお団子が出てきました。この時期人気の蟹は実は身体を冷やす食べ物だそう。最後にしょうがをいただくことによって食のバランスをとるそうです。こんな身体に優しい心遣いも素敵で嬉しいですね。

デザートセミナーでも、なるべく旬の素材を選び、それぞれの食材の効用もお知らせしています。また色にも暖かく感じる色や涼しく感じる色、美味しく感じる色など色の持つ特性がありますから、セッティングやフラワーアレンジメントにもふんだんに、五感を刺激するように取り入れています。ご紹介しているお菓子やアレンジメントも、こんな風に皆様のお食事の流れや体調と組み合わせてつくっていただけるとより効果的でよいなと思います。






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